クレジット・クランチだの株価暴落だの、気が付くと不況の渦に飲み込まれてしまった世界経済。そして他人ごととは言えないぐらい、その波は確実に私たちの周りに押し寄せてきている。「せっかくのロンドン生活、ケチケチせずに楽しみたい」人や「節約なんて貧乏くさい言葉、大嫌い」な人も、ちょっとしたコツでお財布が喜ぶ、とっておきの節約術をお教えしよう。(本誌編集部: 國近 絵美)
気になる本音、聞いちゃいました
ロンドン在住者の節約事情
ロンドンの街を行く人々に、それぞれの節約術やおサイフ事情を聞いてみたところ、日本人と英国人、在英外国人の皆さんの意外な考え方の違いが明らかに……。
日常生活において、不況の影響を感じることがあるか
予想に反して、英国人と在英外国人で「景気が悪いと感じている」と答えたのは、たった3分の1。一方、日本人は「顧客が減った」と既に景気悪化の影響を受けている社会人と、「あまり感じない」という学生とで意見が分かれる結果に。
ロンドンで最も「物価が高い」と感じるもの(複数回答可)
どの国籍の人も、「ロンドンは交通費と食費が高い」という意見で一致。また、英国人は「特に物価が高いとは思わない」と答える人が多かったのに比べ、在英外国人から「全部高い!」との声が聞こえたのが印象的だった。また、「土地が高い」のに慣れている日本人にとっても、やはりロンドンの家賃相場はかなり高く感じるよう。
まりさん(30歳)
サガラトオルさん(21歳、販売員)
原科海人さん(23歳、学生)
真っ先に節約するもの(複数回答可)
今回、国によってはっきりと節約に対する意見の違いが回答に表れたのがこちら。日本人が真っ先に洋服代と食費を削るのに比べ、英国人や在英外国人はパブに行くのを控えたり、家に友人を招いたりすることで交際費を浮かせることを選んだ。
Chelsea さん(31歳、英国人、失業中)
化粧品を買っています
Gillianさん(24歳、英国人、音楽業界PR)
Annie さん(20歳、台湾人、学生)
「食費が高い」と聞いてやって来たロンドン。いざ蓋を開けてみると……その噂は本当だった。ということは、食費が浮けば、かなりの節約に繋がるはず。目指せ、安くておいしいロンドン生活!
ショッピング・リストで誘惑を撃退
無駄な買い物をしたつもりはなくても、いざ支払う時になって「予想していたより値段が高い……」という経験をしたことがある人が多いのでは。「2 for 3」や「Buy One Get One Free」の安売りオファーは、いくらお得に見えても、それが本当に必要な商品でなくてはただの無駄使いになってしまう。そんな衝動買いを予防するのに一番簡単で確実な方法は、ショッピング・リストを作ることだ。事前に家にあるものを確認して「何が必要か」を考え、それに沿った買い物をする。週にたった1ポンドの節約でも、年間にすると52ポンド。無駄を省いて「本当に欲しいもの」を手に入れよう。
オリジナル商品は質も値段も大満足
スーパーにずらりと並ぶ商品の数々。そんな中で、まず手に取るのはCMで見たことがある商品、という人も多いのでは。でも値段を見てみると、有名メーカーの商品はスーパーのオリジナル・ブランド商品の数倍もすることに気付くはず。しかも、オリジナル・ブランドの缶詰やシリアルなどは、有名メーカーと同じ工場で製造されていることが多いため、味にも質にも差がないという。では値段の違いはどこから来ているかというと、CMなどの広告費が影響していると考えるべし。ものは試し、実際に品質を比べてみよう。
スーパー選びも節約の基本
いざお買い物をする時に浮かぶのが、「どこのスーパーが一番お得か」という疑問だ。まず、野菜や果物は地元のマーケットで購入する方が、スーパーで購入するよりもはるかに新鮮で安い。また小分けされたものではなく大袋に入ったものを購入することで、スーパーでも簡単に節約できる。「1人暮らしなので、一度に大量に買っても使い切れない」という人は、友人や職場の人と割り勘することで簡単に消費できるのでは。
上記のオリジナル・ブランド商品よりもさらに安い品物を提供しているのが、ドイツ系スーパーの「Lidl」と「Aldi」。調味料や缶詰類、それにアルコール類が他の国内スーパーの半額、あるいは3分の1ほどの値段で手に入る。
忙しくてスーパーを選べないという人や、いまいち値段の差が分からないという人は、www.mysupermarket.co.uk のサイトを活用しよう。「テスコ」、「アスダ」、「セインズベリー」の大手スーパー3社と、高品質で少し値段設定が高めのオンライン・スーパー「オカド」の値段を一度に比較することができる。まず、どのスーパーで買うか選び、欲しい商品をバスケットに入れていく。自分が選んだスーパーよりも安い商品がある時や、より健康的なオプションがあれば教えてくれる、親切なサイトだ。そして購入する品物が決まれば、そのまま各スーパーのオンライン・ショップから購入できる。
かんたんキッチン菜園
キッチン菜園は、台所という限られたスペースでも気軽にでき、育つ過程を楽しみながら食費を浮かすことができる。初心者におすすめなのは、育てやすくて、少量でも料理のアクセントに使えて便利なハーブ類だ。ミントやパセリ、コリアンダーなどのハーブ類はもともと雑草なので、丈夫で栽培が簡単。自家製のフレッシュ・ハーブ・ティーは味も感動も格別なはずで、安く飲めるとくればさらにおいしい。また、ネギも根を捨てずに取っておけば、水に浸してそのまま育てられる。ただ、採光性が栽培の鍵を握るので、日当たりが悪いキッチンでは菜園は難しいかもしれない。
気付くと予想以上にかかっているのが交際費。とはいえ、いつも誘いを断っていては交友関係にヒビが入るし、たまには英国生活を満喫したい。では、最小限の値段でプライベートを満喫するには……?
