ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 19 April 2024

おいしいと評判のロンドンの八百屋さん

慣れない海外暮らしでは、食生活がどうしても乱れがち。しかし、英国での毎日を十分に満喫するためには、しっかりと栄養を摂って、明日へと備える必要がある。
そこで改めて注目したいのが、八百屋の存在。食卓では脇役に追いやられがちな野菜や果物をおいしく味わうことができれば、味覚に良し、健康に良しの一石二鳥だ。
毎日の食卓を華やかに演出する、良質の野菜と果物をそろえた八百屋を紹介する。

名だたるセレブ・シェフたちのお墨付き
Andreas Veg

  • Andreas Veg
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高級ブティックが集まるキングス・ロードの北側には、大通りがすぐ近くにあるというのが信じられないほどの静けさに包まれた住宅街がある。この住宅街を抜けると見えてくるのが、「チェルシー・グリーン」と 呼ばれる三角形の小さな広場。この三角形の一辺に「アンドレアス」とい う店主の名が冠された八百屋がある。数人が入店しただけでほぼ満員状態となるこの一画は、実はセレブ・シェフのゴードン・ラムジーや料理研究家のナイジェラ・ローソンまでもが贔屓にする名店なのだ。

世界最大級の生鮮食品市場である仏パリ近郊のランジス公益市場に年5回は通うというアンドレアスさんが野菜を厳選。お薦めは、「フライパンで炒めて、ほんのちょっとのオリーブ・オイルまたは塩、レモンをかけるだけで十分おいしく味わえる」という、鉄分とビタミンCが豊富なケール(和名「葉キャベツ」、1キロ当たり9.95ポンド)。また皮をむいた瞬間に甘酸っぱい香りが周囲一帯に漂うクレメンタイン(甘みかん、1キロ当たり5.95ポンド)は、房のどの部分を噛んでもツンとした甘酢っぱさがあふれ出てくる絶品だ。

4 Cale Street, London SW3 3QU
Sloane Square駅から徒歩10分
☎ 020 7589 5775
営業時間:月~金8:00-17:30、土8:00-16:00
www.andreasveg.co.uk

100種類以上の野菜・果物が所狭しと並ぶ
Michanicou Brothers

  • Michanicou Brothers
  • Michanicou Brothers
  • Michanicou Brothers
  • Michanicou Brothers
  • Michanicou Brothers

高級住宅街として知られるホランド・パーク駅の近くに立つ、一見しただけでは何の変哲もない八百屋。店内には、段ボール箱の中に無造作に置かれたままの100種類以上に及ぶ野菜・果物が所狭しと並んでいる。ただでさえ窮屈なこの空間に店員が4、5人も常駐しているのは、引っ切りなしに訪れる買い物客への対応をするためだ。キプロス出身のミカニカウ一家が営むこの店の特徴は、店員さんがその場で切り分けて次々と味見をさせてくれるという旺盛なサービス精神。

お薦めは、真っ赤に輝くトマト(1キロ当たり3.5ポンド)。「何も難しいことを考えず、サラダに投げ込むだけで絶対においしい」とのこと。ミネラル成分がバランス良く含まれた極細のフレンチ・ビーン(サヤインゲン、1キロ当たり10ポンド)も人気だ。またこの季節に売れ行きが良いのが、ビタミンCの補給がたっぷりとできるブラッド・オレンジ(1個50ペンス)。大手スーパーでは「季節外れだからしょうがないか」と妥協してしまいがちな野菜や果物さえもおいしいので、ぜひお試しを。

2 Clarendon Road, London W11 3AA
Holland Park駅から徒歩5分
☎ 020 7727 5191
営業時間:月~金9:00-18:30、土9:00-17:30

清潔感にあふれた「野菜の博物館」
Clifton Greens

  • Clifton
  • Clifton
  • Clifton
  • Clifton
  • Clifton
  • Clifton

ベジタリアン・メニューが豊富な人気レストラン・チェーン「オットレンギ」を展開するセレブ・シェフのヨタム・オットレンギがお気に入りの店として挙げている八百屋が、このクリフトン・グリーンズだ。ロンドン市内には、物置きと見紛うかのような乱雑な雰囲気の八百屋が多数あるが、この店の清潔感はピカイチ。奥行きのある店内には、色とりどりの野菜が輝きを放ちながら陳列されている。しかもトマト、イモ、リンゴといった代表的な商品に関してはそれぞれ5種類以上が用意されていて、充実した品ぞろえはまるで野菜と果物の博物館のよう。

