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英国は禁煙国家

「あの法律が成立したってことは、僕たちはこの国ではタバコを買うことはできないんだね」。息子がダイニング・テーブルにつくなり言いました。その言葉に続けて、家族そろっての夕飯の話題は、英国で先日決まった法律についてでした。
その法律とは、正式名称が「Tobacco and Vapes Act 2026」というもので、「2009年1月1日以降に生まれた人へのタバコ製品の販売を違法にする」という内容が含まれています。わが家の子どもは2009年生まれ。ちょうど生まれた年に該当するというので、その日は学校でも友人たちの間で話題になっていたようです。
義父母も含め、家族には喫煙者が一人もいないこともあってか、子どもたちは将来タバコを吸いたいと思ったことはないよう。なので、特に子どもたちにとって不都合はありません。とはいえ、政府がこのような決断をしたというのは、ダイレクトに影響がある青年たちにはかなりインパクトがあったようです。
ところで、喫煙についての「英国と日本の一番大きなギャップ」といえば、喫煙が許可される年齢でしょう。日本が20歳なのに対して英国では18歳とされています。今回の法律によって、将来的には英国では18歳になってもタバコを買うことはできないことになりますが、これまでは日本よりも2歳若く喫煙を始められていたことになります。
それ以外でいえば、イングランドでは、07年にほぼ全ての屋内公共空間が喫煙禁止となったことです。私が渡英してからこの法律ができるまでは、パブでもタバコを吸う人が結構いました。なのでこの規制ができたことでパブやレストランでタバコの煙を気にする必要がなくなったのは嫌煙家の私にとっては喜ばしいことでした。一方で、当時日本に一時帰国した際、日本ではお寿司屋さんでもタバコの煙がもくもくしていて、その点においては「早く英国のように禁煙になったらいいのに」と思っていました。
その後、日本では「望まない受動喫煙」をなくすための「改正健康増進法」が20年に施行されて、多くの施設が屋内禁煙となりました。ただ、全面禁煙ということにはなっておらず、施設内に「喫煙コーナー」があるところも存在しています。この法律が施行後に日本で「禁煙」と書かれていたので入ったカフェで、フロアの一部が喫煙可能となっていたところがありました。そのときは慣れない煙の匂いに娘が気分を悪くしてしまい、慌てて店を出るという経験をしました。
法的には細かい違いがあるとはいえ、日英両国とも、喫煙率を下げていきたいという方向性は共通しているようです。愛煙家の方には申し訳ないですが、今回の英国での法律が日本にも影響すると良いと願ってしまいます。



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