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英国のクリスマス・カード事情

新年あけましておめでとうございます。皆さんは2026年の幕開けをどのようにお迎えでしたでしょうか。新年のごあいさつをしつつ、例年通り実はこの原稿を書いているのは12月。クリスマスの準備で忙しくなってきた日々ということで、今日はクリスマス・カードについてのお話です。
英国では日本のように年賀状を送る習慣はありませんが、その代わり多くの人たちがクリスマス・カードを送り合います。毎年英国で送られるクリスマス・カードは約1億5000万枚だというデータがあるそうです。
もちろん、デジタルでカードを送る人も増えていますが、紙のカードを送り合う習慣もまだまだ根強く残っています。もともと、クリスマス・カードを送る習慣というのが、1843年に英国で始まったというのですから、いまだにこの国で多くのクリスマス・カードの交換がされるのは当然かもしれません。かくいう我が家でも、毎年子どもたちの写真を印刷したカードを作って、手書きのメッセージを添えたカードを送っています。
ちなみに、日本では年賀状を元日に届けるためにポストに投函する締切日が決まっていますよね。英国でも同様にクリスマスまでにカードを届けたい場合のポスト投函デッドラインが発表されています。そしてそれが英国内の日程だけでもかなり複雑なんです。というのも「通常のセカンド・クラスと受取人の署名が必要なセカンド・クラス郵便は12月17日、配達状況追跡着き48時間以内配達は19日、通常のファースト・クラスと受取人の署名が必要なファースト・クラス郵便は20日、追跡着き24時間以内配達は21日、翌日必着の保証付き特急配達は23日まで」といった具合に締切日が分かれていて、当然、それぞれ値段も違うのです。その上、英国らしいのは「保証付き」とされているもの以外は、あくまでも「目安」であり、確実ではないということ。だから、この「推奨日」までに投函したとしても、クリスマス当日までに届くとは限らないのです。
確か3年ほど前のクリスマス時期には、ロイヤル・メールのストライキの影響で郵便事情が大幅に乱れ、クリスマス・カードのほとんどが新年になってから届いた、ということがありました。日本では受け取った年賀状は見終わったらファイルに入れるか、束ねて置いておくだけだと思いますが、英国では受け取ったクリスマス・カードはマントルピースや窓辺に飾るのが一般的。その年は飾っておける期間が短くなってしまったのですが、それでも十二夜と呼ばれる1月5日までは新年に届いたカードを飾っておいたのを思い出します。
この冬こそはクリスマス当日までにカードが届くよう、ロイヤル・メールの皆さんに頑張ってもらいたいです。



在留届は提出しましたか?
マクギネス真美