外食は予約サイトがキモ
たまには節約なんて忘れて、レストランで食事!と思っても、外食はやっぱり高くつくもの。そんな時に利用したいのが、レストラン予約の専用サイトだ。特別な割引キャンペーンを行っているところが多く、特にwww.squaremeal.co.uk、www.toptable.co.uk、www.london-eating.co.uk のサイトには15ポンド以下でコース料理が楽しめたり、50%の割引を受けられたり といったお得なオファーが満載だ。また、www.moneysavingexpert.com ではレストラン だけではなく、カフェやファースト・フード店での割り引き情報も教えてくれる。さらに、急な食事の予定が入った時に便利なのが、当日の5時以降に来店する場合のみディスカウントしてくれる予約サイトの www.5pm.co.uk。出掛ける前のひと調べで、数倍お安く食事できてしまう。
劇場周辺は節約の穴場
ロンドンの劇場街近くにあるレストランの多くは、ミュージカルやオペラなどを鑑賞する人たち向けに、観劇前や観劇後 に食べられるお得なコース・メニュー「プレ/ ポスト・シアター・メニュー」を用意している。観劇の予定がない人でも注文できるので、ちょっとおしゃれして豪華なディナーを楽しみたい時にはうってつけ。ただ、プレ・シアター、ポスト・シアターともに時間制限があるので、入店する前に確認を。
遊園地や観劇をもっと手軽に!
ロンドンに来たからには、オペラや舞台などのハイ・カル チャーに触れてみたいもの。そこで活躍するのが www.lastminute.com のサイトで、ここでは人気ミュージカルのチケットが食事付きで20ポンドなど、スペシャル・オファーが盛りだくさんだ。「ラスト・ミニット」の名の通り、このサイトは予定の直前でも激安価格を提供してくれ、節約生活にはかなり心強い味方。ホテルやレストランの割引、さらには格安航空券まで手に入れることができるので、パソコンの「お気に入り」に登録すべし。
また、サイト www.daysoutuk.com では、英国とアイルランドにある遊園地や娯楽施設、約300カ所の割引券が手に入る。カドベリー・ワールドやレゴランドなどの入場料が5ポンド割引など、家族連れやグループにはかなりうれしいディスカウント情報が満載だ。
高級ホテルを「格安」にする術
ホリデー先での「良い思い出作り」の鍵を握るのは、宿泊ホテルだと言っても過言ではない。安く済むのにこしたことはないけれど、せっかく休みをとってお金を使うのだから、そんなに質にも妥協したくない……。そんな人は、格安ホテルのサイトを探すよりも、「いかに良いホテルに格安で泊まるか」という点に着目してみては。
例えば、英国とアイルランドのホテルの割引情報を提供しているサイトwww.halfpricehotels.co.uk。紹介されているのはビジネスや中級、そして高級クラスのホテルばかりだ。通常の値段と共に、宿泊希望日にどれぐらい割引されるか教えてくれるので、この週に滞在すれば憧れの高級ホテルが6割引き、なんてお得な情報が手に入る。
また、www.hotelscomparison.comでは星の数ほどあるホテルの予約サイトの価格を一度に見比べることができる。同じホテルでも、予約サイトによってかなり値段が違うことに驚くはずだ。また、変わり種としては、オークションによって宿泊費を決めることができるサイト www.roomauction.com。英国内のホテルが対象となっていて、競る人が少なければ少ないほど格安で宿泊できる。ただし、競りに参加できるのは1日1回までなので、運と忍耐力もかなり必要となる。
簡単な方法でも、続けていれば予想外の節約が期待できるのが生活・光熱費。1人暮らしの人はもちろん、ファミリーやシェア生活を送る人には、 特に効果が大きいはず。
「足」を安くするには
