ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Fri, 22 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

編集後記 15 Nov 2012 vol.1375

15 November 2012 vol.1375

籠

本号の「Pick Up Event」では、冬の風物詩であるロンドンのアイス・スケート・リンクを紹介しました。実は私、アイス・スケート4級なんです。幼いころに、まだ随分と空が暗いうちから早起きしてスケート場に通い、レッスンを受けていた時期がありました。全部で4、5回ぐらいの体験コースだったんじゃないかと思います。最終日に試験があって、受けてみたところ見事に合格。一定距離を走った後で、黄色地点でブレーキをかけて赤地点までに身体を停止させる、といったような試験だったと記憶しています。Tシャツの首周りを顔の輪郭にはめ込んで「橋本聖子」とポーズを作っていたあのころが懐かしい。(籠)

月

社内では今、写真撮影がちょっとしたブームです。理由は、ダイジェストのフェイスブック。オリンピックやダイヤモンド・ジュビリーで身近な場所が世界の注目を集めるようになって以来、皆、カメラ片手に街を徘徊してはちょっとユニークな風景をアップしています。以前弊誌でご紹介した写真家、森山大道氏にかぶれて、良い感じにブレが出たと悦に入る者、大混雑のオックスフォード・ストリートでクリスマス・イルミネーションの変わりゆく様を収めるため、他の迷惑を顧みずその場に踏ん張る者……。素人作品ではありますが、ロンドンの移りゆく景色の欠片を集めた写真の数々、ぜひのぞいてみてください!(月)

徒

バスに乗っていたら、信号待ちでちょうどパブの前に止まりました。3人の英国人男性が立って飲んでいるのが見えたのですが、真ん中の男性が両側の2人に肘で小突かれています。ワンパイント・グラスからビールをじゃぶじゃぶこぼしながら「やめろよー」と気弱に反応している様子が、いかにも「いじめられっこ」という感じです。着ているシャツも冴えない。というよりマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームです。やがて彼は一人小走りでパブの中へ入って行ったのですが、その背中には「26 KAGAWA」の文字が……。軽いショックを受けました。「KAGAWA」を背負うからにはもう少しシャキっとしてほしいものだ、と思いました。(徒)

眠

忘れたころにやってくる70過ぎた母からのメール。

件名: お父さん輪、杯が悪いので、胸が、苦しいのです。びよぅ忌んでみてもらいなさいといっても、だめです。こまります、
本文: なし

またある日のメール。

件名: お父さんが裕子と
本文: 誰鵞言っても裕子とおきかれません。

家には裕子という人はいません。もうほとんどミイラ化している約80歳の父が裕子さんと浮気をするのも考えにくいです。
おかげさまでまだ父母ともに元気です。できればメールはこのまま上手くならずに、いつまでも笑わせてほしいものです。(眠)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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