燦々と降り注ぐ夏の日差しの眩しさに、 この上ない喜びを感じてしまうはず。
今年の夏のホリデーには、英国のお隣、フランスの海辺の町で
眩い太陽の光を体いっぱいに浴びてみるのはどうだろう。
今回ご紹介するのは、 パリジャン、パリジェンヌのとっておきの水辺の行楽地、
仏北西部のノルマンディーと南仏ニース。
多くの画家や作家にも愛された美しい海岸で
ゆったりとしたひとときを過ごせば、
心も体もリフレッシュ!
(フランス・ニュースダイジェスト編集部)
ノルマンディー海岸の歴史
9世紀頃、ノルマン人たちバイキングがやって来て、セーヌ河口のル・アーヴルからコタンタン半島にかけて占拠し、ここにノルマンディー公国が誕生した。第二次大戦中には、ノルマンディーの海岸を占拠していたナチス・ドイツ軍100万人に対して連合国の兵士170万人が奇襲をしかけた。「史上最大の作戦」と呼ばれるこのノルマンディー上陸作戦では、双方の軍が2万人超の死者を出し、海岸沿いは惨状と化した。
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Dieppe
ディエップ

Dieppe vue depuis le château
パリから最も近い海水浴場。この町には、200年もの昔から夏にもなると大勢の人々がパリやその周辺から海水浴に訪れる。1823年から毎年、この地を訪れ、大衆化に一役買ったベリー公爵夫人は、服を着てブーツを履き、帽子をかぶって海に入った。長い海岸線には真っ白なビーチが広がり、海岸と町の間を隔てている芝生は快適で開放的だ。夏はたこ揚げ大会やヨット・レースなどが開催され、年間を通して競馬やゴルフ、魚釣りなども楽しめる。西方向にサン・ヴァレリーまで、印象派の画家たちが描いた美しい海岸が延びている。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCFでディエップ Dieppe駅まで約2時間。 |
|---|---|
| 観光局 | Pont Jehan Ango 76200 Dieppe TEL: 0033 (0)2 32 14 40 60 www.dieppe-tourisme.com |
Honfleur
オンフルール

Le port de plaisance d'Honfleur
17世紀に造られた北フランス最古の港が存在する。この旧港を囲むように木組みの建物や古い教会など個性豊かな建物が並ぶ。この風情ある町並みに魅了された人は、画家コローやブーダンらを始め、詩人ボードレール、作曲家サティなど枚挙にいとまがない。モネはここから対岸のル・アーヴルの日の出を描き、それがパリの展覧会で大きな注目を集め、印象派の先達となった。画家たちの宿だった高台のホテル「ラ・フェルム・サンシメオン」は典型的なノルマンディー様式の建物で、その素朴なたたずまいに、繰り返し彼らが訪れたのがうなずける。現在、旧港には色とりどりの帆船が停泊し、周囲のレストランやカフェのテラスは、国内外からこの絵になる風景を眺めにやって来る大勢の人々でにぎわう。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCF でトルーヴィル・ドーヴィルTrouville-Deauville駅まで約2時間。トルーヴィル・ドーヴィルからバスでオンフルールまで約40分。 |
|---|---|
| 観光局 | Quai Lepaulmier 14600 Honfleur TEL: 0033 (0)2 31 89 23 30 www.ot-honfleur.fr |
Etretat
エトルタ

紺碧の海にそそり立つ、高さ100メートル程の石灰岩の断崖がエトルタの魅力。自然の雄大さ、たくましさを感じると同時に、長い年月をかけて作り出された美しい姿にため息がもれる。「アモン」と「アヴァル」の2つの断崖に挟まれ、広がるビーチ。この両断崖は作家モーパッサンやユゴー、ジッドらに愛され、数々の小説に登場している。「エトルタの針」と呼ばれる尖った岩はモーリス・ルブランの怪盗ルパン・シリーズ、「奇岩城」の舞台になった。また、19世紀の画家クールベやモネは好んでこの風景を描いたという。ルブランの生家や木組みの家が立ち並ぶ旧市街、11世紀に建てられたノートルダム教会も見ておきたい。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCFでル・アーヴルLe Havre駅まで約2時間。ル・アーヴルからバスでエトルタまで約40分。 |
|---|---|
| 観光局 | Pl Maurice Guillard 76790 Etretat TEL: 0033 (0)2 35 27 05 21 www.etretat.net |
Le Havre
ル・アーヴル

