王室の主任報道官として12年勤務していたディッキー・アービター氏は、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の不仲が伝えられていた90年代前半に、イギリスやそのほか世界各地のメディアへの対応を担当。チャールズ皇太子とダイアナ元妃それぞれの不倫関係を記した本「ダイアナ妃の真実」の発行を直前に控えていた当時、同書がどのような内容となるか、まだネタ元は誰かなどをめぐって様々な憶測が飛び交っていた。
アービター氏は故ダイアナ元妃がネタ元であると疑っていたが、同妃は無関与を主張。そして、いよいよ「ダイアナ妃の真実」の内容が新聞で発表されると、同妃自身からアービター氏の元へ電話が。混乱した様子で「私はどうすればいい?」と尋ねる同妃に対して、「あなたが秘密をばらしてしまったんだ。もう終わりだ」「スコッチ・ウィスキーを浴びるほど飲んで、酩酊するっていうのはどうだい?」と応じたのだという。
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