日本ではひょうきん者で通っていたのに、渡英した途端に「口数の少ない真面目な日本人」になってしまった人はいませんか。英語が流暢に話せないばかりに、ユーモアのある会話を英国人と交わすことができないと悩んでいませんか。これまで製作したコメディー映画のDVDコレクション発売に合わせて訪英した三木聡監督と、同監督の作品に多数出演している女優のふせえりさんに、片言の英語で英国人と楽しい会話を交わす方法を一緒に考えてもらいました。
取材協力:Third Window Films, HYPER JAPAN
三木 聡(みきさとし)監督
放送作家、映画監督。1961年8月9日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学文学部卒業。構成作家として「ダウンタウンのごっつええ感じ」「笑う犬の生活」「トリビアの泉」などのテレビ番組制作に関わる。映画監督としては「亀は意外と速く泳ぐ」「図鑑に載ってない虫」「転々」「インスタント沼」などを製作。
ふせ えり
女優、コメディアン。1962年9月22日生まれ、東京都出身。お笑いコンビ「ビシバシステム」のメンバーとして活動を行う。ドラマ「教師びんびん物語Ⅱ」「嫌われ松子の一生」「時効警察」などに出演。映画作品では、北野武監督の「アキレスと亀」ほか、「転々」や「インスタント沼」など三木監督作品に多数出演している。

ある程度の共通認識が必要
海外で、慣れない外国語を使ったり、または通訳を通したりしてユーモアのある会話をするのって、つくづく難しいと思いませんか。
やっぱり笑いを生むためには、言語の壁以前の問題として、ある程度の共通認識みたいなものを持つことが必要なのでしょうね。特にアメリカみたいに多民族・多文化の国だと、人々が持つ共通認識の幅が狭いから、笑いの内容もどうしても平たくなってしまうんじゃないかと思います。でもイギリスだと共通認識の上にギャグが構築されていく環境が比較的整っているというか、笑いのセンスが洗練されているというか。
国によって、笑いのセンスが大きく異なると思いますか。
日本で全然ウケてなかったところが外国でウケてたりとか、同じ外国でも韓国と欧州では評価が違うっていう部分は確かにあります。笑いのツボって、個人や民族によってバラバラなんでしょうね。

迎えにいっちゃダメ
海外ではこういった笑いがウケやすいといった傾向を分析した上で対策を練ったりするのでしょうか。
それはしません。日本国内でも、例えばコントのステージで、東京と大阪ではお客さんの笑うポイントが全く違っていたりとか、午後の早い時間と夜とではウケ方が違ったりってことはしょっちゅうあるんです。だからって、「こういう人たちにはこんなギャグがウケるからこうしよう」と意識しちゃうとダメ。こっちは面白いことをプレゼンテーションしていく側じゃないですか。笑わす側の面白い基準が揺れちゃうと失敗しちゃんです。業界では「迎えにいく」って表現するんだけど、客を迎えにいっちゃうとウケない。
どこでも同じだものね。それは日本でやろうがイギリスでやろうがアメリカでやろうが。
止まった時計は一日に2回は正確な時間を示すけど、ずっと遅れている時計は1回も正確な時間を指せないっていう比喩で説明できるような面が笑いにはあるんですよね。だから、笑いの軸をあんまり動かさないってことが大事。一度ウケたギャグを次にもっと大きい声で言ったりするとスベッたりする。しれっと言ったから面白かったんであって。それが、役者さんによっては頑張っちゃう人がいる。
だからそれはどこにいても一緒ね。世界だろうが日本だろうが同じ。その根本的な部分を変えると失敗してしまう。

タイミングとテンポが大事
コメディー映画の撮影時は、どんな雰囲気なのでしょうか。
あんまり「バカヤロー!」とか罵声が飛んでいる中では面白いことはできませんよね。
そうですね。別にピリピリする必要はないですね。
ただタイミングをどう取るかについては、役者さんはかなり気を使っていると思います。ギャグ的なものって、モーター・スポーツにおいてカーブをぎりぎりで曲がってくみたいな感覚があるんで、一人がミスると全部がおじゃんになってしまう場合があるんです。3つ前のセリフがタイミング悪かったために、3つ後の誰かがミスるとか。しかも芝居のテンポが速いから余計に難しい。
映画の場合は、笑いをチームで作ることになるので、誰かが調子悪いと全体が悪くなってしまうんです。だからそれぞれがベストな状態でいることがとても大事。そんな変な緊張は常に感じながらやっていますね。
役者さんたちが演技しているのを観ていると、「あ、ちょっと遅れた」っていうのがもう敏感に分かっちゃいますよ。「あっ、誰かのセリフがちょっと遅れた」「あっ!」「うっ!」ていう。そうなると最終的にはNGが出るんですけど。やがては瓦解してっちゃったりするんで。だから、それまでわりと普通のお芝居をされてきた役者さんがコメディー映画のチームに入ってくると、「難しい」ってまずおっしゃいますよね。

