欧州ツアー真っ只中、肉体一つで生み出す和太鼓の波動 小川正晃倭–YAMATO代表
過去25年間で3800回を超える公演を行ってきた和太鼓パフォーマー集団、倭 – YAMATO。和太鼓の音に、魅せる、聴かせるという徹底した演出を施し、世界で通用する舞台芸術へと昇華させた代表の小川さんに、今回の英国公演についてお話を伺ってみた。
英国で公演ツアー中ですね。今回のツアーのテーマや見どころを、教えてください。
今回は新プログラム「情熱 – Passion」の公演ツアーとなります。今年2月から2年かけて世界各地で300~400公演を予定しています。ツアーはイタリアのミラノを皮切りに欧州を回り、現在英国全土で17公演を行なっているところです。人々の身体の中にある「情熱の炎」を、和太鼓の爆音と倭メンバーの鍛え上げた肉体を使って舞台上で表現します。現在のツアー・メンバーの平均年齢は22歳。日本の伝統を背負い、新しい未来を創る今を生きる若者たちの情熱を感じていただければと思っています。
これまで54カ国で演奏されていらっしゃいますが、国によって派手な演出にするなど、変化を付けるのでしょうか。
倭の舞台は世界中どこへ行っても変わりません。日本の伝統楽器を用いてこれまで聴くことのなかった新しい和太鼓の音楽、人を元気にするパフォーマンスを創造することが私たちの目標です。国によってリアクションに違いはありますが、皆さん楽しんでくださり、その笑顔や拍手にエネルギーを乗せて僕たちに届けてくれます。皆さんが私たちのエネルギーをどのように受け止めてくれるか、またどのように返してもらえるかを想像する、それが醍醐味です。
英国では「ストンプ」などの打楽器のショーが人気ですが、英国の観客のノリはどうですか。
倭が全英ツアーを開始して15年が経ちますが、毎回どの都市に行っても熱狂的な拍手、歓声をいただけることを大変うれしく思っています。舞台を楽しんでくれることと同時に、パフォーマーを良い気分にさせてくれる英国の観客の皆さんはマジで最高です。
オランダには倭による和太鼓の学校がありますが、この学校ができた経緯を教えていただけますか。
欧州で活動を始めてもう20年近くになりますが、学校ができるまでは、公演を観ていただいて終わり、でした。聴くのも楽しいですが、和太鼓は自分で打ち鳴らす方がもっと楽しい。オランダに和太鼓を置けるようになったこともあって、是非とも和太鼓に挑戦してほしいと思い教室を始めました。今ではオランダ各地で教室を開催し、200名以上のメンバーが和太鼓演奏で汗をかいています!
英国の倭ファンに向けてメッセージをお願いいたします。
2年ごとに英国に帰って来られることをメンバー一同本当に感謝しています。私たちの情熱と、皆さんの情熱で燃え上がりましょう。どうか倭に会いにきてください。皆さんにお会いできることを楽しみにしています!
Yamato Passion
2019年3月12日(火)~31日(日)19:30
£15〜38
*土・日は14:30もあり、詳細はウェブサイトを参照
Peacock Theatre
Portugal Street, London WC2A 2HT
Tel: 020 7863 8222
Holborn / Temple駅
http://peacocktheatre.com