ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Mon, 07 October 2024

横浜のランドマーク・タワー
横浜のランドマーク・タワー。
「エコノミスト」誌は、この近代的な風景のすぐ近くに
「荒れ果てた地区」が存在すると述べている

非正規雇用とワーキング・プア

A pit stop for local Japanese on their way to destitution
貧困までの道のりにおける一時停止のための場所

「エコノミスト」誌 4月4日

4日付の「エコノミスト」誌は、日本で「ワーキング・プア」を始めとする貧困層が増加していると伝える記事を掲載した。

同記事は、日本で昨年、全国平均所得の半分以下で暮らす人々の割合を示す相対的貧困率が過去最高の16%を記録したと報道。近年では非正規雇用が増加していると述べ、これらの「質の悪い」仕事がワーキング・プアの問題を悪化させていると述べる識者の見解を引用した。

また横浜市中区寿町の現状に言及。日本第二の都市である横浜の繁華街から程近いにも関わらず、寿町は「別世界」となる「荒れ果てた地区」であり、地元の人々にとっては「貧困までの道のりにおける一時停止」のための場所であると伝えた。

ほかにもこんな日本報道が…

The world’s oldest person has died in Japan
世界最高齢の日本人が死去

「インディペンデント」紙 4月1日

「インディペンデント」紙の電子版は1日、世界最高齢としてギネス世界記録に認定されている大川ミサヲさんが117歳で死去したと報じた。

大川さんは、死去する10日前までラーメンやコーヒーといった好物の飲食を楽しんでいたという。

同記事は、日本には100歳以上のお年寄りが世界最多の5万8000人いると紹介。そのうち87%が女性であると伝えている。

Mr Inoki, known for his outsized chin
特大のあごで知られる猪木議員

「デーリー・テレグラフ」紙 4月2日

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は2日、日本の参議院における予算委員会で中谷元防衛相がUFOに関する答弁を行った件を取り上げた。

同記事は「特大のあごとトレードマークの赤いスカーフで知られる」アントニオ猪木議員が、自身がUFOを見たことがあるとの体験談を語るとともに、UFOが現れたときの対応について質問したと報道。「厳格な政治家」である中谷防衛相が、必要に応じて航空機を緊急発進させると答弁したと伝えた。

Sayonara to culture of long working hours
長時間労働文化にさようなら

「フィナンシャル・タイムズ」紙電子版 4月7日

「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は7日、「日本企業が長時間労働文化にさようなら」と題した記事を掲載した。

同記事は、長時間勤務と深夜に及ぶ同僚との飲み会を「寿司や漫画と並ぶ日本の象徴」と紹介。長時間にわたる労働文化が健康を害し、少子化などの原因として問題視されていると指摘した。また日本で最近になって奨励され出した残業削減を目的とする一連の措置が、日本以外の国では「当たり前のこと」であると述べている。

Godzilla recruited as tourism ambassador
ゴジラが観光特使に

「ガーディアン」紙電子版 4月9日

「ガーディアン」紙の電子版は9日、日本の特撮怪獣映画に登場するゴジラが、東京都新宿区の観光特使に任命されたと報じた。

同記事は、新宿区で実施された、巨大なゴジラの頭をお披露目する式典に注目。「火を噴き、建物を踏み壊す」ゴジラが、「破壊ではなく、繁栄の象徴として歓迎された」と述べた。また式典に出席した三越伊勢丹ホールディングスの大西洋代表社長が、ゴジラを「様」付けで呼んだことも取り上げている。

In the pink
桃色に囲まれて

The Guardian Online 4月6日

「ガーディアン」紙は6日、見開き2ページを使って印象的な写真を大きく紹介する人気ページ「Eyewitness(目撃)」で、桜の名所として知られる東京都千代田区・千鳥ヶ淵の夜景写真を掲載した。記事の見出しは「桃色に囲まれて」。今年は例年より5日早く満開を迎えたとのニュースとともに、ボートに乗りながら花見を楽しむ人々の様子を取り上げた。

 

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