13日夜に発生したパリ同時多発テロを受けて、同様の事件に遭遇した場合にどのような行動を取るべきかを示す指針を英国の政府機関が発表した。「イブニング・スタンダード」紙などが報じた。

　同事件の現場の一つとなったバタクラン劇場での生存者たちの中には、地面に身を伏せ続けていたと証言する人々もいる。ただし、英国政府国家テロ対策警備室は、現場から逃げることを推奨。逃げ道が封鎖されてしまった場合は、頑丈な壁などの背後に身を隠して銃撃から身を守るようにと伝えている。銃弾はガラス、レンガ、木、金属を貫通する恐れがあることから、単に身を隠すだけでは安全を確保することはできないという。

　身を隠す場所を見つけたら、携帯電話をサイレント・モードに。その後、緊急番号となる999に電話をかけ、場所や容疑者に関する詳細を伝えるように求めている。