ロイヤル・アルバート・ホールの円形の空間に一歩足を踏み入れると、そこにはイブニング・ドレスに身を包んだ淑女からTシャツにジーンズ姿の若者までが集っている。古典の名曲はもちろん、現代音楽やミュージカル・ナンバーまで。古今のあらゆる音楽を思う存分、最低6ポンドという価格で気軽に楽しめるのが、ロンドンが世界に誇る音楽祭、プロムスの魅力だ。今回は、テーマ別にいくつかのお勧めプロムをご紹介。気になる曲や演奏者を見つけたら、夏の間じゅう、何度でも通おう。
世界有数のオケの音色を聴く醍醐味
人気指揮者 / 演奏家&オーケストラ
世界に名だたる指揮者や演奏家、オケが連日のように集結。ユニークなプロムも良いが、やはり一流の音楽家たちが生み出す極上の音色に身も心も委ねるのは至福のひとときとなる。ちょっとお洒落をして優雅に楽しむのは元より、6ポンドのステージ前の立見席で臨場感あふれる体験をするのもまた一興だ。
Prom 2 & 4
Daniel Barenboim Conducts Sibelius and Elgar
Daniel Barenboim and Staatskapelle Berlin
プロムスの常連、イスラエルの指揮者ダニエル・バレンボイムは今年、2つのプロムでタクトを振る。自身が音楽監督を務めるベルリン国立歌劇場の付属オーケストラ、シュターツカペレ・ベルリンとともにエルガーの「交響曲第1番」(プロム2)と「交響曲第2番」(プロム4)そのほかを演奏。数年前にエルガー・プロジェクトを立ち上げ、高い評価を得ているバレンボイム。脂の乗り切った匠の技を堪能したい。
Prom 2
7月15日(土)19:30
シベリウス「バイオリン協奏曲 ニ短調」
エルガー「交響曲第1番 変イ長調」
バイオリン: リサ・バティアシュビリ
シュターツカペレ・ベルリン / 指揮: ダニエル・バレンボイム
Prom 4
7月16日(日)19:45
バートウィッスル「ディープ・タイム」
エルガー「交響曲第2番 変ホ長調」
シュターツカペレ・ベルリン
指揮: ダニエル・バレンボイム
Prom 46
Schoenberg – Gurrelieder
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督の座を2018年に辞し、今年9月からはロンドン交響楽団の音楽監督に就任するサイモン・ラトルが、後者を率いてプロムスに登場。演奏するのは、デンマークの作家ヤコブセンの未完の小説「サボテンの花開く」に基づきシェーンベルクが作曲した「グレの歌」。ソリスト5人、ナレーター、合唱団、そしてオーケストラが、中世デンマークの城主と少女の愛を描く。
8月19日(土)19:30
シェーンベルク「グレの歌」
ソプラノ: エバ=マリア・ウェストブルック
ロンドン交響楽団ほか / 指揮: サイモン・ラトル
Prom 73
Sir András Schiff Performs Bach’s
The Well-Tempered Clavier – Book1
ハンガリー出身のピアニスト、アンドラーシュ・シフが、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」第1巻を奏でるレイト・ナイト・プロム。24 の前奏曲とフーガで構成されている同曲集は、19 世紀ドイツの指揮者 / ピアニストのハンス・フォン・ビューローいわく、ピアニストの「旧約聖書」。バッハ演奏の名手シフが円熟の技をみせる。
9月7日(木)21:30
J・S・バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」
ピアノ: アンドラーシュ・シフ
Prom 72 & 74
Vienna Philharmonic – Mahler’s Sixth Symphony
Vienna Philharmonic – Brahms, Mozart and Beethoven
世界有数の実力を持つと言われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。今年は後半の2夜でその美しい音色をロイヤル・アルバート・ホールに響かせる。プロム72では、英国出身のダニエル・ハーディングが指揮を務め、マーラーの「交響曲第6番『悲劇的』」を、プロム74ではマイケル・ティルソン・トーマスとともに、バレエを始め映画やドラマでよく使用される人気曲、ベートーベンの「交響曲第7番」などを演奏する。
Prom 72
9月7日(木)18:30
マーラー「交響曲第6番 イ短調『悲劇的』」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: ダニエル・ハーディング
