ロンドンのゲストハウス
Thu, 19 October 2017
19 October 2017 vol.1493

混乱が続くEU離脱交渉
移行期間中のEU新規制受け入れなどをめぐり

離脱交渉について説明するメイ首相
9日、下院において議員たちに対し、離脱交渉について説明するメイ首相

メイ政権、既存のFTA、離脱後も維持目指す

通商・関税白書を発表

(ロンドン 10月10日 時事)メイ政権は9日、欧州連合(EU)離脱後を見据えた通商政策と関税政策の「白書」をそれぞれ発表した。通商白書では、英国がEU加盟国として韓国などと締結した自由貿易協定(FTA)を、そのまま英国とのFTAに「移行」することを目指すとしている。

通商白書でメイ政権は、離脱後の英国の貿易が①透明で包括的な貿易の推進、②ルールに基づいた国際貿易環境の支持、③世界各国との通商関係の拡大、④途上国の貧困対策支援、⑤公平性の確保、という5大原則に基づくと表明。2019年3月の離脱直後の移行期間については、米国などとの新たなFTA交渉を行うものの、FTA締結には踏み込まない方針を確認した。

FTA交渉では、当事国の政治力や市場規模が物を言う。英国一国はEU28カ国に比べて市場規模が小さく、魅力も少ないため、韓国などの第三国が英国との貿易関係の現状維持を最優先に検討するとは限らない。

一方、関税白書でメイ政権は、万一EUとの交渉が決裂しても英国が自前の関税を整備できるよう、関連法案を成立させる方針を明らかにした。

ジョンソン外相、「移行期間」めぐる首相方針に賛同表明

反対論を撤回

(ロンドン 10月10日 時事)ジョンソン外相は、メイ首相が9日の議会演説で、欧州連合(EU)が新たに導入する規制をEU離脱後の移行期間中にも受け入れる考えを改めて示したことについて、「重要なのは最終的な状態だ」と指摘し、完全離脱までの一時的な措置として容認する考えを示した。フェイスブック上の投稿で10日までに明らかにした。

ジョンソン氏は先月末、大衆紙「サン」のインタビューで、この首相方針に反対する考えを表明。政権を奪う目的で首相に揺さぶりを掛ける狙いがあったもようだが、与党・保守党内や支持者から厳しい批判の声が上がったため、撤回を迫られたとみられる。

同氏は「立派な演説だった。確かに我々は移行期間を導入するが、首相は正当にもこの期間中にEUの新たな規制が導入される可能性は非常に小さいと発言している」などとメイ氏を称え、「未来は明るい。落ち着いて、EU離脱に向けた歩みを続けよう」と訴えた。

移行期間中のEU新規制受け入れに対しては、強硬な反EU派の保守党議員が「離脱を支持した有権者に説明できない」などと猛反発している。

 
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