16世紀初め、時の国王フランソワ1世によって建設された美しいル・アーヴルの港町は、第二次大戦で完全に破壊された。その後、建築家オーギュスト・ペレによって再建され、機能的にも優れたコンクリートの革新的な町に生まれ変わり、その近代的な碁盤目状の町並みは2005年、ユネスコの世界文化遺産に登録された。セーヌ川の河口であるこの港からは、世界500カ所の港に向けて、毎日多くの船が出発する。国際的なこの港町には、海水浴ができるビーチや周辺のレジャー施設が充実している。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCFでル・アーヴルLe Harvre駅まで約2時間。 |
|---|---|
| 観光局 | 186, bd Clemenceau 76000 Le Havre TEL: 0033 (0)2 32 74 04 04 www.lehavretourisme.com |
Deauville / Trouville
ドーヴィル / トルーヴィル

Hôtel Le Normandy Barrière à Deauville(ドーヴィル)

Etal à poissons(トルーヴィル)
高級リゾート地ドーヴィルは、夏になると世界から避暑に訪れる人々でにぎわう。かつて上流階級の別荘地だったこの地には、現在高級ブランド・ショップが立ち並び、映画祭、ヨット・レースなど華やかなイベントが行われる。大人のメランコリックな恋愛映画「男と女」(1966)に出演したアヌーク・エーメはこの町を繰り返し訪れ、ホテル・ノルマンディーに宿泊した。一方、ドーヴィルの対岸にあるトルーヴィルの港町は海の幸の宝庫。早朝から魚市場が活気づき、水揚げされたばかりの魚介を買い求める人々でごった返す。ここはポスター画家、レイモン・サヴィニャックゆかりの地でもあり、町の至る所にある彼の作品に、歩くだけで元気がもらえる。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCF でトルーヴィル・ドーヴィルTrouville- Deauville駅まで約2時間。 |
|---|---|
| 観光局 | [ ドーヴィル] 112, rue Victor Hugo 14800 Deauville TEL: 0033 (0)2 31 14 40 00 www.deauville.org [トルーヴィル] 32, quai Fernand Moureaux 14360 Trouville-sur-Mer TEL: 0033 (0)2 31 14 60 70 www.trouvillesurmer.org |
Houlgate
ウルガット

Fête du cerf volant à Houlgate
ドーヴィルに近い、この遠浅の静かな海岸は海水浴に最適。家族向けの海岸もあり、夏は色とりどりのパラソルが立ち、子供たちのはしゃぐ声がこだまする。海水浴の合間には、歴史的建造物である美しいノルマンディー様式の建物約300軒が並ぶ海岸線を歩いてみよう。また、町中には中世にまでさかのぼる、木組みとわらぶき屋根の建築やヴィラがあり、ぜひ訪れてみたい。岩が落下して船乗りたちを悩ませた「黒い牛」と呼ばれる断崖を含め、1億5000万年の歳月をかけて自然が作り出した風景を眺めながら、連なる断崖の道を数キロメートル行くのもいい。海辺の風景の中で日常を忘れ、大自然を感じることができる。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCFに乗り、Trouville-Deauville駅で乗り換え、ウルガット Houlgate駅まで約2時間40分。 |
|---|---|
| 観光局 | 10, bd des Belges 14510 Houlgate TEL: 0033 (0)2 31 24 34 79 www.ville-houlgate.fr |
Fécamp
フェカン

かつてニシン漁で栄えた港。作家モーパッサンはニシンを薫製にする際のにおいに引かれ、この町に長く滞在した。断崖が続く海岸は、海水浴というよりゆっくり海を眺めたい人にお勧め。ベネディクティンというリキュールの産地でもあるこの町には、19世紀末に建てられたネオ・ルネサン スとネオ・ゴシック様式が融合したベネディクティン宮殿があり、現在はリキュール製造の博物館となっている。そのほかにもチョコレート博物館など、ユニークな見どころがいっぱい。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCFに乗り、ブレオテ・ブーズヴィル Breauté-Beuzevilleで乗り換え、フェカン Fécamp駅まで約2時間20分。 |
|---|---|
| 観光局 | Quai Sadi Carnot 76400 Fécamp TEL: 0033 (0)2 35 28 51 01 www.fecamptourisme.com |
Cabourg
カブール