Prom 74
9月8日(金)19:30
モーツァルト「ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調」
ベートーベン「交響曲第7 番イ長調」ほか
ピアノ: エマニュエル・アックス
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: マイケル・ティルソン・トーマス
ロシア人作曲家の作品が勢ぞろい
ロシア革命100周年記念プロム
1917年に勃発したロシア革命から今年で100年。ロシア帝国の圧政に苦しむ労働者たちが立ち上がり、やがては社会主義国家であるソビエト連邦成立に至るきっかけとなった十月革命をテーマに、これまで数多くのロシア人作曲家らが作品をつくってきた。歴史に思いを馳せつつ、ショスタコービチやプロコフィエフらの名曲に耳を傾けてみよう
Prom 6
Nicola Benedetti plays Shostakovich’s
Violin Concerto No. 1
2004年に16歳の若さでBBC ヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーで優勝して以来、英国内外のそうそうたるオーケストラや指揮者たちとの共演を行っている人気バイオリニスト、ニコラ・ベネデッティ。今年はショスタコービチが十月革命50周年を記念して作曲した交響詩「十月」や、フィンランド国民の愛国心の象徴ともみなされたシベリウスの「交響曲第2番」などをBBC ウェールズ交響楽団とともに演奏する。
7月18日(火)19:00
ショスタコービチ「十月」
「バイオリン協奏曲第1番 イ短調」ほか
バイオリン: ニコラ・ベネデッティ
BBC ウェールズ交響楽団
指揮: トマス・セナゴー
Prom 60
Stravinsky, Rachmaninov and Shostakovich
ロシア人作曲家の作品がそろうこの日のプロムで指揮を務めるのは、ショスタコービチ作品の演奏で定評のあるロシア出身のバシリー・ペトレンコ。ロイヤル・リバプール交響楽団とオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者として、英国のみならず日本でも人気のあるペトレンコだが、この日はオスロ・フィルと共演。十月革命をテーマとし、「1917年」と名付けられたショスタコービチの「交響曲第12番」や、ストラビンスキーの人気バレエ音楽「『火の鳥』組曲」などが披露される。
8月29日(火)19:30
ストラビンスキー「『火の鳥』組曲」(1919 年版)
ショスタコービチ「交響曲第12番 ニ短調『1917年』」ほか
ピアノ: レイフ・オベ・アンスネス
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: バシリー・ペトレンコ
Prom 68
Prokofiev, Tchaikovsky and Shostakovich
チャイコフスキーやショスタコービチなど人気作曲家の作品が並ぶが、目玉はプロコフィエフの「十月革命20周年のためのカンタータ」。ソビエト連邦の初代最高責任者レーニンの演説まで取り込んだ非常にユニークな同曲は、めったに演奏される機会のない代物だ。また、ショスタコービチの「交響曲第5番」は、スターリンの大粛清下、友人知人が逮捕される中で発表された曲で、十月革命から20年という節目に初演された。
9月3日(日)19:30
プロコフィエフ「十月革命20 周年のためのカンタータ」
ショスタコービチ「交響曲第5 番 ニ短調」ほか
ピアノ: デニス・マツーエフ
マリインスキー劇場管弦楽団ほか
指揮: バレリー・ゲルギエフ
Prom 71
Stravinsky, Britten, Prokofiev and Shostakovich
1917年に起こった十月革命のみならず、1905年に発生した「血の日曜日事件」をテーマにした曲も演奏されるプロム。プロコフィエフの「バイオリン協奏曲第1番」は1917年、まさにロシア革命の最中に完成したものの、パリでの初演までに数年を要した曲。ブリテンの「ロシアの葬送」とショスタコービチの「交響曲第11番」は、ともにロシアで血の日曜日事件の犠牲者への追悼歌として歌われた「同志は倒れぬ」をモチーフにしている。
9月6日(水)19:00
ブリテン「ロシアの葬送」
ショスタコービチ「交響曲第11番 ト短調『1905 年』」ほか
バイオリン: アリーナ・イブラギモバ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: ウラディーミル・ユロフスキ
