知っておきたいETIASが必要となる国は?
2022年末から導入予定の欧州渡航情報認証制度、ETIASについてお伝えする。
英国のEU離脱の2020年末までの移行期間が終了して、半年が経過した。昨年は新型コロナウイルスによるパンデミックやEU離脱などで国や会社、個人などあらゆるレベルで変化の対応を強いられた年になった。
当初2020年導入予定だった、シェンゲン加盟国外から入国する渡航者に取得が義務付けられるETIAS(エティアス:欧州渡航情報認証制度)は、新型コロナウイルスなどの影響で導入が2022年末まで延期された。
日本を含む、これまで入国にビザが免除されていた国々は、ETIAS導入後はこのETIASをオンライン上で取得してから渡航することになる。
よく混同されがちだが、EU加盟国とシェンゲン協定加盟国は同じではなく、今回導入されるETIASの申請が必要になる国は以下のシェンゲン協定加盟26カ国と3カ国の極小国家(モナコ、バチカン市国、サンマリノ)から構成される。
- オーストリア
- ベルギー
- ルクセンブルク
- オランダ
- ドイツ
- フランス
- スペイン
- ポルトガル
- スウェーデン
- フィンランド
- デンマーク
- リトアニア
- ラトビア
- サンマリノ
- エストニア
- ポーランド
- スロバキア
- ハンガリー
- スロベニア
- イタリア
- ギリシャ
- チェコ共和国
- マルタ
- モナコ
- リヒテンシュタイン
- アイスランド
- ノルウェー
- スイス
- バチカン市国
英国もシェンゲン協定加盟国ではないので、今後英国市民が上記の国へ渡航する際にはETIASを申請することになる。
EU加盟国だがシェンゲン協定に加盟してない国
- アイルランド
- キプロス
- クロアチア
- ブルガリア
- ルーマニア
EUに加盟していないがシェンゲン協定に参加している国(ETIAS必須)
- アイスランド
- ノルウェー
- スイス
- リヒテンシュタイン
今後導入までの間に、導入時期やETIAS取得が必要になる国リストに変更があったりなどが予想される。渡航が決まった時点で時間に余裕をもって渡航要件を確認することをお勧めする。