Parasols sur la plage de Cabourg
作家マルセル・プルーストゆかりの海岸。10歳のときにぜんそくの療養のためにこの地にやって来たプルーストは、この魅力たっぷりの町が忘れられなかった。40歳代に再びやって来た彼は、海に臨むホテル、グランドテルを常宿とし、「失われた時を求めて」の第2編「花咲く乙女たちのかげに」を書き上げる。海岸沿いに延びる遊歩道はプルーストの名が付いている。きめ細かい砂が広がる海岸には、貸パラソルなどが豊富に用意され、長期滞在して海水浴を楽しむのに最適。花の咲き乱れるこじんまりとした町には、多くの人がすぐに愛着を覚える。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からSNCFに乗り、トルーヴィル・ドーヴィル Trouville-Deauville駅で乗り換え、ディーブ・カブール Dives-Cabourg駅まで約2時間45分。 |
|---|---|
| 観光局 | Jardins de l’ Hôtel de Ville 14390 Cabourg TEL: 0033 (0)2 31 06 20 00 www.cabourg.net |
Mont St-Michel
モン・サン=ミッシェル

海に浮かぶ聖地。8世紀、司教オベールの枕元に立った大天使ミカエルがこの地に聖堂を建設することを命じたため、司教は礼拝堂を建てた。10世紀にはベネディクト教会の修道院となり、更に拡張を続ける。14世紀 の百年戦争では全島を要塞化し英国軍に抵抗、この島は守り抜かれた。その後、巡礼地となってから現在まで、訪れる人は後を絶たない。城門をくぐり教会に入ると、ロマネスク様式の身廊とフランボワイヤン様式の内陣があり、身廊からは眼下に海が見渡せる。干潮には砂地が広がっているが、満ち潮は毎分100メートルという速さでやって来て、満潮には孤島のようになる。フランス随一の優美さを誇る修道院。
| 交通 | パリ・サンラザール駅からTGVでレンヌ Rennes駅まで約2時間30分。レンヌからバスでモン・サン=ミッシェルまで約1時間20分。 |
|---|---|
| 観光局 | Corps de Garde des Bourgeois 50170 Le Mont St-Michel TEL: 0033 (0)2 33 60 14 30 www.ot-montsaintmichel.com |
地方観光局
● セーヌ=マリティーム県観光局
6, rue Couronné 76420 Bihorel
TEL: 0033 (0)2 35 12 10 10
www.seine-maritime-tourisme.com
● カルヴァドス県観光局
8, rue Renoir 14000 Caen
TEL: 0033 (0)2 31 27 90 30
www.calvados-tourisme.com
●マンシュ県観光局
Maison du Département 50000 St-Lô
TEL: 0033 (0)2 33 05 98 70
www.manchetourisme.com
● SNCF
www.sncf.com
世界有数の海辺のリゾート地、コート・ダジュールの中心都市であるニース。 ここでは、忙しなく観光地をめぐる旅ではなく、のんびりと町をそぞろ歩きながら、 先人に思いを馳せてみたい。
まさに南国!ヤシの木に青い海

飛行機の窓から眼下に見えるのは、太陽の強い日差しに照らされて乾いた山肌。土は少し赤みがかり、濃い緑の木々がたくましく伸びる。飛行機でパリからたった1時間で見えてきたこれらの風景は、まさに南国そのもの。更に、目の前を一気に覆うように真っ青な海が姿を見せ、心が躍り出す。
高級リゾート地として世界にその名を知られるニース。海岸に沿って立ち並ぶ高級ホテルやカジノと海に挟まれた遊歩道、プロムナード・デ・ザングレ(英国人の遊歩道)は、慌ただしい日常から解放され、自由を満喫する人々でにぎわう。
この遊歩道が作られたのは1820年、英国人ルイス・ウェイが私費で現在の遊歩道の元となる2メートル幅の道を作ったことから始まった。その後、冬期リゾートに訪れた英国人たちの散歩道として利用されるようになり、少しずつ整備されていく。大空へ高く伸びたヤシの木が湾と絶妙なハーモニーをなす優雅な遊歩道として、世界中の観光客に愛されている。

