ワーズワース・ハウス - Wordsworth House
~桂冠詩人ワーズワースの生誕地~
ウィリアム・ワーズワースは1770年、湖水地方北西部の町、コッカマスに生まれました。コッカマスは観光の中心となっているウィンダミアよりずっと北にあるため、英国らしい落ち着いた町並みと「普段着」の人々の暮らしを垣間見ることができるところです。
その中心部に程近い場所にワーズワーズの生家があります。ワーズワースは5人兄妹の第2子として誕生しました。1778年、わずか7歳で母親を亡くし、法律家であった父も1783年にこの世を去ります。このジョージアン・スタイルのタウンハウスは、ワーズワースがその生誕から母親を亡くすまでの、彼が最も幸福だった幼年期を過ごした家です。
家の中は、ワーズワースが過ごした当時のままを、できる限り忠実に再現されています。家の随所には1770年代の生活用品や、当時の彼らの面影をしのぶ絵画が。後年のワーズワースの質素で気品ある生活は、彼の両親から培われてきたものであるということがよく分かります。特に幼年期を過ごした家ですので、ワーズワースやその妹ドロシーが遊んでいたであろう玩具の数々にも興味深いものがあります。
今回の絵のモチーフになっているのは、兄妹たちが好んで遊んだといわれる、典型的なジョージアン・スタイルのガーデン。手前には一段高くなっているテラス式の歩道、その歩道に沿うように、ダーウェント川が流れています。兄妹がこの川のせせらぎの音を聞きながら過ごした幸せな日々に想いがつのります。子供の頃から山や谷を歩き回ることが大好きだった彼にとって、この家のすぐ後ろを流れるダーウェント川は、終生思い出の中にあったようです。
ハウスの中にあるオールド・キッチンは、現在はティー・ルームになっており、温かい紅茶と手作りのスイーツを楽しむことができます。
(文責・小野まり)
Address | Main Street, Cockermouth, Cumbria CA13 9RX |
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Tel | 01900 824805 |
Access | 車で/A66からCockermouth Town Centreへ(専用駐車場なし)。電車で/Workingtonから約12.8キロ。 |
Open Hour | 3月下旬~10月下旬の日曜日を除く毎日11:00~16:30。 |
Website | 詳細は www.nationaltrust.org.uk |
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