トラファルガー広場で平和集会が開催
ろうそく代わりにスマートフォンの光を灯す
パリ同時多発テロを受けて、14日夜9時よりロンドンの
トラファルガー広場で開催された平和集会
13日夜にパリで起きた同時多発テロを受け、翌14日にはロンドンのトラファルガー広場で平和を祈る集会が開催された。「インディペンデント」紙などが報じた。
同広場の正面にあるナショナル・ギャラリーがフランスの国旗の色でライトアップされる中、集会には数千人が参加。参加者たちは、ろうそく代わりにスマートフォンの光を照らすなどしながら平和を祈った。また時折、フランスの国歌である「ラ・マルセイエーズ」などを合唱。その度に広場は拍手に包まれた。「イブニング・スタンダード」紙によると、この集会は2人の在英フランス人が企画。当局の了解を得た上で実施に至ったという。
また同日に開催された、ロンドンの金融街シティの名誉職である「ロード・メイヤー」の就任を祝うロード・メイヤー・ショーでは2分間の黙とうが捧げられた。同式典の一環として予定されていた花火は中止となり、代わって日没後にテムズ川にかかるタワー・ブリッジを仏国旗の色にライトアップ。同様のライトアップはロンドン・アイ、ウェンブリー競技場といったロンドンの名所に加えて、イングランド北西部のブラックプール・タワーやイングランド東部ノリッチの市庁舎などでも実施された。さらに、首相官邸やシティに位置するマンション・ハウス、ギルドホールといった公的機関が半旗を掲げた。
フランス国旗の色にライトアップしたロンドンの主な場所
ロンドン・アイ
テムズ川沿いに立つ大観覧車ロンドン・アイが、「トリコロール」と呼ばれるフランスの三色旗の色に。フレーム部分が青、白、赤に染まった
タワー・ブリッジ
ロンドンのシティ地区では、当日テムズ川沿いで開催を予定していた花火を中止。代わって同地区が管轄するタワー・ブリッジをライトアップした
グラナリー・スクエア
英仏海峡トンネルを通過するユーロスターの発着駅キングス・クロス・セント・パンクラス駅。同駅付近にあるグラナリー・スクエアの噴水も仏国旗の色に
O2
15日より開幕した男子テニスのATPツアー・ファイナルの会場。初日に行われた錦織圭選手とノバク・ジョコビッチ選手の試合前には黙とうを実施した