黄土色のファサードが美しい旧市街
散歩道から北側に路地を入り、旧市街へ。迷路のように複雑に行き渡る細い路地には、黄土色がかった美しいファサードの建物が立ち並ぶ。オリーブやせっけん、ラベンダーなど特産品を扱う店やレストランが軒を連ね、海岸のセレブな雰囲気とは一転、にぎやかな生活感を携える。
フランスを代表する都市として、近年世界にその名を知られるニースだが、紀元前にギリシャ人により築かれてからこれまで、様々な国の支配下に置かれた。1860年のトリノ条約でフランスに割譲されるまで、サルデーニャ王国の町として栄えたため、今も旧市街にはイタリア風の建物が数多く見られる。例えば16世紀後半から17世紀にかけてラスカリス・ヴァンティミリア公爵が所有していたラスカリス宮殿は、バロック様式のイタリア風館で、小規模ながら16世紀イタリア建築の優美さを堪能できる。
旧市街の中心、サレヤ広場に立つミゼリコルド礼拝堂も、豪華な装飾が特徴のバロック様式を代表する建物で、歴史的建造物に指定されている。この広場は様々な市が出ることでも有名だ。月曜日は骨董市が、火~日曜日には南仏の太陽をたっぷりと浴びて育った花や野菜が市に並ぶ。
城跡公園の高台から見下ろす絶景
いったん海岸に戻り、東側にある小高い丘へ向かおう。ここは中世に城が築かれた場所。しかし、この要塞はルイ14世が18世紀初頭にニースに攻め込んだ際に破壊され、現在では一部しか見ることができない。
人々がこの城跡公園に来るのには、理由がある。海岸を見渡せる展望台となっているからだ。高台から見下ろす海の色は、近くで見るよりもずっと濃く、弧の形をした海岸「天使の入り江」が一望できる。ニースの美しさを実感できるひとときだ。
ニースの色にとりつかれた画家
海の青、木々の緑、太陽のオレンジ。色がたくさんある南仏は多くの画家をとりこにした。シャガール、マティスもそんな画家だ。
シャガールが自身の絵をフランス国に寄与したことから作られたマルク・シャガール国立美術館には、旧約聖書の「創世記」や「出エジプト記」から題材を得たものなど、聖書をモチーフにした作品が並ぶ。また美術館内部にあるコンサート・ホールには、「天地創造」を表したステンド・グラスが3枚並んで設置され、南仏の強い日差しを柔らかな光に変えている。

シミエ地区の高台に建つマティス美術館
シャガール美術館を出て、マティス美術館や考古学博物館、ローマ時代の円形闘技場跡のあるシミエ地区の高台へ。豪邸が立ち並ぶシミエ大通りの中でもひときわ目を引くのが、マティスが晩年アトリエ代わりに使用していた高級アパルトマン、ホテル・レジーナである。残念ながら内部は見学できないが、このすぐ近くにある公園内に、マティス美術館がある。初期から晩年にかけての作品約1000点が展示されているこの美術館には、「ブルーヌード」を始めとする切り紙絵も展示され、原色で描かれた作品が強いエネルギーを発している。それはきっと、この土地に息づく葉や土の色、地中海の波の動きを見たからこそ得られたものなのだろう。
マティスは、美術館の横にあるシミエ・フランシスコ会修道院の墓地に眠っている。花で美しく飾られた修道院の庭園からは、彼の愛したニースの街並みが海を背景に広がっていた。
- イギリス人の遊歩道 Promenade des Anglais
Promenade des Anglais 06000 Nice - ラスカリス宮殿
Palais Lascaris
15, rue Droite (Vieux-Nice) 06300 Nice
TEL: 0033 (0)4 93 62 72 40
入場無料
10:00-18:00、火祝休 - ミゼリコルド礼拝堂 Chapelle de la Miséricorde
Cours Saleya, Vieux Nice 06000 Nice
入場無料
火のみ開放14:30-17:30 - マルク・シャガール国立美術館
Musée national Marc Chagall
Av du Docteur Ménard 06000 Nice
TEL: 0033 (0)4 93 53 87 31
入場料:7.50€
10:00-18:00、火休
www.musee-chagall.fr - マティス美術館 Musée Matisse
164, av des Arènes de Cimiez 06000 Nice
TEL: 0033 (0)4 93 81 08 08
10:00-18:00、火祝休
入場無料
www.musee-matisse-nice.org



