ニュースダイジェストの制作業務
Tue, 23 April 2024

英国のクリスマス・マーケット

氷点下の気温が何日も続き、例年よりも
一段と厳しい寒さを感じる、今年の英国の冬。
寒過ぎて外出する気にならない、
もしくは暖かい場所へと行きたいのに
家族や仕事の都合で
年内いっぱいは遠出ができないという人に
お勧めしたいのが、クリスマス・マーケットだ。
ドイツのクリスマス・マーケットを取り上げた先週号に続き、
より気軽に出掛けることができて、
本場ドイツの雰囲気を味わうことができる、
英国のクリスマス・マーケットを紹介する。

クリスマスマーケット地図

----
バーミンガム

英国で最大規模のマーケット
Birmingham’s Frankfurt
Christmas Market and Craft Fair

Birmingham’s Frankfurt  Christmas Market and Craft Fair

180ものストール数を誇る、英国最大規模のクリスマス・マーケット。工業都市として知られるバーミンガムが、なぜこれほどまでに華やかなクリスマス・マーケットを有するのかと言えば、本場ドイツのフランクフルトと40年以上にわたって姉妹都市の関係を結んでいるから。スパイスを利かせた温かなグリュー・ワイン、ぷりぷりのソーセージ、手袋をはめた手で掲げる大きなジョッキに注がれたビール、かわいい結び目のついた焼き菓子プレッツェル……。ストールに並ぶのは、どれも冬景色に似合うものばかり。本場の息吹を感じられるはず。

期間 2010年12月23日(木)まで
時間 10:00‐21:00
場所 Victoria Square, New Street
行き方 Birmingham New Street駅から徒歩5分
ロンドンから ロンドンのユーストンもしくはマリルボーン駅から電車で1〜2時間20分
ウェブサイト www.birmingham.gov.uk/frankfurtmarket

セルフリッジズ
セルフリッジロンドンにもある、今はクリスマス・ショッピングで賑わう大型デパート。革新的なデザインを広める建築事務所フューチャー・システムズが設計を手掛けた。
時間は下記ウェブサイトを参照
www.selfridges.com

----
エディンバラ

趣きの異なるマーケットがいっぱい
Edinburgh’s Christmas Markets

Edinburgh’s Christmas Markets

エディンバラの冬と言えば、派手な新年のお祝いで有名。現地語では「ホグマニー」と呼ばれる大晦日のカウントダウンで打ち上げられる花火は、国内最大級となっている。それまでの準備期間となるクリスマスには、市内中心に複数のマーケットが並んで極寒の景色を暖かく彩る。サーモンなどのスコットランドの名産物に興味がある人は、市内中心に設置された「Traditional Highland Village」へ。またフランクフルトの店舗を呼び寄せた「German Christmas Market」もある。さらに土曜日に開かれるファーマーズ・マーケットもありと、まさに買い物し放題だ。

Traditional Highland Village
期間 2011年1月4日(火)まで
時間 日〜水10:00‐20:00、木〜土10:00‐22:00
場所 East Princes Street Gardens
行き方 Waverley駅から徒歩5分
ロンドンから ロンドンのキングス・クロス駅から電車で約4時間30分

その他のマーケットについては下記のウェブサイトを参照
www.edinburghschristmas.com

エディンバラ城
エディンバラ城街の象徴的な存在となっている、エディンバラ随一の観光名所。岩山の上に立っていることから、キャッスル・ロックとの別名を持つ。大晦日及び元日もオープンしている。
時間: 9:30‐17:00 £9.90〜
www.edinburghcastle.gov.uk

----
カーディフ

その歴史は中世から始まった
Cardiff Winter Fair

Cardiff Winter Fair

1世紀半ばから建設され始めたという、歴史あるカーディフ城の前に設えられたクリスマス・マーケット。同地に残された記録によると、既に中世の時代には同城の前でマーケットが開かれていたというから、その伝統には年季が入っている。また同城から徒歩5分ほどの距離にある市庁舎の前では、アイススケート場や観覧車といった娯楽施設を用意した「Cardiff Winter Wonderland」が開催。大晦日のカウントダウンが行われるのはこの場所で、現地語で新年のお祝いを意味する「Calennig」では、大盛り上がりを見せることになる。