同店のポリシーは、包装を一切しないこと。客は一個から購入ができて、さらには包装の手間を省くことで商品の値段を下げているという。売れ筋は「栄養の優等生」として知られるアボカド(1個1.45ポンド)と、一番旬の時期に合わせてブラジルやコロンビアなどの産地を選んでいるというパパイヤ(1個1.75ポンド)。同店では商品を市場で毎日買い付けており、品ぞろえが頻繁に変わるので、来店する度に新たな発見があるというのもうれしい。

16 Clifton Road, London W9 1SS
Warwick Avenueから徒歩5分
☎ 020 7286 5060
営業時間:月~土8:00-19:45、日8:00-19:00
www.cliftongreens.co.uk

「砂だらけのニンジン」って何だ?
Natoora

  • Natoora
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英国内のほぼ全域に宅配を行うオンライン食品店「ナトゥーラ」の直販店。オンラインでは精肉や鮮魚も扱っているが、直販店では旬の野菜と果物に限定して販売している。商品数は決して多くないものの、こだわりを感じるものばかりが勢ぞろい。

日本語に直訳すると「砂だらけのニンジン」という意味になる「サンディー・キャロット(1キロ当たり2.6ポンド)」はその一例。通常の栽培法ではニンジンが水を吸収しすぎてしまう結果、その味までもが水っぽくなってしまう。そこで水はけの良い砂を効果的に使うことで、柔らかい土質の中で伸び伸びと成長しながらも甘味の詰まったニンジンをつくることができるのだという。もちろん、ニンジンの主な栄養素である、免疫力を活性化させるベータ・カロテンも凝縮されている。また「パープル・スプラウティング・ブロッコリ(1キロ当たり9ポンド)」も変わり種。中心部が紫色に染まったこのブロッコリは味つけせずとも葉まで食べることができて、とりわけ蒸すことで染み出す深い味わいが美味。博識で親切な店員も同店の売りの一つだ。

35 Turnham Green Terrace, London W4 1RG
Turnham Green駅から徒歩3分
☎ 020 8742 8111
営業時間:月~金9:00-19:00、土8:00-18:00、日10:00-17:00
www.natoora.co.uk

バラ・マーケットの中心的存在
Turnips

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ロンドン最大級の食市場、バラ・マーケット。この市場がまだ卸売業者のみに利用されていた時代から消費者向けに販売し、人気シェフのジェイミー・オリバーを始めとする料理人たちからの支持を集めていたのがこのターニップスだ。今ではすっかり観光名所となったこの市場において、今も変わらず業者そして消費者向けに良質の野菜・果物を販売している。

強い殺菌能力を持つため風邪の季節に心強い味方となるにんにくを、普段から味わって食べる機会は稀だろう。そこでお薦めしたいのが、頬紅のようにほんのり赤く染まったローズ・ガーリック(1個1.95ポンド)。フランス南西部で収穫されたこのにんにくは、強めの味の中にほのかな甘さが隠れている芸術品だ。そして、10個で2.50ポンドとお得なのがジューシング・オレンジ。目が冴えるようなオレンジ色の果肉にかぶりついてビタミンCを補給すれば、風邪知らずの身体に。紫色に染まった鉄分たっぷりのケール(1キロ当たり5.2ポンド)や、ちょっと高価なイエロー・ドラゴン・フルーツ(1個5.8ポンド)などもお試しの価値あり。

43 Borough Market, London SE1 9AH
London Bridge駅から徒歩5分
☎ 020 7357 8356
営業時間:水~土10:00-17:00(金は18:00まで、土は8:00から)
www.turnipsboroughmarket.com

 

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