せっかく休日に出かけようと思っても、その「ちょっと遠出」 に交通費が高くかかり断念、ということがある。そんな時に 家計の救世主となるのが、ロンドン内とイングランド南東部を走る電車で利用できる「GroupSave」という割引(www.nationalrail.co.uk、www.daysoutguide.co.uk)だ。 大人2人分の料金で大人4人までが乗車できるこの割引は、 事前にチケット予約する必要はなく、オフ・ピークの時間帯 にチケット売り場に行けば利用可能。
また、長距離バスを利用するなら、「Funfare」と呼ばれるチケットがお得(www.nationalexpress.com)。約50の目的地が選べ、チケットは片道5ポンド(プラス手数料50ペンス)から販売されている。予約が早いほど安くなるので、思い立ったら即購入しよう。海外便の情報も載っているので、時間よりも値段にこだわる人は必見だ。
エコ掃除術で楽々きれい
「チリも積もれば」式に出費がかさむのが、掃除用洗剤などにかかるお金。そんな時は、安く手に入って、なおかつ1つでも使い道が豊富な「奥の手」を使って節約しよう。例えば、あると何かと便利なのが、弱アルカリ性の成分で酸性の汚れを中和する重曹。高いクレンザーを使う代わりに、濡れた布でさっと拭くだけで効果は抜群だ。一方、薬局などで1箱1ポンド以下で売っているクエン酸も、英国生活の強い味方で、ケトルの内側に付着する湯あかやカルキを取り除くにはこれが一番。水と一緒にケトルに入れて沸騰させ、一晩そのまま置くと、翌朝には新品同様になっているはず。
さらに、洗剤だけではなく、水や電気代の節約にもつながるのが「エコ・ボール」(www.ecofriendlyandsolarproducts.co.uk)。これはプラスチックで出来たボールの中にソーダ・クリスタルが入ったもので、洗濯洗剤の代わりに洗濯機にポイっと入れるだけ。洗剤を使用しないのですすぎが必要なく、ソーダが水を柔らかくするため柔軟材もいらないし、洗濯機の中にカルキが付着するのも防いでくれる。つまり、お急ぎコースかエコノミー・コースで洗うだけで十分なため、電気、水、洗剤代の節約になる。ただし、頑固な染みや汚れを落とすことは出来ないので、その時は別個で手洗いすることがおすすめ。
「省エネ」が節約の早道
おサイフにも地球にも優しい究極の節約術とは、「省エネ」を実行すること。生活習慣を少し変えるだけでも、長い目でみればかなりの節約になるのだ。例えば、予熱だけでもかなり時間とガス・電気代がかかるオーブン。加熱の効率を上げるには、なるべくオーブン内に空きスペースができないように調理するのが一番だ。1段しか使用しない場合でも、ケーキ用の平なべなどを空きスペースに入れるだけで、予熱の時間をぐっと短縮できる。
また、セントラル・ヒーターの設定温度を1度下げるだけで、ガス代の約10%を節約することができるという。セントラル・ヒーターの後ろに断熱シートを入れれば、熱が壁に逃げないので効率よく部屋が暖まる。断熱材の代わりに、厚紙をアルミホイルに包んだものを使用しても効果があるのだそう。
そして意外と見落としがちなのが、公共料金を決める大元である供給会社。光熱費が家賃に含まれていない場合は、いろんな会社の料金表を見比べて、どこが一番安いか調べてみよう。www.uswitch.com のウェブサイトでは、ガス、電気、電話などの使用量が比較できる。
自分の「スキル」がお金代わりに
冷蔵庫が壊れた、建て付けが悪くて寒い……お財布に余裕がない時ほど、何かとお金が入用になる、なんて経験は誰でもあるはず。そんな時に頼りになるのは、なんといっても「人力」。そして「そんな器用な知り合いがいない」という人の心強い味方が、お金の代わりに物やサービスで「物々交換」できる、画期的なシステムだ。コミュニティーが運営する www.letslinkuk.org と www.teamuphere.com のサイトでは、アイロン掛けが上手い、DIYができる、日本語が話せる……そんな個人の得意分野を交換し合うことで持ちつ持たれつの環境が作られている。まずは自分のスキルを登録して、どんなサービスと交換できるかチェックしよう。
「時間はあるのに金がない……」と嘆く人は、「プチ懸賞生活」や「お小遣いサイト」を試してみてはいかがだろう。ただし、それぞれの利用規約をしっかり読んでからスタートすること!
