20 March 2014 vol.1407
今年もまた新しい季節がやってきました。日照時間がぐんぐんと延びていき、夏時間が始まって、あちこちで水仙が咲き誇っています。また意外とロンドン市内には桜の木が結構あって、つい立ち止まって眺めてしまうことも度々です。そして、春は日本人駐在員の方々が異動する季節でもありますよね。つまりは悲しい別れの分だけ、新たな出会いがある。何が言いたいかと言うと、英国で日本人として暮らしていると、春という季節のもののあわれみたいなものが、より深く味わえるような気がしたんです。ともかく、この美しい季節を十分慈しむことができるように、毎日を大切に過ごしていきたいと思います。(籠)
週末、ロンドン北部の劇場そばで、桜の並木道に遭遇しました。ほんの少し、黄緑色の若葉がのぞく満開の桜。ロンドンではあまり見ることのない(恐らく)ソメイヨシノの、純白にほんの少しの紅を溶かしたような淡いピンク色の花びらが風に吹かれて舞う姿に思わず見とれ、口をぽかんと空けたまましばし立ちすくんでしまいました。ふと我に返って辺りを見渡してみれば、立ち止まって桜を眺めているのはアジア系の人たちばかり。日本人の桜好きはよく知られるところですが、ほかのアジアの人たちにとっても桜は特別な存在のようです。桜の何が、こんなにも私たちの心を惹きつけるのでしょうね。(月)
ロンドンではそんなに身近な動物ではないかもしれませんが、電車などでちょっと遠出すると羊を見かけることが多い英国。私は、もふもふした奴らを見つけると癒される羊ファンなのですが、BBC2でここ数年、毎春放送されている子羊特集は欠かさず観ています。今年も先日放映されたのですが、春は子羊が生まれる季節なので、番組では子羊が次々と産まれる瞬間を生中継しつつ、畜産農家の年間業務を密着取材。牧羊犬の生活や羊の餌、食肉になっていく過程までも分かりやすく伝えていました。羊牧場のそばを散歩すると実際に出産場面に出合えることもあるので、羊ファンの方にとっては絶好の機会です!(黄)
珍しく晴天の多いロンドンの春、いかがお過ごしですか? 空が青いと水仙も桜も一段と美しく見えますよね。私は去年、痛恨のスケジュール・ミスで見逃してしまったブルーベルの開花を楽しみに待っているところです。以前、ロンドン郊外のエッピング・フォレストを散策中に偶然、ブルーベルの咲き乱れる森に入って以来、可愛らしい紫の小さな花と、春の柔らかな光が作り出す幻想的な風景にすっかり魅了されています。日本のお花見のように飲んだり食べたりは出来ませんが、妖精が出てきそうな森で純粋に花を愛でるのもいいですよね。今年こそブルーベルで有名なアシュリッジ・エステイトに行くぞー!(眠)