パン柄トートバック販売中


ニューズ社によるBスカイBの買収計画案に否定的と言われている。今年1月には、覆面記者に対して「マードックに宣戦布告する」と発言。この発言が問題となり、現在では同案に関する政府の対応に関与することが禁じられている。
ニューズ社によるBスカイBの買収計画の是非を判断する立場にある。今年3月には、メディア・通信業界の監督機関より提出されていた「(日本の公正取引委員会に相当する)競争委員会に付託すべき」との勧告に従わずに、同案を承認する考えを表明していた。
NOTW紙の元編集長であるコールソン氏を、周囲の猛反対を押し切って首相報道官として雇用。またケーブル・ビジネス相による問題発言の直後に、マードック氏の息子であるジェームズ・マードック氏と食事をともにしていたことが判明している。

ルパート・マードック
英国最大かつ最古の民放テレビ局。人気オーディション番組「The X Factor」やクイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire?」、「UEFAチャンピオンズ・リーグ」のサッカー中継などの人気コンテンツを持つ。BスカイBが7.5%の株式を保有。
正式名称を「ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング」とする衛星放送局。英国最大の同サービス加入者1000万人を誇る。ニューズ社が現在39%の株式を保有し、残る61%を取得して完全子会社化することを要望している。
1785年に創刊という長い歴史を持つ英国の日刊高級紙。保守党支持を明確に打ち出す。戦争報道のために外国特派員を送った世界初の新聞社と言われている。また日本生まれの数字パズル「Sudoku」を英国に広めたのも同紙。2010年からはオンライン版の有料化に踏み切るなど、長い伝統を持ちながらも、常に先手を打って英国の新聞業界を牽引する存在となっている。海外の読者も多い。
「タイムズ」紙の姉妹紙となる日曜紙。同紙と同様に保守的な論調を打ち出す。発行部数は、「オブザーバー」紙などのライバル3紙の総計とほぼ同じとなる約130万部。7月11日には、ブラウン前首相の個人情報を不正に入手していたとの疑惑が報じられた。質の高い調査報道や、英国の高所得者番付に相当する別冊「Rich List」などが高い人気を集める。1981年にマードック氏が買収した。
日刊紙としては英国内最大の280万部の発行部数を誇る大衆紙。芸能人のゴシップから硬派な政治ネタまであらゆる内容のスクープを得意とする。3面には「ページ・スリー・ガール」との称号を持つ女性のヌードを掲載。1963年に創刊。マードック氏によって69年に買収された。現在は月から土まで毎日発行の日刊紙だが、NOTW紙に代わり、日曜版が創刊されるとの憶測が流れている。
度続く不祥事を受けて、7月10日発刊号を持って廃刊に追い込まれた日曜紙。過去に、サッカーの元イングランド代表主将デービッド・ベッカムの不倫現場の写真や、イラク市民を英兵が虐待するビデオ映像を公開するなどのスクープを出している。英国内の著名人及び一般市民を含む数千人の電話を盗聴していたとの実態が少しずつ明るみになってきた。1843年創刊。マードック氏によって1969年に買収された。

サッカー選手。マンチェスター・ユナイテッド所属。自身の不倫疑惑に関して、報道を差し止め、さらに差し止めが出された事実を公表することも禁じる「超差し止め」を請求して話題に。盗聴の被害に遭ったとして、NOTW紙を相手取って訴訟を起こしている。
ボリス・ジョンソン
シエナ・ミラー
クリス・タラント
ジュード・ロウ
へザー・ミルズ
ウィリアム王子
NOTW紙による盗聴の被害者の一人であり、同疑惑の真相解明を訴える急先鋒。2006年には、秘書との不倫関係が報じられている。
ヘンリー王子


