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Wed, 29 May 2024

英国発ニュース

                 

スナク首相、経済好転で賭け―14年ぶり政権交代に現実味

(ロンドン 5月23日 時事)英国の総選挙が7月4日に実施されることになった。「今年後半」を示唆してきたスナク首相が今月22日、早期解散を発表した。与党・保守党の劣勢が伝えられ、14年ぶりの政権交代が現実味を帯びるなか、経済状況に好転の兆しが見える今こそ、国民の審判を仰ぐ好機とみて賭けに出たと言える。

スナク氏は昨年初め、「インフレ率の半減」「経済成長」「密入国ボートの停止」など国民の関心が高い問題を、五つの優先課題に掲げた。総選挙の日程を明らかにした22日は、4月の消費者物価指数(CPI)が大幅鈍化したと発表された当日だった。

また、1~3月期の実質GDP(国内総生産)は2期続いたマイナス成長から転換。不法入国した移民をアフリカ中部ルワンダに強制移送する法律も成立し、移民対策にも一定の道筋を付けた。スナク氏も22日、「経済はだれの予想をも上回って成長しており、インフレ率は正常に戻った」と実績を強調した。

だが、スナク氏に総選挙の勝算が見える状況にはなっていない。今月初めの地方選で保守党は大敗。調査会社ユーガブの最新支持率調査でも、最大野党・労働党の47%に対し、保守党は20%と大差が付いている。労働党のスターマー党首は「この国が必要とし、待ち望んでいた瞬間だ」と早期総選挙を歓迎した。

現在の状況は、1997年の総選挙で労働党が圧勝し、ブレア政権が誕生した時と似ているとの指摘もある。当時は、サッチャー政権から18年続く保守党政権への飽きもあり、「ニューレイバー」を掲げた労働党が地滑り的大勝を収め、43歳のブレア首相が誕生した。

スターマー氏は22日、食料品の価格高騰や犯罪の状況などの課題を挙げ、保守党の混乱が原因と指摘。「労働党への1票は変化への1票だ」と訴えた。

 

オープンAI、ニューズ社と提携―タイムズやWSJの記事利用

(ニューヨーク 5月23日 時事)生成AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIと、米メディア大手ニューズ・コーポレーションは22日、AIの学習に向けたデータの利用で提携したと発表した。ニューズ社傘下の米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)や英紙「タイムズ」などが対象で、チャットGPTはユーザーに回答する際に、記事の内容を生かせるようになる。

両社は提携の詳細を明らかにしていない。WSJは関係者の話として、5年契約で金額は2億5000万ドル(約390億円)を超える可能性があると報じた。

メディア業界では、記事や画像データが無断でAI学習に利用される「ただ乗り」への懸念が強い。米紙「ニューヨーク・タイムズ」は昨年、無断使用は著作権侵害だとして、オープンAIを提訴した。一方、米AP通信や英紙「フィナンシャル・タイムズ」などはオープンAIと提携。一定の範囲内で記事使用を認めつつ、対価を得る狙いとみられる。 

ニューズ社はデータ提供に加え、オープンAIのサービスに「ジャーナリズムの基準」が適用されるよう専門知識を共有すると説明。トムソン最高経営責任者(CEO)は「歴史的な合意によりデジタル時代の新たな価値基準を確立できる」と強調した。

 

英金融当局、米シティに制裁金120億円―誤注文で市場混乱、管理体制に不備

(ロンドン 5月22日 時事)英イングランド銀行(中央銀行)健全性監督庁(PRA)と英金融管理庁(FCA)は22日、米金融大手シティグループに対し、計約6160万ポンド(約129億円)の制裁金を科すと発表した。2022年に誤注文を出して市場を混乱させるなど、取引システムや管理体制に不備があったとしている。

