ピカピカ光る真っ白な歯を見せてニカっと笑う少年の顔でお馴染み。ママの買い物に付き合わされてスーパーに行った子どもたちが真っ先に手を伸ばすのが、ミルクたっぷりの子ども用チョコレート「キンダー・ショコラーデ(Kinder
Schokolade)」だ。「びっくりチョコエッグ」などのヒット商品で知られる老舗「フェレロ(Ferrero)」社が出すこのおやつの定番も今年で早や誕生40年。同社はこれを機に、ちょっとマンネリ化してしまった商品イメージのリフレッシュ作戦に乗り出した。
30年近くにわたりキンダー・チョコのパッケージを飾っている男の子は、くりくりの青い目が当時の面影を今なお残すミュンヘンのギュンター・オイリンガーさん(43)。これまで、髪型や着ているシャツがちらっと変わったことはあるけれど、モデルは長年彼1人だった。そのためフェレロ社は、パッケージの新たな顔を求めて、ドイツ全国でモデル・オー
ディションを実施すると発表したのだ。
実は一昨年前、こんな出来事があった。ケムニッツ在住の学生2人が、あまりにも長い間、同じスマイルを見せられていることに業を煮やし、「パッケージの顔を変えて!」とフェレロ社に対して抗議の署名運動を行った。集まった署名は7万5000件。彼らはこれを同社に送ったが、なしのつぶてだったという。
その抗議行動への返事が今回のオーディションかどうかは定かではないが、とにもかくにも、我れこそは!というスマイル自慢のちびっ子たち、それから自称「親バカ」のパパ&ママ、もちろんじいちゃん&ばあちゃんも、今すぐ同社のサイト「www.dein-gesicht-auf-kinderschokolade.de」にアクセスすべし!
厳しい(?)審査を行い、6月には最終選考に残る男の子と女の子がそれぞれ40人ずつ決定。その後、ネット投票で勝ち残った10人の子どもたちが、晴れて今秋発売予定の「40周年記念特別バージョン」のチョコに登場するという。
国内の知名度は抜群、年間の売り上げ数は9000万個というメガヒット・チョコに自分の決め顔……、子どもじゃないけど応募したい!
「Focus」誌ほか
Neues Gesicht gesucht
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