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Sun, 24 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 19 February 2015 vol.1429

19 February 2015 vol.1429

籠

英国に10年以上も暮らしていると、「英語を学ぶ」という意識が段々と希薄になります。いわゆる「ブロークン・イングリッシュ」でやりくりすることに慣れてしまうんでしょうね。でも本当は外国語の勉強に終わりなんてないはずなのです。2月10日にロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)にて開催されたビジネス日本語スピーチ・コンテストの出場者の一人が、語学堪能になるコツとして「マニアックになること」を挙げていました。確かにマニアになるぐらいのつもりで学ばないと、十分な知識や技能ってなかなか身に付かない。好奇心と向上心を持ち続けることの大切さを出場者たちから学びました。(籠)

月

ラーメンズ小林賢太郎さんのソロ・パフォーマンス「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」ロンドン公演を鑑賞しました。パントマイムや映像、マジックなどを独自の美的センスで凝縮させて一つの結晶にしたような、まさにアート作品。でも同時にお子さんでもすっと見入って笑える、分かりやすさも追求しているところにパフォーマーとしてのプロ意識を感じました。弊誌のインタビュー記事で「大正時代の日本人を意識している」とお話されていましたが、西洋風の出で立ちに折り目正しく無駄のない所作は、確かに古き良き日本の姿を思わせ、これも一つの素晴らしい日本文化なのだな、と思ったのでした。(月)

春

休日に買い物へ出かけたとき、ガラスの小瓶が奇麗に並べられているのに惹かれて思わず入った香水屋。入ったが最後、普段は香りのするものなんてまとわないのに、お店を出るときにはしっかり購入していました。買っておいて何なのですが、私はどちらかというと自然の香りの方が好きです。自然の香りというよりは、空気の香りといった方が正しいかもしれません。特に好きなのは季節の変わり目で、春先の昼下がりの匂いと、初冬の朝の匂いがすると、それだけで意味もなく胸が高鳴ります。「そろそろ暖かくなってくるかな~」と、春先の香りに思いを馳せながら、この寒い日々が終わるのを待ちましょう。(春)

承

海外セレブ / 俳優が大好きというミーハーな私は、映画のレッドカーペットを見るためにウェブサイトをチェックするのが日課になっています。ハリウッドよりも場所争奪戦が控えめなロンドンに来てから、「ホビット」と「チャーリー・モルデカイ」のプレミアに行きました。やはり人気俳優たちは人柄も良し。遠くで待っているファンたちに対しても、サインやフォト・サービスに応じていました。演技力も大切ですがファンに接するのも大切なお仕事なのかもしれません。そんな私が次に狙うセレブはトム・ヒドルストン。彼はファン・サービスが良くて有名なので、首を長くしてチャンスを待っています。(承)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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