発表によると、PRAとFCAは、シティのトレーダーが22年5月、14億ドル相当の誤注文を出し、欧州の各取引所で執行されたことを問題視。18年4月から22年5月を対象期間に調査した結果、誤注文を防ぐための十分な措置が講じられていなかったなどと結論付けた。

制裁金の内訳は、PRAが3388万ポンド、FCAが2776万ポンド。このうちPRAの分については、シティが問題解決に取り組むことに同意したため、当初の4840万ポンドから30%減額された。

シティの広報担当者は声明で「われわれは直ちにシステムと管理体制の強化に取り組んだ。今後も引き続き規制順守を徹底していく」とコメントした。
 

7月4日に英総選挙―政権交代の可能性

(ロンドン 5月22日 時事)スナク首相は22日、総選挙を7月4日に実施すると発表した。総選挙は2019年12月以来となる。与党・保守党は最大野党・労働党に支持率で大きく後れを取っており、政権交代の可能性もうわさされている。

22年10月に就任したスナク氏は、初めて国政レベルで選挙の洗礼を受ける。現行制度では、総選挙は25年1月までに行われることになっていた。時期については今秋との臆測が流れていたが、国民を苦しめた急激なインフレが和らぎ、経済も回復基調にあることから、早期に審判を仰ぐのが得策と判断したもようだ。 

最近の世論調査によると、保守党は労働党に支持率で20ポイント以上のリードを許している。


 

元海兵隊員、遺体で発見―「中国のスパイ」で起訴

(ロンドン 5月22日 時事)英国内で香港の活動家を監視し、中国のためにスパイ活動を行ったとして起訴後、保釈された元英海兵隊員の被告が遺体で見つかったことが21日、明らかになった。地元警察が捜査しているが、現時点で死因は不明という。英メディアが一斉に報じた。

 死亡したのはマシュー・トリケット被告(37)。19日午後、ロンドン西方のバークシャー州メイデンヘッドの自宅近くの公園で市民に発見され、現場で死亡が確認された。 

トリケット被告は、昨年制定された国家安全保障法に基づき、外国の情報機関を支援した罪などでほかの2人と共に起訴された。3人は今月13日に裁判所に出廷し、いずれも保釈が認められた。次回の審理は24日に予定されていた。

事件を巡っては、英外務省が14日に駐英中国大使を呼び出し、英国内でのスパイ活動を認めないと非難。これに対し、中国側は事件はでっち上げだと反発するなど、英中間の外交問題に発展していた。


 

乱気流で英乗客1人死亡―シンガポール航空、タイに緊急着陸

(バンコク 5月22日 時事)シンガポール航空によると、ロンドンからシンガポールに向かっていた旅客機が21日、乱気流に巻き込まれてタイの空港に緊急着陸した。タイの空港当局によると、乗客の英国籍の男性(73)が死亡し、乗客や乗員計69人が重軽傷を負った。

シンガポール航空によれば、乗客に日本人はいなかった。

旅客機はボーイング777型機で、シンガポール航空SQ321便。乗客211人と乗員18人が乗っていた。飛行中に乱気流に巻き込まれ、21日午後3時45分ごろ、タイのバンコク近郊のスワンナプーム空港に緊急着陸した。 

タイの空港当局によると、男性は心臓病が原因で死亡した可能性があるという。


 
 

新潟県見附市が受賞―海外勢初、英最大の園芸競技会

(ロンドン 5月21日 時事)英国式庭園「みつけイングリッシュガーデン」を運営する新潟県見附市が、英国最大規模の園芸コンテスト「ブリテン・イン・ブルーム」に海外から初めて参加し、「ゴールドコミュニティー賞」を受賞した。ロンドンで21日に授賞式が開かれた。

見附市のほか、地元のボランティア団体「ナチュラルガーデンクラブ」、ガーデンをデザイン・監修した園芸研究家のケイ山田さん=長野県茅野市在住=も共同で受賞した。庭園を通じた地域の美化や市民の交流などへの貢献が認められた。 

