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Sun, 24 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

ジョン・テリー選手の人種差別発言


The Sunday TimesThe Sunday Times
取り締まりを強化せよ

The FA needs to get tough

イングランドのサッカー協会は人種差別を厳重に取り締まるべきだ。罵り言葉を吐いたとの事実を審判によって認められた選手は、ラグビーと同様に10分間の一時退場とすれば良い。暴言を何度も繰り返す者には警告を与え、審判団に向かって暴言を吐けば即退場とせよ。その結果、退場者続出で試合にならないという事態になれば、さすがに選手たちは態度を改めるだろう。サッカー選手たちは、巨大な富と名声を得ている。言動を慎むぐらいのことを求めてもいいのではないか。(7月15日)


The GuardianThe Guardian
不適切な発言からの教訓

What a foul mouth tells us

法律とは異なり、道徳規範は、裁判所以外の機関や一般市民が広めていくものだ。法的には無罪になったとはいえ、テリー選手がイングランドのサッカー協会からおとがめなしとなり、また所属クラブであるチェルシーの主将を今後も続けるということはあり得ない。本件が発生した後で、テリー選手をこれまで通りに扱うことは、「人種差別発言を叫んでも良い」と宣言するに等しい。彼らに良識ある言動を促すためには、裁判所以外の様々な機関からの働き掛けが不可欠なのである。(7月14日)


IndependentIndependent
英国のサッカーにも人種差別はまだある

Football remains in the dock

テリー選手の裁判を通じて、サッカーの試合中に、醜悪かつ侮辱的な言葉が頻繁に交わされていることが明らかになった。然るべき権限を持つサッカー関係者たちは、いったん立ち止まり、この悪しき慣習を正す方法を考えるべきであろう。サッカーにまつわる人種差別はこれまで中欧または東欧において顕著とされてきた。だが今回、ウェストミンスターの裁判所に提出された証拠が示す通り、ここ英国においても、サッカーにおける人種差別を排除しきれていないことは明白である。(7月14日)


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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