アンドレアさんにインタビュー
British Fine Foods



英国の日本語学習者たちが選んだお気に入りの日本食ナンバー1は、やっぱりお寿司。酢飯と魚介類を組み合わせたこの日本の伝統的な料理は、いまや世界各国にある大手スーパーマーケットのお惣菜コーナーでも見かけるようになった。押し寿司、ちらし寿司、稲荷寿司といった様々な種類がある中で、回答者の間では江戸前握り寿司が一番人気のよう。英国では、英国人起業家のサイモン・ウッドロフが回転寿司チェーン「YO! Sushi」を始めて成功を収めている。



東を代表する日本食が寿司ならば、西の横綱はお好み焼き。ということで、関西地方及び広島で根強い人気を持つ大衆料理、お好み焼きが第2位にランク・イン。生魚を食べることに抵抗を持つ英国人たちにとって、バーベキューのごとく、鉄板を使って焼き上げるパンケーキに似たお好み焼きには、よりなじみを感じやすいのかもしれない。ちなみに、今回のアンケートでお好み焼きに1票を投じた人の中には、関西地方への滞在経験者が複数名いた。



寿司のように米と一緒に握ったり巻いたりするのではなく、新鮮な魚を生で醤油やワサビに付けて食べる刺身の人気も高い。食感が生々しく、食中毒の恐れがある「Raw Fish(生魚)」であるとして、つい最近までの欧米諸国では刺身料理を敬遠する向きがあった。しかし、健康的なイメージに溢れた魚介類の本来の味を堪能できる調理法として、近年、人気は急上昇。寿司と同様、英国にある多くの日本食レストランで刺身メニューが用意されている。


3位に入ったのは天ぷら。野菜や魚介類など幅広い材料を扱えることへの評価が高い様子。ロンドン市内で開催される日本関連イベントでの立食パーティーなどに頻繁に登場するなどして、英国人の間でも既におなじみのメニューとなっている。ご飯、うどん、そばといった様々な主食とセットで提供されたり、天つゆのほかにもソースや塩といった世界各国で簡単に入手できる調味料との相性の良さから、英国でも大衆料理として認知されつつあるよう。

中国の麺料理に起源を持つと言われるラーメンは、今や日本食としても知られるようになった。醤油、塩、味噌、豚骨といったスープの味付け、チャーシュー、ワンタン、メンマ、海苔といった具、さらには札幌、喜多方、博多といった地域の特色を出したものまで、そのバラエティーの豊かさが様々な好みに応えることができるという点に強みがある。また熱湯をかけるだけで手軽に調理できてしまうインスタント食品として活用している人も。



焼き鳥こそ、最も日本の風流を感じさせる食べ物なのかもしれない。お祭りの屋台で出されるおやつや、サラリーマンが仕事帰りに立ち寄る居酒屋のメニューとして語る回答者が多かった。串刺しにされているので、一口ずつ味わうことができるというのも醍醐味なのだろう。もも肉や胸肉、手羽先、肝臓といった異なる部位に加えて、ひき肉を団子状にしたつくね、ネギと肉を交互に刺したねぎまなどのメニューを熟知した人は、確かに日本通に見える。
第4位のラーメンに続いて、小麦粉を原料とする日本の麺料理であるうどんは、6位にランク・インした。油揚げを入れるきつねうどん、天かすを散りばめたたぬきうどん、生卵を落とした月見うどんにカレーうどんなど、回答者たちは各種類に精通している様子。ちなみにラーメン、うどんと並んで日本の代表的な麺料理であるそばは、ランク外に留まった。そばよりも、歯ごたえがよりしっかりしているうどんの方が好みという声あり。



英国が、かつて植民地であったインドから輸入し、脚気防止に適した栄養食として英国海軍が改良した後、ついには日本の海軍へと伝わったと言われるカレーライス。その歴史を受け継いでとのことなのか、現在でも日本の海上自衛隊は週に1回はカレーを食するという。つまり、カレーライスは日本が英国から受け継いだ大切な食文化と言うわけ。日本では「洋食」と呼ばれるのに、英国では「日本食」と認知されているというのは何とも皮肉。