期間 2010年12月23日(木)まで
時間 月〜土10:00‐18:00、木20:00、日10:00‐17:00
場所 High Street, St John's Street, Working Street
行き方 Cardiff Central駅から徒歩10分
ロンドンから ロンドンのパディントン駅から約2時間
ウェブサイト www.cardiffcastlequarter.co.uk/winterfair.html

ウィンター・ワンダーランド 時間などの詳細は、下記ウェブサイトを参照 www.cardiffswinterwonderland.com

カーディフ城
カーディフ城最初の建設から約2000年の歴史を誇る古城。19世紀に当時の人気建築家ウィリアム・バージェスが現在のビクトリア様式に改築した。
時間: 9:00‐17:00 £10.50
www.cardiffcastle.com

----
ロンドン

ロンドンで最も巨大な
冬のエンターテイメント

Hyde Park Winter Wonderland

Hyde Park Winter Wonderland

ロンドン市民の憩いの場として知られる巨大な公園ハイド・パークに突如として出現した、クリスマス・マーケット。広大な敷地内に木組みの小屋が立ち並ぶ様は、暖かな異国情緒を醸し出している。また併設された移動遊園地のアトラクションも充実。ロンドン中心部に設置されるものとしては不釣合いとも思えるほどに、本格的なジェットコースターや大観覧車、サーカスのテントまでが設営されている。エリアの中央に位置するステージでは、歌手やDJ、聖歌隊による生ライブが随時行われているので、ワインやビール片手に大勢で盛り上がるにも最適。

期間 2011年1月4日(火)まで
時間 10:00‐22:00
場所 Hyde Park, Serpentine Road, London W2 2UH
行き方 Hyde Park Corner駅から徒歩2分
ウェブサイト www.hydeparkwinterwonderland.com

ウィンター・ワンダーランド 時間などの詳細は、下記ウェブサイトを参照 www.cardiffswinterwonderland.com

ハロッズ
ハロッズ売場総面積が10万平方メートル以上あるという、ロンドンで最大の大型デパート。クリスマス時期のイルミネーションと、年末年始のセールはもはやロンドンの風物詩。
時間: 月〜土10:00‐20:00
日11:30‐18:00 www.harrods.com

----
ロンドン

ロマンティックなクリスマスを求めるなら
Covent Garden Christmas Love Market

Covent Garden Christmas Love Market

欧米では、「男の子は、ヤドリギの下にいる女の子にキスをしてもよい」という言い伝えがある。おとぎ話の世界を彷彿とさせるこの慣習を現実の世界に再現してみせたのが、ロンドン中心部コベント・ガーデンにあるフード・マーケットのクリスマス。特設のヤドリギの下でキスを交わせば、5万個の照明が一斉に点灯し、広場を明るく照らし出す仕組みになっている。気恥ずかしささえ乗り越えれば、まるで映画の主人公にでもなったかのような気分を味わうことができるだろう。また日本で暮らす家族に送るビデオ・メッセージの撮影も可。本物のトナカイとの交流も楽しめる。

期間 2011年1月3日(月)まで
時間 時間は下記ウェブサイトを参照
場所 Covent Garden Piazza, London WC2E 9DD
行き方 Covent Garden駅から徒歩3分
ウェブサイト www.coventgardenlondonuk.com

Oliver! The Musical
Oliver! The Musical英国人の間で最も愛されるクリスマス・ストーリー、「クリスマス・キャロル」などの名作を残した、文豪チャールズ・ディケンズの小説を原作とする心温まるミュージカル。
時間: 月〜土19:30 水・土は14:30よりマチネあり £17.50〜65
www.oliverthemusical.com

----
ロンドン

河岸の夜景を肴に飲む美酒の味は?
Cologne Christmas Market

Cologne Christmas Market

クリスマス・マーケットが街の名物となっている、ドイツ西部ケルンのマーケットを模したものがロンドンのサウスバンクに出現。ジンジャー・ブレッドやジャーマン・ポテトなど体が温もる食べ物から、木彫りの人形といったご当地の名品が揃う。また際立っているのが、何と言ってもその立地。周囲には、ナショナル・シアターやロイヤル・フェスティバル・ホールといった一流の芸術施設が並んでいるので、そうした場所への行き帰りに立ち寄るのに大変便利。ロンドン・アイから続くテムズ河の夜景をつまみにして、ビールやワインをおいしく嗜むことができる。

