話題性、実力ともにライバルのリリー・アレンを引き離したエイミー・ワインハウス(23)。きっかけは今年のブリッツ・アワードでのベスト女性ソロ・アーティスト受賞。ここで2人の明暗が分かれ、女性シンガー枠で独走態勢に入った。50s、60sソウルの影響色濃いセカンド・アルバム「バック・トゥ・ブラック」はどのメディアでも絶賛され、大型新人、本格派ソウル&ジャズ・シンガー登場なんて形容されている。
しかし、興味を引くのは音楽的才能よりもあの厚化粧の方。ジョーダンやシェルパ・シェティ、故アナ・ニコール・スミス、シャロン&ケリー・オズボーン母娘、ピート・バーンズ、ボーイ・ジョージなんかがこの部類だが、「厚化粧の女(ゲイ)は不幸」の不文律とでも言おうか、よっぽど人に知られたくない秘密があるのかと穿ってしまう。しかもあの痩せこけた身体つきとくれば、なんだか東電OL殺人事件を思い出す痛ましさ。鼻の下のでっかいほくろとフレディ・マーキュリーのごとく立派な馬面もそれに拍車をかけている(素顔はナイナイの岡村に似てそうだが)。
事実、名前のせいか酒での失態が多い。24時間飲み続けて完売ギグ2公演をキャンセル、G・A・Yで歌の途中に舞台そでで嘔吐、暴れた挙げ句に彼氏を殴打など、ハリー王子顔負けの酒乱ぶりだ。若い身空でアルコールに依存するほど現実逃避したい理由は何なのか。
かつて度重なる不品行の末、有名演劇校シルビア・ヤングを退学処分になった北ロンドン出身のジューイッシュ・ガール、エイミー。音楽パートナーのカレと結婚しハッピーの最中というが、化粧が薄く(まともに)ならない限り油断はできない。