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Sat, 23 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

オズボーン財務相が発表した予算案

The Sunday Times
「サンデー・タイムズ」紙 3月23日

連立政権への信頼を高めた

今回の予算案は、連立政権による経済の運営能力への信頼をより確かなものとした。45%の人々が連立政権が経済的苦境を打開すると信じており、予算案が英国の経済に良い影響をもたらすと感じる人は、悪い影響をもたらすと感じる人を10%上回る。またオズボーン財務相が最も優秀な財務相であると考える人は、労働党のボールズ影の財務相や自由民主党のケーブル・ビジネス・改革・技術相に対してそうであると感じる人を合わせた数よりも多いのである。


The Observer
「オブザーバー」紙 3月23日

労働党は代案を示すべき

予算案の発表時におけるミリバンド労働党党首は、これまで通り、保守党のエリート主義と、大多数の納税者が生活苦にあえぐ現状への言及に終始していた。しかし、必要なのは異なる社会のあり方を示す展望なのだ。オズボーン財務相が、外務委託サービスを営む民間企業の事業本部と化した国家作りを目指しているのは明らかである。そのような社会では、市民の生活から活気が失われ、富める者はより裕福になるだろう。その代替案がきちんと示されるべきだ。


The Independent
「インディペンデント」紙 3月19日

中産階級の高齢者層向けの内容

総選挙までまだ一年以上の時間的猶予があるというこの時期にも関わらず、オズボーン財務相は誰に対して訴えかけるべきかをよく理解していた。今回の予算案は、勤勉で倹約家、そして責任感のある人々を支援するという従来の主張を地で行くような内容である。また中産階級の高齢者層を取り込むためによく練られていた。この層は、最も得票につながりやすい有権者であることに加えて、英国独立党に鞍替えしやすい、保守党の支持層の中核を成す人々なのである。


 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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