「ガーディアン」紙の電子版は24日、日本経済新聞社が「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙を買収することで合意したとの報道を受けて、日本の経済問題に詳しいジャーナリストのイーモン・フィングルトン氏による「日本の成功を見くびるのはもうやめよう」と題した記事を掲載した。
同記事は冒頭で「FT紙は何十年にもわたり、日本経済について好意的な見解を示すことがほとんどなかっただけに、日経に売却されるとは皮肉」と伝えた。続いて「FTが日経を買うのではなく、どうして日経がFTを買うことになったのか」との疑問を提示。その答えとして「日経はFTよりもずっと強固な企業だから」との見方を示した上で、「過去のFT及びそのほかの英語圏の特派員が思っているより、日本経済はずっと好調である」と述べている。
さらに、海外の人々が日本経済の真の姿を見誤るのは、日本の官僚が策定する計画の有効性に目をつぶっているからと説明。また閉鎖的な日本の市場を開放すべきとする圧力を弱めるために、日本の役人が日本経済に関する様々な弱点を大袈裟に伝えていることも原因の一つとして挙げている。
Fri, 08 November 2024