ミュージカル好きも映画好きも皆、集まれ
ジャンルを超えて愛される音楽
クラシック音楽の垣根を越えて、様々なジャンルの音楽を老若男女にあまねく届けるのがプロムスの特徴の一つ。今年も人気ミュージカルや映画音楽のプロムが開催される。また、小さなお子さんや、静かに音楽を鑑賞するのが難しい人たち向けに、のびのびとした雰囲気の中で音楽を楽しめるリラックス・プロムも。
Prom 8
Celebrating John Williams
アカデミー賞5回、グラミー賞22回、そしてBAFTAで7回という輝かしい受賞記録を持つ米作曲家、ジョン・ウィリアムズ。彼の85歳の誕生日を記念して行われるプロムでは、映画「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」シリーズ、「E.T.」など、世代を越えて愛されるウィリアムズの珠玉のメロディーが蘇る。長年、ウィリアムズとともに活動しているボストン・ポップス・オーケストラの常任指揮者、キース・ロックハートがタクトを振る。
7月20日(木)19:30
BBC コンサート・オーケストラ
指揮: キース・ロックハート
Prom 19
Relaxed Prom
小さなお子さん、自閉症や発達障害を抱える人たち、視覚や聴覚に問題を持つ人たちなどにぴったりなプロムがこちら。歌うも良し、踊るも良し、もちろん演奏にじっと耳を傾けるも良し。くつろいだ空気の中、80人以上ものミュージシャンたちが奏でるロッシーニやヨハン・シュトラウス2世などの曲から、人気TV ドラマ「ドクター・フー」のテーマ曲まで多彩な曲の数々を楽しもう。「音を楽しむ」という音楽の根本を実感できるはずだ。
7月29日(土)12:00
プレゼンター: アンディ・ピドコック
BBC ウェールズ交響楽団
指揮: グラント・ルウェリン
Prom34 & 35
John Wilson conducts Oklahoma!
2009年以来、幅広い客層に愛され続けるジョン・ウィルソンとそのオーケストラによるミュージカル・ナンバー。今年選ばれたのは、ロジャース & ハマースタインによるブロードウェイ・ミュージカル「オクラホマ!」だ。1943年初演、55年には映画化もされた往年の人気作で、カウボーイと牧場主の娘、そして農夫の三角関係が描かれる同作を、セミ=ステージ形式で贈る。
8月11日(金)14:00 & 19:30
ロジャース「オクラホマ!」(セミ=ステージ形式)
ジョン・ウィルソン・オーケストラ
指揮: ジョン・ウィルソン
Prom 41
Philip Glass and Ravi Shankar
米国のミニマル・ミュージックの先駆者的存在フィリップ・グラスと、インド音楽を世界に知らしめたシタール奏者ラビ・シャンカール。1960年代半ばにインドの伝統音楽に魅せられたグラスがシャンカールの教えを乞う形で交流が始まり、25年後にはアルバム「パッセージズ」を共同制作するに至った。本プロムでは、初めて同アルバムの全曲が生演奏される。シタール演奏はシャンカールの娘、アヌーシュカ・シャンカール。
8月15日(火)22:15
シャンカール&グラス「パッセージズ」
シタール: アヌーシュカ・シャンカール
ブリテン・シンフォニア
指揮: カレン・カメンセク
ロイヤル・アルバート・ホールを飛び出して
ロンドン各地&地方開催のプロム
プロムスと言えば、ロイヤル・アルバート・ホールを誰しも思い浮かべるだろう。しかし、より小規模なカドガン・ホールなど、異なるベニューでも演奏は行われている。美術館や駐車場など、ユニークな場所で聴く音楽はまた格別。ロンドンを遠く離れた地方都市でもサイト・スペシフィックな演奏が行われるので要チェックだ
Proms at ...
Stage@TheDock, Hull
47 Queen Street, Hull HU1 1UU
2017年の英国文化都市であるイングランド北東部ハルでもプロムが開催。街を流れるハル川のほとりにある野外べニュー、ステージ・アット・ザ・ドックでは、水にちなんだ曲が演奏される。ヘンデルがジョージ1世の川遊びのために作曲した「水上の音楽」が初めて演奏されてから今年でちょうど300年。同曲のほか、テレマンの「水の音楽(序曲)」などが川面に響き渡る。
7月22日(土)12:30 & 15:00 & 17:30
ヘンデル「『水上の音楽』第2 組曲
ニ長調 & 第3 組曲 ト長調」
メンデルスゾーン「静かな海と楽しい航海」ほか
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
指揮: ニコラス・マギガン
Proms at ...
