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Thu, 21 November 2024

知って楽しい建築ウンチク
藍谷鋼一郎

スタッフのつぶやき 16 June 2016 vol.1461

16 June 2016 vol.1461

籠

今年も英国に花粉症の季節がやってきました。涙、鼻水、せき、くしゃみでもう最悪です。なのにロンドンの街中では「危険人物扱いされるから」という理由でマスクを着用できません。と、ここで疑問が。なんでマスクを着けるだけで変質者扱いされなきゃいけないんだろう。全身タトゥーや舌ピアスは表現の自由として認められているというのに。入れ墨を危険視する日本の浴場は国際基準に則していないみたいな風潮があるのに。だったらマスクを着ける自由も認めてほしい。針を入れたり刺したり好き好んで痛いことしている人よりも、苦しみを少しでも緩和させたい人の都合を優先させてほしい。マスクしたい。(籠)

月

リス(楽)さんとリージェンツ・パークのバラ園に行ってきました。園内をぶらついた後、ケーキとコーヒーを手に一休憩。ふと気付くと、こちらを見つめているリスが。何やら食べては尻尾をふるふる震わせるその姿を夢中になってカメラに収めているうち、気配を感じて振り向くと、目の前には別のリス。そのあまりの至近距離におののきつつ(楽)さんがレンズを向ければ、あちらはあちらで驚愕していたようです(自分で近付いたくせに)。こんな表情豊かな写真が撮れました。(月)

“砂”

雑貨屋でボブ・ディランの「風に吹かれて」が流れていました。店を出ても頭から離れずにいると、先ほど同じ店にいた親子がこの曲を口ずさみつつ、子供が踊っています。その光景がとても好きで、帰ってから曲を購入、お気に入りになりました。出合い方次第で、全く違うものに感じられるのが面白いですね。来英当初、地下鉄の階段を駆け上がる途中でふいにイヤフォンから、はっぴぃえんどの「風をあつめて」が流れてきて、風景とのギャップが大きくて笑ってしまったことがありました。音楽は生まれた場所で聴くのが1番しっくりくるような気がします。フェスの季節、英国の音楽との出合いが楽しみです。(砂)

七

日ごろの運動不足解消を目的に始めた自転車通勤。およそ2カ月が経ち、少しは慣れてきたものの、それでも忙しい都会を走り抜けるには今でも緊張が絶えません。朝晩の通勤ラッシュの時間帯には、ものすごい数のサイクリストが走ります。一斉に走る姿はまさにツール・ド・フランスのレースのようです。しかしながら最近は、ロンドン市内に続々と自転車専用レーンが配備され、車、サイクリスト、歩行者それぞれが安全に通行できる街づくりが行われていて、とても良いことだとサイクリスト側になり改めて思います。また、新しい趣味を楽しむべく、自転車で郊外へ遠出なんかも計画してみたいです。(七)

 

藍谷鋼一郎:九州大学大学院特任准教授、建築家。1968年徳島県生まれ。九州大学卒、バージニア工科大学大学院修了。ボストンのTDG, Skidmore, Owings & Merrill, LLP(SOM)のサンフランシスコ事務所及びロンドン事務所で勤務後、13年ぶりに日本に帰国。写真撮影を趣味とし、世界中の街や建築物を記録し、新聞・雑誌に寄稿している。
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