マメさがお小遣い稼ぎの鍵
普段あまり耳にしないものの、実はお財布にうれしい「お小遣いサイト」はたくさん存在する。例えば uk.toluna.com は、欧州7カ国で運営している市場調査サイト。アンケートに協力したり製品を試してポイントを貯めると、バウチャーへの変換や賞金が当たる抽選への参加が可能。 www.iap-interactive.com、uk.lightspeedpanel.com、 www.valuedopinions.co.uk、 www.greatuksurveys.co.uk も同様のサイトで、新製品についてのアンケートなどを通して調査に協力するとポイントが貯まり、それを商品や商品券などに換えることができる。また、www.htmail.com は送られてくるEメールを読み、指定されたリンクをクリックしてポイントを貯めるというシステムだ。かなりの件数をこなさなくてはいけないが、この手のサイトには忍耐がつきもの。「どうせヒマだから」という、心と時間に余裕がある人は試してみて。
数あるお小遣いサイトのなかでも変わっているのが、「絶対に身元を明かしてはいけない」というサイト www.retaileyes.co.uk。リサーチ会社が行っているこのサイトでは、登録すると様々なお題が送付され、それをスパイのようにこなすことで平均5~10ポンドの報酬がもらえるという。例えば指定のレストランに行ってシナリオ通りに行動し、店員のサービスや店の清潔さを評価する。ただし、予想外の対応をされても「実はリサーチに協力していて……」と目的をバラすのはご法度。また、締切日が厳しく指定されているので、それを守れる人、英語でのレポート能力がある人のみが参加できる。
買ってお得なキャッシュ・バック
購入した品物の代金をポイントに換算し、それを別の商品や商品券に換えることができる「ポイント還元サービス」。それをオンラインで、しかもお金に変換できるキャッシュ・バック・サービスを行っているのが(8)のサイト「ギブ・オア・テイク」だ。「ギブ」を選べば、そのポイント分の料金がそのままチャリティー団体に寄付され、「テイク」を選べば手元に戻ってくる。ただ、登録する際に「ギブ」を選ぶと無料だが、「テイク」を選ぶと1年間で5ポンドの手数料がかかるので注意。
同様のサイトで還元率が高いのが www.rpoints.com、www.topcashback.co.uk、www.ecashback.co.uk のサイト。約2000店ものオンライン・ショップと提携していて、マークス&スペンサーやブーツにネクストなど、お馴染みの店が揃っている。ホテル予約や洋服など、いつも通りに買い物するだけでキャッシュ・バックされるので、それぞれの還元率を比べてから利用してみよう。
また、買い替えなどで不要になった携帯電話を持っている人にぜひ試して欲しいのが、携帯電話機のリサイクル・サイト www.envirofone.com。メーカーやモデルによって換金される料金は変わるが、現金かアルゴスの商品券に換えてくれる。
「タダ」よりうれしいものはなし?
シャンプーや基礎化粧品は、新製品の発売やシーズンに合わせて無料サンプルが配られることが多い。 www.magicfreebiesuk.co.uk、 freebiehuntersblog.totalwebhosting.co.uk のサイトは無料サンプル情報が毎日アップデートされるそうなので、気になる商品があれば申し込んでみよう。大手化粧品メーカーのサンプルに携帯電話のシム・カード、オムツにシリアルと、配られる商品は様々だ。
また、化粧品類のリサーチを目的に無料サンプルを配っているのが www.cosmeticresearchonline.co.uk のサイト。実際に商品化する前に使い心地や効き目、見た目などを市場調査するのが目的で、肌への安全性は既に保障済み。バス用品にスキンケア、赤ちゃん用品にオーラル・ケア用品などが入手できる。
お得なクーポン券を手に入れたければ、www.myvouchercodes.co.uk のサイトがおすすめ。デパートやスーパー、服飾店や携帯電話会社など、約2500店ものオンライン・ショップで使用することができるディスカウント・コードを配布している。また、「プチ懸賞生活」を試したいなら、抽選に無料参加できる www.getmeaticket.co.uk、 www.win4now.co.uk、 www.ukcompetitions.com のサイトが使える。特にでは1000ほどのコンペ情報を掲載中。当たっても外れても参加費はどうせタダ、駄目もとで挑戦しよう。
一度きりの人生、たまには罪悪感なく買い物を楽しみたい。ここではお得なショッピング情報と、自前のものをプチ資金に換える方法を伝授!
