バーナム新首相が就任
政権安定、経済立て直し課題
7月20日、首相就任当日にダウニング街で初の演説を行うバーナム氏
(ロンドン 7月20日 時事)与党・労働党のアンディー・バーナム党首(56)が7月20日、チャールズ国王の任命を受けて新首相に就任した。支持率低迷で辞任に追い込まれたスターマー氏の後任として、党の再生と政権安定を図り、停滞する経済の立て直しを目指す。バーナム氏は首相官邸で就任後初の演説に臨み、「人々は政治にうんざりしている。われわれ(歴代政府)がしてきたことは不十分で、改善しなければならない」と述べ、信頼回復に努めて政治に安定を取り戻すと強調。物価高騰に苦しむ国民の生活向上へ経済対策を急ぎ、新政権の基本戦略となる「10カ年計画」を年内に策定して福祉や教育改革、住宅事情などの改善に全力を挙げると表明した。
前マンチェスター市長のバーナム氏は、6月の下院補選勝利で国政に復帰し、労働党内で一気に求心力を高めた。スターマー氏の辞任表明に伴う党首選に唯一立候補し、7月17日に無投票で選出された。首相就任後は地方分権推進による経済の底上げや、公共サービス拡充を通じた生活水準の向上などを実現させたい考えだが、財政状況は厳しく、改革は難航しそうだ。地方行政では評価された手腕が国政で通じるか疑問視する見方もある。外交はスターマー政権の路線を踏襲する方針。離脱した欧州連合(EU)との関係強化や北大西洋条約機構(NATO)への積極関与、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続を掲げる。
労働党は2024年7月の総選挙で大勝し、14年ぶりに政権を奪還。だが、右派政党の台頭や不祥事でスターマー政権は支持を失い、発足2年で退陣を余儀なくされた。
労働党、「バーナム効果」で支持率が上昇
(ロンドン 7月30日 時事)与党・労働党のバーナム党首が7月20日首相に就任して以降、同党の支持率が上昇している。最近の複数の世論調査で、1年以上にわたり首位だった右派ポピュリスト政党リフォームUKを追い越しトップに立った。党勢低迷に悩まされてきた労働党関係者は「バーナム効果」に安堵している。



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