期間 2010年12月23日(木)まで
時間 月〜木11:00‐20:00、金土10:00‐22:00、日10:00‐20:00
場所 Queen's Walk, Southbank Centre London SE1 8XX
行き方 Waterloo駅から徒歩5分
ウェブサイト www.xmas-markets.com/en

La Soiree
La Soireeサウスバンク・センターの裏に、期間限定で特設テントを設置。サーカスとキャバレーが一体となった、大人の遊び。
期間: 2月27日(日)まで
時間は下記ウェブサイトを参照 £15〜65
www.la-soiree.com

----
ロチェスター

本場ドイツの文化を英国様式で
Dickens Christmas Market

Dickens Christmas Market

文豪チャールズ・ディケンズが暮らしたイングランド南東部の街、ロチェスター。大作「大いなる遺産」の舞台となるなど、ディケンズに縁の深い街として知られることから、彼が生きたビクトリア朝時代の文化をテーマとした催しを頻繁に開催しているこの街が、クリスマスにもビクトリア様式の趣向を凝らしたマーケットを開催する。ロチェスター城とメドウェイ河に囲まれたハイ・ストリートに広がるのは、やはり本場ドイツ式のクリスマス・マーケット。その中をビクトリア朝のコスチュームに身を包んだ人々が時折練り歩く様は、なかなかシュールだ。

期間 2010年12月19日(日)まで
時間 日〜木10:00‐19:00、金土‐21:00
場所 The Castle Grounds, Rochester, Kent ME1 1SX
行き方 Rochester駅から徒歩15分
ロンドンから ロンドンのチャリング・クロスもしくはビクトリア駅から電車で約1時間
ウェブサイト www.dickenschristmasmarket.com

ロチェスター城
ロチェスター城現英国王室の開祖と言われるウィリアム征服王によって、12世紀前半に建設された要塞。ロチェスターは、この城を中心としてできた城下町となっている。
時間: 10:00‐16:00  £5
www.english-heritage.org.uk

----
ウィンチェスター

子供たちが喜ぶ仕掛けがいっぱい
Winchester Christmas Market

Winchester Christmas Market

英国最古のパブリック・スクールなどの歴史的建造物が立ち並び、中世の雰囲気を現在まで保つ街、ウィンチェスター。この街の観光名所となっている、ゴシック様式の大聖堂としては欧州で最長の身廊を持つウィンチェスター大聖堂が、クリスマス・マーケットを主催している。100以上のストールが揃う規模の大きさに加えて、このマーケットを特徴付けているのが、催し物の多彩さ。敷地内では、聖書で描かれたクリスマスの物語の登場人物やサンタクロースに会える空間、さらにはアイススケート場があるので、子供たちは大喜びのはず。

期間 2010年12月19日(日)まで
時間 月〜金10:00‐16:30 土11:00‐15:00
場所 The Close, Winchester SO23 9LS
行き方 Winchester駅から徒歩15分
ロンドンから ロンドンのウォータールー駅から電車で約1〜1時間半
ウェブサイト www.winchesterchristmasmarket.co.uk

Peter Pan the Pantmime
Peter Pan the Pantmime欧州で年末年始にかけての恒例行事となっているのが、パントマイムという大衆演劇の観賞。英国の児童作家J.Mバリー作の人気作品「ピーターパン」が上演される。
期間: 2010年1月3日(月)まで
時間は下記ウェブサイトを参照 
£10.50〜20
www.theatre-royal-winchester.co.uk

 

この記事を気に入っていただけたら、ぜひ任意の金額でサポートをお願いします。

  • Facebook

*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

お引越しはコヤナギワールドワイド 不動産を購入してみませんか LONDON-TOKYO Dr 伊藤クリニック, 020 7637 5560, 96 Harley Street 24時間365日、安心のサービス ロンドン医療センター

JRpass bloomsbury-solutions-square

英国ニュースダイジェストを応援する

定期購読 寄付
ロンドン・レストランガイド
ブログ