英各紙の電子版は、女優の原節子氏が今年9月5日に95歳で死去していたと公表されたことを受けて、同氏の追悼記事を掲載した。
「ガーディアン」紙は記事の冒頭で「小津安二郎の映画作品を知っている人ならば、誰もが原節子に魅了されてしまうだろう」と記述。原氏が出演した小津作品6作すべてにおいて、同氏は「控えめなのに頑固、伝統的でありながら知性を持つ現代的な女性」を演じたと伝えた。
また「タイムズ」紙は静かで謙虚かつ自己犠牲を厭わない女性を演じることで評判を呼んだ原氏は「永遠の処女」との別名で知られていたと紹介。やがて同氏は、第二次大戦の敗戦を受けて尊厳を保つことが難しくなった1940年代から50年代にかけての日本人の状況を象徴する女優となったと述べた。
Fri, 22 November 2024