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Mon, 18 June 2018
7 June 2018 vol.1508

英国の発想は「ファンタジー」とEU高官
離脱交渉、英当局者は「侮辱」と反発も

デービッド・デービスEU離脱担当相
EU離脱特別委員会に出席するデービッド・デービスEU離脱担当相(写真中央)

(ロンドン 5月25日時事)英国の欧州連合(EU)離脱交渉をめぐり、EU高官が5月24日、記者団に対し、離脱後も加盟国並みの待遇を得ることができるという英国の発想は「ファンタジー」だと切り捨てた。これに対し英当局者は「侮辱」だと反発しているという。英メディアが伝えた。

報道によると、EU高官は「英国は(加盟国としての)現状が維持されるよう、EUが変わらなければいけないと考えているような印象を受ける。しかし英国は、自らの決定に伴う代償を受け入れる必要がある。離脱には代償が伴うということから目をそらし、ファンタジーを追い求めている場合ではない。ファンタジーから抜け出れば、将来の(英・EU)関係についての交渉を行うことができる」などと主張した。

一方、英EU離脱省高官は「EU側の交渉の建前だ」と指摘。英首相官邸筋は「EUのいつものやり口だ」とした上で、「EUが引き続き我々を侮辱しようとするなら、(EU内でドイツ、フランスに次ぐ)3番目の経済大国で最大の安全保障上のパートナーとの関係は、EU市民も英国民もがっかりするような結果に終わるリスクがある」と警告したという。

EU高官は、英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの国境に税関などを指す「ハード・ボーダー」が復活しないようにする措置について、「北アイルランド固有(の内容)でなければならない。全英的な解決策があるというファンタジーから逃れる必要がある」「期限を区切った安全網が仮に提案されても、(代替措置を見いだせなくてもハード・ボーダーを阻止するという)安全網の目的にそぐわない」などと発言したとされる。

メイ政権は、北アイルランド国境での通関手続き簡素化に不可欠なハイテク技術を整備できなければ、英全体が離脱後も関税同盟と足並みをそろえていくことでハード・ボーダーを回避する方策で一致したとされる。また、24日付の「タイムズ」紙は、メイ政権がEUに対し、ハード・ボーダー回避のため、2019年から20年の「移行期間」を23年まで延長するよう求めることを検討していると報じていた。

このほかEU高官は、離脱後の英国は、EU加盟国間での犯罪容疑者の身柄引き渡しを円滑化する「欧州逮捕状」制度を利用できなくなるとの見通しを示したという。

EUの態度硬化は、欧州版の衛星測位システム「ガリレオ」計画をめぐる英国との衝突が背景だとの見方もある。EUは離脱後の英国をガリレオ計画から締め出す方針だが、英国は引き続き計画への参画を希望。仮にEUが考えを改めなければ、英国はこれまでに拠出した10億ポンドの返還を求める構えだと伝えられており、EU高官はこれを念頭に「EUの資産はEUの資産だ。返還する理由はない」と強い拒否を示したとされる。

 
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