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Tue, 23 October 2018

英国の口福(こうふく)を探して - イギリス伝統料理とスイーツ(お菓子)

マクギネス真美
英国在住の編集&ライター。日本での9年半の雑誌編集を経て、2003年渡英。以降、英国を拠点に、ライフスタイル、ガーデニング、食などの取材、執筆を行う。英国料理の師は義母。
mamimcguinness.com

「英国料理はまずい」だなんて、言い古された悪評など何のその。
おなじみのものから、意外と知られていないメニューまで、
英国の伝統料理やお菓子には、舌が悦ぶものが色々あります。
ぜひ一度ご賞味を。


No.78

ベーコン・サンドイッチ
Bacon Sandwich

Bacon Sandwich

日曜の朝、キッチンからベーコンの焼ける良い匂いがしています。今日の夫の朝食は「ベーコン・サンドイッチ」のようです。朝からこれを食べるということは、どうやら昨日は友人と出掛けたパブでビールをたくさん飲んだに違いありません。というのも、英国人の多くは、飲んだ翌日(特に二日酔いの場合)に、フル・イングリッシュ・ブレックファストや、このベーコン・サンドイッチなど、「しっかりめ」の朝食を選ぶことが少なくないからです。

北イングランド地方などでは「ベーコン・バティ」とも呼ばれますが、いずれにせよ、これはパンに焼いたベーコンを挟んだだけのもの。レタスやトマトなどの野菜は一切なし。バターはたっぷり塗るのが英国流です。

素材のせいか製法のせいかは分かりませんが、英国のベーコンは、日本のものに比べて格段においしい気がします。でも、普段そんなに「肉食」を欲するわけでもない私は、あえてベーコン・サンドイッチを食べたいと思うことはありませんでした。

機会がやってきたのは、十数年前、音楽の祭典、グラストンベリー・フェスティバルに行ったとき。予想通り、期間中、大雨に降られました。睡眠不足と雨の中の移動のせいか、家に帰る日は朝からへとへとでした。お腹もペコペコです。おまけに駐車場が広大すぎて、いつまでたっても車にたどり着かず、半泣きになりそうなときに見つけたのが、ベーコン・サンドイッチの屋台。とにかく空腹を満たそうと、とりあえずサンドイッチを注文。やや焦げ気味で、縁のあたりが特にカリッと香ばしく焼けた熱々のベーコンと、ふわふわの白い食パンの組み合わせは、バターとベーコンの塩辛さがプレーンなパンによく合い、そのおいしかったこと! このとき、私はようやく英国人のベーコン・サンドイッチに対する思い入れの深さを体感したのでした。 

重要な問題は、ベーコン・サンドイッチの食べ方です。食パンか、それともロールパンか。白いパンか、全粒粉やライ麦パンか。パンをトーストするのかしないのか。ケチャップやブラウン・ソースをつけるか、ソースは無しか。そして肝心のベーコンは、ストリーキーという三枚肉を使った脂身の多い細長タイプか、バックと呼ばれる肩ロース部分を使ったものか。

BBCが伝えるところによると、リーズ大学で、食品科学の研究者4名が、700種以上のベーコン・サンドイッチを1000時間以上かけてテストし、ついに完璧な作り方を究明したのだそうです。それによれば、240度に予熱したオーブン・グリルで2~3枚のバック・ベーコンを7分焼き、それを1~2センチ幅のファームハウス・タイプのパンで挟むというもの。実際試してみると、確かにおいしい。でも、私はやっぱりパンをトーストして、ブラウン・ソースを少しつけるのが好みです。皆さんはいかがですか?

ベーコン・サンドイッチの作り方(1人分)

  • 食パンにたっぷりバターを塗る。
  • グリルでベーコンを焼く(焼き加減はお好みで)。
  • に挟んで、好みのソースなどをつけて召し上がれ。
食パン(白) 2枚
ベーコン 好みで2~3枚
バター 適量
ブラウン・ソース、ケチャップなど、好みのソース  
英国のベーコンは本文で述べた肉の部位による違いのほかにも、燻製したものとしないもの、厚さの違いなど、様々な種類があります。ロンドンの市場へ出荷するための大規模なベーコン生産が英南部ウィルトシャーで始まったのは18世紀後半と言われています。
 
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