東京五輪開催を前に在宅勤務を推進
The first ever Japanese Telework Day
日本初のテレワーク・デイ
「インディペンデント」紙 7月24日
「インディペンデント」紙は7月24日、在宅勤務を推進する「テレワーク・デイ」の実験が日本で初めて実施され、930社近い企業が参加したと伝えた。
記事によると、2020年東京五輪・パラリンピック開催時に予想される交通渋滞を緩和するため、政府は開幕まで毎年7月24日をテレワーク・デイと定め、都内で働く人々に在宅や公共の場での勤務を推奨する。記事はまた、政府はテレワーク・デイが、五輪開催期間中の交通渋滞緩和だけでなく、極端な仕事中毒の慣習をなくすのにも役立つかもしれないと期待していると説明。政府は過去に勤務時間を短縮し企業文化を変えることが、女性の勤労意欲を促進し、男性には育児に関与する機会を増やすことにつながるのではないかとしており、もしテレワーク・デイが成功すれば経済が活性化される一助になるのではないかと考える向きもあるとした。
Doctors propose raising 'outdated' retirement age to 75
「時代遅れ」な定年の定義、75歳以上へと医学会が提言
「ガーディアン」紙 7月18日
「ガーディアン」紙(電子版)は7月18日、日本の高齢者の定義を75歳以上に引き上げるよう、日本老年学会や日本老年医学会が提言していると伝えた。
記事は、日本の平均寿命の延びと社会意識の変化を考えると、「高齢」を65歳からと定義するのは時代遅れであるとする日本老年医学会前理事長、大内尉義氏の声を伝えた。同氏は、60代後半の人々に対し、望むならば仕事やボランティア活動を続けられる柔軟性をもたせるべきだと主張している。
Japan inbound tourism hits record high
訪日外国人観光客数が過去最多に
「フィナンシャル・タイムズ」紙 7月19日
「フィナンシャル・タイムズ」紙は7月19日、今年の第2四半期における訪日外国人観光客数が前年同期比21.1%増の約720万人となり、過去最多を記録したと伝えた。
記事によると、同期の外国人消費額は、前年同期比13.0%増の1.8兆円と、こちらも過去最高。韓国からの訪日者が同68%増、香港は同38%増、米国は同15%増となった。同紙は、安倍政権が観光を成長戦略の柱に置き、アジア諸国へのビザ発給要件を緩和したことが主要因だとしている。
Japan reluctant to share its secrets
日本は自分たちの秘密を共有しようとしない
「タイムズ」紙 7月24日
「タイムズ」紙(電子版)は7月24日、在日歴22年の特派員が近年の観光客増加を受けて日本人や日本を故郷と考える移住者たちが感じる複雑な思いを特派員リポートで吐露した。
リチャード・ロイド・パーリー氏は、かっては日本人と言えば「大きなカメラを持って観光バスで欧州を周り、大英博物館で邪魔となる人たち」だったが、今では日本は「クール」な国となり、謎めいた日本の宣教師的な立場だった身としては複雑な気持ちだと述べた。
Robot probes Fukushima reactor in clean-up effort
フクシマの原子炉の除染作業でロボットが調査
「フィナンシャル・タイムズ」紙 7月24日
「フィナンシャル・タイムズ」紙は7月24日、福島第1原子力発電所の3号機内で燃料デブリと思われる物体が水中ロボットによる調査で見つかったと伝える記事を掲載した。
同記事はこの発見を、福島の原発事故の除染作業における「節目」となる可能性があると説明。以前、2号機にロボットを投入した際は、放射能がカメラに打撃を与え、デブリがロボットの行方を阻んだが、3号機の格納容器内部は水位が高いため水中ロボットによる調査を容易にしたとした。
What do top Japanese chefs make of Britain's high-street sushi?
日本のトップ・シェフは英国の街の寿司をどう評価するか
「ガーディアン」紙 7月25日
「ガーディアン」紙(電子版)は7月25日、ロンドン在住の2人の日本人料理人に、スーパーや、ワサビ、イツといった寿司チェーン店の寿司を食べて講評してもらう記事を掲載した。2人は各店の寿司を5段階で評価。いずれもかなり低めの点数となったが、2人とも街の寿司と職人が握った寿司は異なる料理のようなものだと語っている。