ロボットで福島原子炉から溶けた核燃料を除去へ - 今年後半に実用化
A robot will soon try to remove melted nuclear fuel from Japan's destroyed Fukushima reactor
「インディペンデント」紙(電子版)は5月29日、福島第一原子力発電所を運営する東京電力ホールディングス(東電)が、損傷していた原子炉3基のうちの1基から溶融した核燃料の小さな破片を、遠隔操作ロボットによって回収する方法を発表したと伝えた。
同紙は、溶融燃料の除去作業は2021年後半に開始される予定だったものの遅れが続いているとして、11年に起きたマグニチュード9.0の地震と、津波からの復旧の難しさを浮き彫りにしていると述べた。
同紙によると東電は、10月までに福島第一原発2号機に伸縮式のパイプ型ロボットを投入し、溶融燃料撤去を試験するという。記事は、ロボットが開発された兵庫県神戸市の三菱重工業造船所でのデモンストレーションでは、トングを装備した装置が伸縮パイプからゆっくりと砂利の山まで降りてきて、粒を拾い上げていたと報道。福島原発で行う試験では、3グラム程度の溶融物を除去する予定だという。
記事は、損傷した原子炉3基の中には放射能を帯びた溶融核燃料が約880トン残っていると述べ、政府と東電が設定した除染目標の30~40年は楽観的すぎると批判の声もあると伝えた。そして、原子炉の損傷はそれぞれ異なり、それぞれの状況に合わせた計画が必要だと結んだ。
The quiet Japanese island paradise on the frontline of growing Taiwan-China tensions
台湾と中国の緊張が高まる最前線にある静かな日本の楽園
「ガーディアン」紙(電子版)は5月17日、台湾からわずか100キロの距離にある与那国島の住民は、徐々に進む故郷の軍事化を危惧していると報道。自衛隊基地や空港と港の拡張が計画され、政府による地下避難シェルターの建設予定もあるという。
Tokyo battles surge of destructive raccoons that went from pet to pest
ペットから害獣に変わったアライグマの急増と闘う東京
「ガーディアン」紙(電子版)は5月17日、かつてペットとして人気だったアライグマが野生で繁殖し、都内で毎年捕獲されるアライグマの数は過去10年間で5倍に増加していると報道。目撃情報を報告するホットラインが東京に設置されたと伝えた。
Kabosu, dog that inspired ‘Doge’ meme and became face of Dogecoin, dies
ミームのインスピレーションとなった柴犬、かぼすが死ぬ
「ガーディアン」紙(電子版)は5月24日、インターネット・ミーム「Doge」(ドージ)の象徴として世界的に広く知られた柴犬「かぼす」が、18歳の生涯を閉じたと報道。かぼすは暗号通貨の標章にもなった、千葉県で暮らす元保護犬と伝えた。
Japan to launch first eco-friendly satellite made of wood
日本、環境に優しい木製の人工衛星を発表
「テレグラフ」紙(電子版)は5月29日、京都大学と住友林業によるプロジェクトの、小さな立方体の人工衛星を紹介。モクレンの木を使い、寺院や神社の建築と同じ伝統的な接合技術で組み立てられているとし、今年後半に打ち上げられると伝えた。