ずいぶん長らくの間、「お嬢様育ちのお騒がせセレブ」として無敵だったパリス・ヒルトンに、強力なライバルが出現した。しかも、1人じゃなくて3人。米国の叶か道端か、コートニー（30）、キム（29）、クロエ（25）のカーダシアン三姉妹がそれ。合わせた肩書きは、社交家に実業家、モデル、TVタレント、女優……と華々しいが、どれもウソっぽくて二流感漂うのがミソだ。

人気のきっかけは、パリスが出演していたリアリティー番組「シンプルライフ」の後を継いで始まった、ファミリー密着記「キーピング・アップ・ザ・カーダシアンズ」（チャンネルE!）から。ヤリ手ママ、元オリンピック金メダリストの継父、弟妹3人を加えた計8人が主な登場人物の騒々しいドキュメンタリー・ソープが人気を呼び、来月にはシリーズ4回目がスタートする。因みに、三姉妹の亡き父は、「世紀の裁判」「米国の汚点」と言われたO.J.シンプソン事件裁判の弁護士団一員として有名だった人物だ。

番組で一番人気の小柄な長女コートニーは、2月に別れた恋人との子を妊娠中で、12月に出産予定。バツイチの次女キムは、2年前「プレイボーイ」誌の表紙を飾り、誌面でオールヌードに。R & B歌手の恋人とのセックス・ビデオが流出するなど（元親友、今絶縁のパリスと同パターン）、とりわけて官能の人だ。姉2人に比べてヘチャな顔を長身でカバー（175センチ）、逮捕歴有り（飲酒運転）のクロエは、先月米バスケットボール・リーグ、ロサンゼルス・レイカーズの選手と結婚している。

アルメニアとスコットランド、オランダの血が混じった、黒髪グラマー三姉妹の登場で、パリスがなんだか時代遅れに見えてくる秋の夜長。ここで一句、「日々変わる セレブ偏差値 そぞろ寒」。