5位にランク・インした焼き鳥と同じく、日本語学習者たちにとっては、タコ焼きは日本の情景を想起させる食べ物のようだ。とりわけ、関西地方の商店やお祭りの屋台のイメージが強いよう。回答者の中には、タコ焼きの魅力を関西弁で語る人もいた。大勢で、一口サイズに分けあって一緒に食べることのできるおやつとして老若男女に愛されているのは英国でも一緒。日本人宅での日本食パーティーや日本関連イベントに出店する屋台で見掛けるおなじみのメニュー。
本家本元の中国では、紀元前から作られていたとの記録も残っているというほどの長い歴史を持つ餃子。日本では戦後になってから庶民の食卓でも出されるようになったのだが、既に立派な日本食となっている。皮で具を包む作業が分業しやすいことから、日本食パーティーを開く際などには、作る過程をも一緒に楽しむことができるというのも人気の理由。食べておいしいだけではなく、作るのも楽しい、一石二鳥の料理として重宝されているようだ。
意外にも、味噌汁が7位にランク・インした。日本の食卓に欠かせない、最も代表的な副食とでも言うべき味噌汁だが、英国にある日本食レストランでお勧めメニューとして掲げられることは極めて稀。その味噌汁に4票が投じられるとは、日本の家庭料理もそれだけ英国の食文化に浸透してきたということなのかもしれない。味噌と出汁でできた汁の中に、野菜、魚、肉ととにかくどんな材料でも入れることができるので、家庭料理としては便利なメニューなのだろう。
主に醤油、砂糖、日本酒を混ぜて作ったたれを、ブリやサケといった魚や、鶏肉などに塗って焼く照り焼きは、確かに日本ならではの味である。食材に塗られたたれの糖分が独特のつやを出すので「照り焼き」と呼ばれるようになったとの所以も興味をそそるらしい。日本ではお米と相性の良いおかずとして知られるが、英国を含む西欧諸国で最も人気のある照り焼き料理は恐らくテリヤキ・バーガーだ。「Sushi」と同様、「Teriyaki」も既に英語の語彙の仲間入りを果たした。
カツ丼、味噌カツなどの回答を含むと、トンカツへは4票が投じられた。明治時代に英国から紹介されたカツレツに改良を加え、やがて日本食の仲間入りを果たしたと言われている。どうりで英国人の好みに合うわけだ。カツレツよりも肉を厚切りにし、そしてより粗めのパン粉を使った衣で揚げるなどの特徴がある。トンカツの呼称を「勝つ」とかけて、受験生が入試の直前に食べたりするなど、日本では縁起かつぎにも使われることを知っている回答者もいた。


























ウィンブルドン選手権では、生クリームをかけたイチゴを食べながら観戦するというのが恒例となっている。開催期間には、生クリームとイチゴのセットを大々的に売り出すスーパーマーケットも多い。さらには合わせてシャンパンを嗜む人も。大会主催者によると、大会中に空けられるシャンパンのボトルは毎年の平均で1万2500本、さらにイチゴの消費量は2万7000キロ。宮廷スポーツとして始まったテニスの伝統を反映した優雅な習慣とのこと。
試合中に、俊敏な動きでボール拾いや選手へのボールの受け渡しを行うボール・ボーイ & ボール・ガール。ウィンブルドン選手権では、地元の子供たちがこの大役を担う。同地区近郊のワーズワース、マートン、サットン地区の学校から毎年15歳前後の応募者を募り、テニスのルールについての筆記試験や体力測定を実施した上で適任者を選抜。毎年2月頃から週4日のペースでボールの捕球練習やイメージ・トレーニングなどの準備を行うという。


ロンドン在住の歌手、鈴木ナオミが、東日本大震災の被災者に向けて応援歌のCDを制作した。CDが売れ続ける限り、その収益金を寄付するという形で継続的に支援が続けられるという彼女の意見に仲間のアーティストたちが賛同。6月28日・29日には、中ノ森文子(中ノ森BAND)、小柳ゆき、夏木マリ、斉藤ノヴといった豪華ゲストをロンドンに招いてのチャリティー・コンサートを主催する。














