ブリテン・イン・ブルームは英国王立園芸協会(RHS)が主催する市民参加型の園芸競技会で、今年で60周年を迎えた。見附市の競技参加を受け、RHSの審査員が昨年6月に市を訪れ、ガーデンの状況や市の取り組みを視察していた。

授賞式に出席した見附市の稲田亮市長は「今回の賞は見附市民みんなでもらった。これを機に、花と緑の街づくりを一層進めていきたい」と喜びを語った。


 
 

英アストラゼネカ、次世代がん治療薬製造拠点をシンガポールに建設―15億米ドル投資

(シンガポール 5月21日 時事)英製薬大手アストラゼネカは20日、15億米ドル(約2340億円)を投じ、シンガポールに製造施設を建設すると発表した。薬物をがん細胞に直接届ける次世代医薬品「抗体薬物複合体」(ADC)の同社初の専用製造施設となる。

アストラゼネカによると、製造施設は経済開発庁(EDB)の支援を受け、グリーンフィールド(未開発の用地)に建設する。2024年末までに着工し、29年から稼働開始予定。建設予定地については明らかにしていない。同社は現在東部カランに拠点を置いている。

アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は「当社は、既存の抗がん剤治療に代わる大きな可能性を秘めたがん治療薬やADCなど、業界をけん引する製品群を築き上げた。シンガポールは複雑な製造に長けているとの名声で投資に最適な国の一つだ」と語った。


 
 

米国移送判断、上訴審へ―英裁判所がアサンジ被告の訴え認める

(ロンドン 5月20日 時事)英国で拘束中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告の米国への身柄引き渡しを巡り、英高等法院は20日、被告側が求める上訴審の実施を認める決定を下した。認められなければ即時の移送が見込まれたため、司法の判断が注目されていた。

アサンジ被告を巡っては、高等法院が2021年に引き渡しを認め、英政府も22年にこれを追認して移送が決まった。しかし、被告側は移送阻止を求めて異議申し立てを行い、高等法院は今年3月、被告の人権を守る「十分な保証」を示すよう米側に要請。上訴審を行うかどうかの結論は先送りされていた。

高等法院の外では20日、被告の支援者らが集まり、「アサンジに自由を!」と書かれた横断幕を掲げて移送に反対。上訴審入りの知らせが伝わると拍手と歓声が上がった。


 
 

「今すぐ試合とかできない」ブライトン三笘、現状明かす―イングランド・サッカー

(ブライトン(英国) 5月20日 時事)サッカーのイングランド・プレミアリーグは19日、シーズン最終節が行われ、腰痛の影響で戦列を離れているブライトンの三笘薫は現在のコンディションについて、「まだまだ100%ではない。今すぐ試合とかはできない」と明かした。マンチェスター・ユナイテッド戦後、取材に応じた。

プレミア初挑戦だった2022~23年シーズンは大きく躍動。期待とともに迎えた今季は、開幕2戦目で初得点を決めると、チームの中心としてスタートダッシュに貢献。昨年9月24日のボーンマス戦では途中出場ながら、2ゴールを決める活躍を見せた。

過密日程が重なり、チームが低迷し始めると、三笘も低調なパフォーマンスが増えた。昨年12月下旬に足首を負傷。今年1~2月のアジア・カップで日本代表に合流したものの、強行出場した決勝トーナメント2試合では精彩を欠いた。

2月に復帰したが、今度は腰を痛め、その後はピッチに戻ることはなかった。

23~24年シーズンはリーグ戦19試合に出場して、3ゴール4アシスト。不完全燃焼に終わったが、「(将来的な糧にできるよう)ポジティブに考えている」と話した。一方で、6月の日本代表戦招集については「選ばれないと思う」と話し、復帰時期は不透明な様子。長引くけがに「ここまで響くとは思わなかった」。表情はさえず、言葉少なだった。 


 
   
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