Bold Tendencies Multi-Storey Car Park, Peckham
95A Rye Lane, London SE15 4ST
昨年、ロンドン南東部ペッカムの立体駐車場で行ったプロムが好評を博したクリストファー・スターク率いるマルチ=ストーリー・オーケストラが再び戻ってくる。駐車場のみならず、全国各地の学校やフェスティバルなどでも活動する同オケが今回、演奏するのは、米国出身の現代音楽作曲家ジョン・アダムズの代表作の一つ「ハルモニーレーレ」ほか。
8月26日(土)12:00 & 15:00
J・S・バッハ(編曲: バントック)
「コラール前奏曲『目覚めよと呼びわたる物見の声』BWV645」
アダムズ「ハルモニーレーレ」ほか
ソプラノ: ルビー・ヒューズ
ザ・マルチ=ストーリー・オーケストラほか
指揮: クリストファー・スターク
Proms at ...
Wilton's Music Hall
1 Graces Alley, Whitechapel, London E1 8JB
長い年月を経て色褪せた壁が独特の趣を醸し出すウィルトンズ・ミュージック・ホールは、19世紀半ば、パブの奥で開場。現存する世界最古のミュージック・ホールと言われている。ここで今回、行われるのは、ピーター・マックスウェル・デービスによる「狂王のための8つの歌」など。精神を病んでいたと言われる18~19世紀の英国王ジョージ3世の言葉に基づいて豪作家ランドルフ・ストウが歌詞を付けた一人芝居だ。
9月2日(土)15:00 & 19:30
ジョン・ルーサー・アダムズ「ソングバードソングズ」(抜粋)
デービス「狂王のための8つの歌」ほか
ソプラノ: ジェニファー・フランス
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループほか
指揮: シアン・エドワーズ
Proms at ...
The Tanks at Tate Modern
Bankside, London SE1 9TG
現代アートの美術館テート・モダンは昨年6月に新館スイッチ・ハウスをオープン。同館内にあるインタストリアルな展示スペース「ザ・タンクス」で、夜更けのプロムが開催される。BBC ラジオ3のコンサート・シリーズ「オープン・イヤー」の一環で、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラとロンドンを拠点に活動するエレクトロニック・アーティスト、アクトレスのコラボなどが楽しめる。
9月6日(水)22:15
エレクトロニクス: アクトレス
ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラほか
ホール内で、または開放感あふれる野外で
プロムス最終夜
2カ月にわたり連日行われたプロムもいよいよ最終夜。ロイヤル・アルバート・ホールでは毎年、最後を飾るにふさわしい、英国ならではの曲の数々が畳み掛けるように演奏される。また、同ホールのすぐそばにあるハイド・パークを始め、北アイルランドやスコットランド、ウェールズでも野外コンサートが行われ、英国中が音楽を聴く喜びに浸る。
Prom 75
Last Night of the Proms 2017
「国旗が振られ、曲と曲の合間には歓声が上がる。その凄まじいまでの熱気を味わえば、次の年もプロムスを待ち望むようになる。今年の指揮を担当するのは、フィンランド出身のサカリ・オラモ。「ルール・ブリタニア」や「威風堂々」など、英国人が愛するおなじみの曲に加え、プロムスで長年指揮者を務めていたマルコム・サージェントの作品や、ミニマル・ミュージックの提唱者で今年70歳を迎えるジョン・アダムズの曲なども演奏予定。
9月9日(土)19:15
シベリウス「フィンランディア」(合唱形式)
エルガー「威風堂々第1番 ニ長調」ほか
ソプラノ: ニーナ・シュテンメ
BBC交響楽団ほか
指揮者: サカリ・オラモ
Proms in the Park, Hyde Park
野外という開放的な空間でプロムスの最終日を祝うコンサート。演奏開始前からゲートがオープンし、アフタヌーンティーなどを楽しみつつ音楽に耳を傾けることのできる貴重な機会だ。プレゼンターはミュージカル界の大御所、マイケル・ボール。バス=バリトン歌手のブリン・ターフェルや、「アローン・アゲイン」などで知られるシンガー・ソングライターのギルバート・オサリバン、ミュージカル女優エレイン・ペイジなど、多彩な顔ぶれが勢ぞろい。
