ロンドン中心部ウォータールー駅に発着する鉄道を運営するサウス・ウェスト・トレイン社は、実際に暴風雨の影響が見られ始める数時間前の時点で翌28日朝のほぼ全面的な運休を決定。そのほかの鉄道も同様の措置を取った。
一方でヒースロー空港などに発着する飛行機は全面的な欠航には至らなかったために、鉄道の利用客たちからは過剰な反応であるとして不満が続出。英国の鉄道網における線路や信号機などの管理を行うネットワーク・レイル社は、路線上に100本に及ぶ大木が横倒しになったことなどを理由に挙げて、全面的運休の決定に理解を示している。
サウス・ウェスト・トレイン社の関係者によると、過去数年間で、大雪や洪水などが発生した際に通勤客が車内で立ち往生となる事例などが続出。これらの経験を経て、天候被害が見込まれる際には早い段階で全面的な運休を決定する傾向が近年では強まってきているという。