性虐待疑惑で批判
アンドリュー王子の称号剥奪
異例の措置
王子の称号が剥奪された、アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザー氏
(ロンドン 10月31日 時事)英王室は10月30日声明を出し、チャールズ国王が弟アンドリュー王子(65)の「王子」などの称号を剥奪する手続きを取ったと発表した。アンドリュー氏は、少女への性的虐待で起訴され自殺した米富豪エプスタイン被告との親交や自らの性的虐待疑惑で強い批判を浴びており、王室全体への影響が懸念される中、国王は異例の厳しい措置に踏み切った。
アンドリュー氏は10月半ば、「ヨーク公」などの称号返上を自ら申し出たが、批判はやまず、公的手続きを経た厳格な措置が必要と国王が判断した形。声明によると、同氏は今後「アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザー」を名乗り、居住していた南部バークシャーの邸宅「ロイヤル・ロッジ」からも退去させられる。
アンドリュー氏はエプスタイン被告との関係で報道が相次いだほか、最近もアンドリュー氏から性的虐待を受けたとして提訴し和解した米国人女性(4月に自殺)の回顧録が出版され、改めて物議の的となった。英メディアによると、女性の遺族は称号剥奪を受けた声明で「普通の家庭で育った少女が、真実とその並外れた勇気によって英国の王子を(特権的地位から)引きずり降ろした」と述べた。
被害女性が回顧録を出版
(ロンドン 10月27日 時事)チャールズ国王の弟アンドリュー王子から性的虐待を受けたとするバージニア・ジュフリーさんの回顧録「ノーバディーズ・ガール」が10月21日、英国で出版された。王子は疑惑を否定するが、著書には両者の関係が赤裸々に記されており、批判が一層強まる可能性がある。
ジュフリーさんは今年4月に自殺しており、回顧録は生前に共著の形で執筆。ジュフリーさんは「性奴隷となって一生を終えると考えていた」と回想した。



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