この行為は、多くの場合、物乞いと見られる人が電車の車両内にある空席にティッシュと共にカードを置くことから始まる。このカードには通常「お邪魔をして申し訳ありません。私は物乞いではありません。私には2人の子供(または兄弟)がいますが、両親がいません。私に仕事を提供してくれるか、もしくはこのティッシュを購入してくれたら、大変助かります」といったような文面が記載されている。
「サンデー・タイムズ」紙によると、こうした活動を行う人々は、このいわゆる「ティッシュ募金」のために、海外から3カ月間程度の出稼ぎのような形で来英してきた事例が多い。同様の活動はアジアや南欧そして東欧などでは20年以上も続けられてきたが、イギリスで見られるようになったのはほんの2年ほど前から。最近になって一気に急増した。
プラットフォームが多数あり、電車が頻繁に行き交うクラッパム・ジャンクション駅やイースト・クロイドン駅では特に多発。2人の男性と1人の女性が携帯電話で連絡を取り合いながらグループで活動している例などが目撃されている。
イギリスの地下鉄や鉄道内で時折見掛ける「ティッシュ募金」
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