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ロンドンのゲストハウス
Wed, 21 August 2019

英国の口福こうふくを探して

「英国料理はまずい」だなんて、言い古された悪評など何のその。おなじみのものから、意外と知られていないメニューまで、英国の伝統料理やお菓子には、舌が悦ぶものが色々あります。ぜひ一度ご賞味を。


マクギネス真美マクギネス真美
英国在住の編集&ライター。日本での9年半の雑誌編集を経て、2003年渡英。以降、英国を拠点に、ライフスタイル、ガーデニング、食などの取材、執筆を行う。英国料理の師は義母。
mamimcguinness.com
No.88

ピッグズ・イン・ブランケッツ
Pigs in Blankets

Pigs in Blankets

あけましておめでとうございます。日本ではお正月三が日ということで、ホリデー中のはずですが、英国でお勤めの方は、既に仕事が始まっている方も多いと思います。そして同僚との話題といえば、クリスマス・ホリデー中に過剰に摂取したカロリーを消費するためのダイエットに関してが多いのでは。雑誌やネットなどのメディアでも、ジムの広告が目につきますよね。

人々のカロリー蓄積に貢献した食べ物といえば、何と言ってもクリスマス・ディナーでしょう。最近ではベジタリアン志向の人も増えたとはいえ、やはり多くの家庭では、伝統に従ってターキーをいただいたのではないでしょうか。

メインはターキーだとして、英国人は、その付け合わせにもこだわりがあります。ロースト・ポテトにロースト・パースニップ、人参と芽キャベツといった野菜が定番なのは誰もが納得するところ。高級レストランでのクリスマス・ディナーのお皿にも、これらの野菜は必ずといっていいほど登場します。それに加えて、なくてはならないものといえば「ピッグズ・イン・ブランケッツ」。

単数形で「ピッグ・イン・ア・ブランケット」と呼ばれる場合もある「毛布に包まれた豚ちゃん」とは、カクテル・ソーセージと呼ばれる小さめのソーセージにベーコンを巻いて焼いたもの。またはチポラータという、長さが通常のソーセージと同じで、細めのものを使う場合もあります。豚×豚という強烈に肉々しい組み合わせですが、英国人はこれが大好きなのです。

英国内クリスプス(ポテトチップス)の大手ブランドであるウォーカーズが、クリスマス用フレーバーとして販売したスペシャル・エディションにも、ターキー&スタッフィング、スプラウト(芽キャベツ)、チーズ&クランベリーなどに混じって、このピッグズ・イン・ブランケット味が堂々登場していました。味は確かに焼いたベーコンで、ほんの少しソーセージの風味が最後にふわっと残ります(思い込みのせいかもしれませんが)。私は、ほうれん草のようにも感じられるスプラウト味が好みでしたが、ベーコン好きの英国人の夫は、ピッグズ・イン・ブランケッツ味のクリスプスに100点をつけていました。

ところで、ブランケットの部分についてですが、英国では三枚肉の部分を使ったストリーキー・ベーコンが使われますが、米国ではクロワッサン生地(またはパフ・ペストリー)が使われることが多いようです。ふかふかの毛布にはペストリー生地の方がぴったり。それに比べて英国のものは、豚ちゃんが包帯で巻かれてミイラになってしまった、という印象がぬぐえません。でも、イングリッシュ・ブレックファストでソーセージとベーコンを一緒に食べる国民性ゆえ、やっぱり英国のソーセージを包むならベーコンの方がふさわしいのでしょうね。

ピッグズ・イン・ブランケッツの作り方
(24個分)

  • ストリーキー・ベーコンを包丁の背を使って伸ばし、それを三等分に切り、ソーセージに巻く。
  • 天板に並べ、200℃に予熱したオーブンに入れて15〜20分程度焼く。ソーセージの中までしっかり火が通っていれば出来上がり。
カクテル・ソーセージ 24個
ストリーキー・ベーコン 8枚
日本の居酒屋で定番のアスパラ・ベーコンや、えのき・ベーコンも大好物の我が英国人夫。去年は、クリスマス・ディナーの付け合わせを少しヘルシーにと、アスパラ・ベーコンを提案しましたが、即刻却下されました。英国のクリスマスには、やっぱりトラディショナルな「ソーセージ・ベーコン」(日本風に言うと?)が欠かせないのです。
 
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