携帯電話は賢く買おう
自分に合ったプランは何か、どの携帯会社の通話料が一番安いのか……携帯電話を買うとなると、いろいろ出てくる疑問や悩み。でも、いざショップに行くとセールス・トークにたじたじになったり、特定の会社の料金プランしか見れなかったりと、欲しい情報が手に入らないことが多い。
そこで使えるのが、マンスリーとプリペイド両方に対応している www.onecompare.com の情報サイトだ。各携帯電話会社の料金表を一度に比較できる上、現在のプランを変えればどれほど安くなるかなど、お得なオプションを教えてくれる。
「本の虫」に朗報
学生や読書好きにとって、バカにならないのが書籍代。「でもチャリティー・ショップや図書館では満足できない」という人のお悩みを解決してくれるのが、www.greenmetropolis.com のサイトだ。ここに掲載されている本はどれも1冊3.75ポンドで購入でき、読み終わったら同サイトで3ポンドで売ることができる。
また、20万冊以上もの本が登録されている www.readitswapit.co.uk は、言うならばオンラインの「物々交換」サイトだ。貸しても良い自前の本をリストにして登録すれば準備完了。欲しい本の持ち主に連絡し、自分のリストに載っている本と交換しないか交渉するという仕組みになっている。
eBayフル活用で節約生活に花を……
「タンスの肥やし」を元手に変え、罪悪感なしに買い物することができれば、節約も楽しく続けられるはず。そこで一番確実に収入を得られる方法が、オークション・サイトeBayの利用だ。実際に売るのが面倒くさい人や、どうすれば高値が付くのか分からないという人に試して欲しいのが、代わりにeBayで商品を売ってくれるというサービス www.serialsellers.com。販売のプロの元に売りたい商品を持っていくだけで、購買意欲を掻き立てるよう写真を撮影し、売り文句をつけて出品してくれる。売り上げの3分の1が代行料金となるが、その分、最大の利益が出るように努力してくれるのは言うまでもない。
英国流のお小遣い稼ぎに挑戦
古いビデオやCD、使い道がないガラクタ……。家でそんな物を見つけたら、ぜひ試したいのが英国流フリー・マーケット「カー・ブーツ・セール」。だだっ広い野原に車で売りたい物を持ち寄れば、後は好きに売り買いするだけ。ただ、どこも参加費用がかかるので、売りたいものが少ない場合はグループで参加するのがお得だ。
学生天国!としか思えないほど、お得な学割がたっぷり用意されているここ英国。知れば知るほどお得な学割情報、ぜひメモのご用意を。
NUS カードで極楽英国生活
英国は学割天国。学生で「National Union of Students (NUS)カード」を持っている人は、とりあえず「学割ありますか?」と聞いてみよう。英国内で全国展開しているハイ・ストリート店のほとんどで、服はもちろん、靴やCD、DVDに本など、ありとあらゆる商品に対して5~10%のディスカウントのサービスがある。たとえ声高に宣伝していなくても、学割を行っている所は多い。レストランやホテル、さらには航空会社によっても学割が効く場合があるのだ。聞くのはタダ、恥ずかしがらずに聞いてみよう。
25歳以下の社会人に朗報!
さらに、学生でなくても25歳以下であれば、「若者割引」なるものを受けられることがある。サイト www.16-25railcard.co.uk で発行される 「Young Persons Railcard」では、英国全土を走る主要電車のチケットを3分の1の値段で購入できる。カードの発行には年間費24ポンド(2009年1月現在)が必要だが、ロンドン郊外によく出かける人は持っておくとかなりお得だ。また、サイト www.statravel.co.uk は、NUSカード保持者と25歳以下を対象としたトラベル・ブッキング・サイト。「若さ」の期限が切れな いうちにフル活用しよう。
まだまだお得な学生生活
新聞を読みたくても、定期的に購入するだけで学生のふところにはズシンと響く。でも、実は主要新聞社のほとんどが学生割引を行っている。まずは読みたい新聞社のウェブサイトに行き、登録して学生割引券を受け取ろう。例えば、「ガーディアン」紙は通常の1部60ペンスが20ペンスになるし、「オブザーバー」紙では1.50ポンドのところを60ペンスで購入できる。
また、本やCD、DVDなどを販売するオンライン・ショップ「Amazon」でも、なんと学割が効く。NUSのサイト www.nusonline.co.uk でアマゾン・ディスカウントのリンクに飛び、専用のディスカウント・コードを入手すれば、Amazon.co.ukのサイトで販売されている商品が5%割引になる。ただし、一部の商品、そして他国が運営するアマゾンのサイトで販売されている商品は対象外となるので注意。