9月9日(土)19:15(開場15:00)
プレゼンター: マイケル・ボール
バス・バリトン: ブリン・ターフェルほか
指揮者: リチャード・バルコム
チケット購入方法
当日立ち見席は6ポンド、通常のチケットも7.50ポンドから(最高100ポンド)と比較的安価に一流の音楽を聴くチャンスとあって、人気プロムのチケット争奪戦は熾烈を極めることも。購入方法をきちんと確認した上で、効率的にチケットをゲットしよう
前売券の買い方
- ボックス・オフィスで
直接予約
Box Office(ドア12)
The Royal Albert Hall
Kensington Gore, London SW7 2AP
受付時間: 9:00-21:00 - 電話で予約
Tel: 0845 401 5040
受付時間: 9:00-21:00 - ウェブサイトで予約
ロイヤル・アルバート・ホールのウェブサイト より購入可能。
www.royalalberthall.com
当日券の買い方
通常、500席以上のアリーナ席(ステージ前の立見席)とギャラリー席(天井桟敷の立見席)が当日、6ポンドで販売される(現金またはコンタクトレス・ペイメント・カード)。キューの場所はアリーナ席がQueen Elizabeth II Steps、ギャラリー席がAlbert Court沿いの階段となる。開演1時間前(レイト・ナイト・プロムは30分前)に販売開始となるが、通常、一部アリーナ席は午後の早い段階で売り出される。また、少数のアリーナ席及びギャラリー席はネット上でも購入可能。夜のプロム及びレイト・ナイト・プロムのチケットは一部を除き、当日の朝9時から午後12時までの間、一人1枚購入できる。なお、チケット料金の2%の手数料プラス1ポンドが加算されるので要注意。
ラスト・ナイトのチケットの買い方
抽選ファイブ=コンサート・バロット
大人気のチケットなので、購入方法は通常のチケットとは異なる。まずは5つ以上のプロムのチケットを事前購入した人が参加できる抽選「ファイブ=コンサート・バロット」。購入時に抽選に参加する旨を申請する必要があるので、詳細はプロムスの公式ウェブサイトを参照のこと。締め切りは6月1日(木)。
抽選オープン・バロット
「オープン・バロット」ではセンター・ストールズ席(90ポンド)が100席、フロント・サークル席(62ポンド)が100席、売り出される。公式ウェブサイトのリンクからダウンロード、または電話(020 7765 2044)して郵送にて取り寄せた上、必要事項を記入して右記住所へ郵送する。6月29日(木)必着。
BBC Proms Open Ballot
Box Office Royal Albert Hall, London SW7 2AP
当日券5つ以上の過去の当日券を利用
今年のプロムスにおける当日券を5枚以上購入した人は、使用済みの当日券を提示することでボックス・オフィスより一人一枚購入することができる。7月18日(火)、8月18日(金)、9月4日(月)の3回に分けて発売される。
当日券当日券を購入する
そのほかのプロム同様、ラスト・ナイトの当日券も基本的にすべて立見席とな る。例年長蛇の列ができることで知られており、購入場所は通常の当日券とは異なる可能性もあるので、当日は早めに到着し、スタッフの誘導に従って並ぼう。
一般販売
もしチケットが残っていた場合には、7月7日(金)朝9時に発売する。なお、電話またはオンラインによる購入のみ。
*チケット購入方法に関しては、レイト・ナイト・プロムやカドガン・ホールで行われるプロムス・チェンバー・ミュージックなど例外もあります。 詳細についてはプロムスの公式ウェブサイトをご参照ください。
会場情報
Royal Albert Hall
Kensington Gore, London SW7 2AP
Hyde Park
London W2 2UH
*このほか、Cadogan Hallなどもあり。
詳細は公式プログラムまたは公式ウェブサイト(www.bbc.co.uk/proms)を参照のこと。