どんな種類の笑いにも公平に接する
三木監督作品では、よく不条理なユーモアを扱っていますね。外国人は、そうした不条理な笑いを理解するのが難しいのではないでしょうか。
様々な種類の笑いに対してリベラルな姿勢を保ち続けられるか、というのがコメディーのセンスだと思うんです。言い換えれば、どんな笑いに対しても同じように接していく。「バナナの皮で転ぶ」といった分かりやすい笑いにせよ、極端に薄い層しか笑わないギャグにせよ、どんな笑いに対しても真摯で公平な気持ちでいられるかというところがコメディーに取り組む上での基本なんじゃないかな。
海外においては、日本のギャグなりユーモアがそれほど高く評価されている印象がないのですが。
僕もかつては、お笑いってわりと閉鎖的な文化だから、海外では評価されにくいのかな、と思っていたんです。ただ自分の作品をいざ海外に出してみると、それなりに反応がありますね。英国にもフランスにも、日本のお笑い番組のファンがいるじゃないですか。そういうのを見ていると、今まで日本的と思われていたいわゆる時代劇とか歌舞伎、能といった伝統文化以外のものが海外で受け入れられる土壌はあるのに、むしろ送り出す側の準備ができていないんだろうなという感じはします。きっと受け手の方が、そうした動きは速いんでしょうね。
逆に業界にいる人の方が動きが遅いという感じがしちゃいますね。
映画にしても、作り手は「日本映画はこうあるべき」という勝手な思い込みがあるのかもしれません。でも日本文化を「未開の地からの土産物」として紹介するという感覚からそろそろ脱却しないといけないんじゃないですかね。これだけインターネットが普遍的に使われる世の中で、「珍しい国の珍しいものを」っていうパリ万博のころみたいな感覚は、もうだいぶ古くなってきたんじゃないかな。

笑わせずに、笑わそう
海外で、言語が拙いばかりにユーモアを発揮できず、円滑なコミュニケーションが取れなくて悩んでいるという人は、どうやったらユーモアのある会話ができるようになると思いますか。
海外では、たぶん、面白いことを「この話、面白いですよ」と提示する方法がきっと通用しにくいんですよね。逆に、例えば英国のコメディー界を牽引してきたモンティ・パイソン*は、ものすごく変なことをあたかも普通のことであるかのように演じるんだけど、それが面白いじゃないですか。あの手法が参考になるんじゃないでしょうかね。
無理やりトーンとかニュアンスで笑わそうとすると、言語的な壁にぶつかってしまうと思うんですよ。それよりも、客観的に事象を伝えながら笑わせていくという方法を考えてみてはどうですかね。自分の気付いた面白みのある出来事を淡々と話す方が、かえってその面白さが伝わるんじゃないかな。
アメリカじゃないからね。イギリスは特にそういう感じがする。「笑わせずに、笑わそう」みたいな。
そうそう。アメリカのコメディアンみたいに、「面白いでっせ!」みたいな立ち位置を取らない方がいいんじゃないですか。
*モンティ・パイソン:1970年代に世界的な人気を集めた英国のコメディー・グループ。ケンブリッジ大学やオックスフォード大学の卒業生を中心とする6人のメンバーで結成される。BBCで放映されたコメディー番組「空飛ぶモンティ・パイソン」は当時、一世を風靡した。

心は三枚目、表現は二枚目
一般女性の中には自分を卑下したりすることを得意としない人も多くいます。女性としての魅力を保ったまま、ユーモアのある会話を楽しむにはどんな方法があるのでしょうか。
「心は三枚目、表現は二枚目」というのが鍵ですよね。主観と客観をうまく切り離すというか。そういうのをうまくコントロールできるとコミュニケーションを取りやすいんじゃないですかね。
面白そうな顔した人が面白いこと言っても意外とつまんなかったりしますよね。でもすごく奇麗な人が面白いことを言うとギャップがあるんで、かなりつかめると思う。
もしくは逆に、外見が不真面目そうな人が急にとてもまじめなことを言うとか。美しい人だから美しさを武器にしたものとか、太っている人が自分がデブであることをネタにしたものは、あんまり面白くない。いわゆる「ブスネタ」は、どの国のどの世界でも、ウケを狙おうとしている姿勢が見抜かれちゃうんじゃないですかね。



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今回のイベントを主催したのは、欧州のレストランや食料品店などを対象に日本食品の卸業を営むJFC EUROPEグループ。同社は3~4月に掛けて、東日本大震災から1年という節目を機に、日本食のさらなる普及・浸透を通して日本を応援する取り組みを欧州全土で展開している。その一環として、同社が特に販売促進に力を注ぐ地酒と日本食との相性の良さを日欧の人々に実感してもらおうと企画されたのが、この夕食会だ。招待客は、JFCと日頃取引のあるレストランのオーナーを始め、利き酒師、ソムリエ、ホテルのオーナーシェフなど業界通ばかり。日本料理レストラン「NAGAYA」を会場に、同社を通して欧州展開を図る5つの酒蔵が厳選する日本酒を、蔵元直々の説明を聞きながら、長屋佳澄シェフが腕によりを掛けて作る料理の数々とともに味わうという至極贅沢な会となった。






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そんなパブに押されて認知度は低めなものの、実はここロンドンには、
王室御用達の老舗デパート「フォートナム & メイソン」。その地階にあるバー「1707」の名は、デパートの創業年を意味する。数々のホテルやバーの設計を手掛けるデービッド・コリンズ氏によるミニマルながら温かみのあるデザインは、伝統を守りつつも常に革新的な姿勢を貫く同デパートの姿に重なる。






