ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 17 December 2025

東京都の小池知事が狙うもの

The governor of Tokyo declares war on her own party
東京都知事が自身の所属党に宣戦

「エコノミスト」誌 3月23日

「エコノミスト」誌(電子版)は3月23日、東京都の小池百合子知事が7月の東京都議会議員選挙に向けて自身が所属する自由民主党に挑戦すべく準備しているが、小池氏が公然と反旗を翻しているにもかかわらず自民党内にはそうした状況を受け入れている人たちが多いとし、同氏の勢いと人気を報じる記事を掲載した。

同記事は都議選において小池氏が実質的に率いる地域政党「都民ファーストの会」が最多議席を獲得する可能性もあるが、東京で勝利を得たとしても、全国規模で自民党と戦うための集票組織を得るわけではないとの見解を提示。小池氏はその代わり、自民党の頂点を狙っているのかもしれないとした。 同紙はまた、小池氏は既に日本で最も人気の高い政治家であり、その幸運が続くようならば、いつの日かトップに立つ可能性もあると述べている。

Japan becomes first country in the world to elect a transgender man
世界初、日本でトランスジェンダーの男性が公職に当選

「インディペンデント」紙 3月18日

「インディペンデント」紙は3月18日、埼玉県入間市議選でトランスジェンダーの男性、細田智也氏が当選したことを報じる記事を掲載した。同記事によると、トランスジェンダーの男性が公職に選出されたのは世界で初めて。

同記事は同氏がLGBTQ(性的少数者)だけでなく、障害者や高齢者の権利も守り多様性を受け入れる制度の構築を目指していると伝えた。また、トランスジェンダーの女性で2003年に初当選した上川あや世田谷区議についても言及した。

Elderly offered cheap funerals to stop driving
高齢者に免許証返納で葬儀値引き

「タイムズ」紙 3月21日

「タイムズ」紙(電子版)は3月21日、 愛知県で冠婚葬祭業「平安閣」が免許証を返納した高齢者に対し、葬儀費用の15%を割引するサービスを開始したと伝えた。

記事は、愛知県で昨年起きた死亡事故の13%が75歳以上の運転者によるものだと説明。また、赤信号無視や車線の逆走などをした高齢運転者に対し認知機能に関する試験を実施し、試験に落ちた場合には医師の診断を義務付けるように法が改正されたことについても触れた。

Japan plans population push to secure remote islands
日本政府、離島保全のため人口増を狙う

「フィナンシャル・タイムズ」紙 3月24日

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は3月24日、日本政府が中国や韓国との新たな領土紛争を回避するために、4月より148離島を「有人国境離島地域」として住民を支援する計画を立ち上げたと報じた。

記事によると、政府は71離島を「特定有人国境離島地域」に指定し、住民の交通費支援や雇用創出のため年間50億円を創設する。ある政府関係者は、尖閣諸島に今でも人が暮らしていれば、中国との争いはなかっただろうと話したという。

Victory for Japanese nuclear industry
日本の原発産業の勝利

「ガーディアン」紙 3月28日

「ガーディアン」紙(電子版)は3月28日、大阪高等裁判所が福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機の再稼働を認めたことを報じた。

同記事は、「解消されていない重大な安全上の問題を抱える原子炉を関西電力が再稼働する道を開いた」とするグリーンピース・ジャパンのケンドラ・ウルリッチ氏の見解を紹介。同氏はこの判断を「原子力に優しいと悪名高い日本の法制度において完全に予想外だったわけではない」とも話した。

Japan turns to Basil Fawlty in race for Olympic English
五輪英語のため バジル・フォルティに頼る

BBC 3月29日

フォルティ・タワーズ

BBCは3月29日、2020年東京五輪・パラリンピック開催に向けて、英語が堪能な人材を確保するのに日本政府が苦労していると報じた。同記事は、英語の話し言葉に触れることが少ない学校教育の実状を説明。一部の英語教師は、生徒に話し言葉と接する機会を与えるため、BBCのコメディー・ドラマ「フォルティ・タワーズ」を利用していると紹介した。

 

東日本大震災発生から6年を迎えた
福島県の現状

Dying robots and failing hope
死んでいくロボットと消えゆく希望

「ガーディアン」紙 3月9日

「ガーディアン」紙(電子版)は9日、東日本大震災発生から6年となる11 日を前に、福島県にある福島第1原子力発電所からのレポートを報じた。 記者は、福島第1原発2号機の調査のために投入された東芝製の「サソリ」ロボットが、原子炉圧力容器の下に設置されたレールを核燃料やその他の堆積物が塞いでいたため動けなくなり「死亡」したと説明。このロボットの災難は、福島第1原発における廃炉作業の規模の大きさとその困難さを明確に示していると語った。

また、5年前に同紙が福島第1原発を取材したときと比べると、表面上は大きく変わったと述べ、原子炉建屋が補強され、作業員も施設内の大部分で軽装にマスクという格好で作業を行っているなどと現在の状況を説明。しかしその一方で、海岸線から丘に向かっていくつものスチール・タンクが並ぶ様は、汚染水という別の「宿敵」の存在を思い出させるとした。

Foreign beetles destroying Japan’s famed cherry blossom trees
外来昆虫が日本の桜を食い荒らす

「デーリー・テレグラフ」紙 3月2日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は2日、 外来昆虫のクロジャコウカミキリが日本で桜の木を食い荒らし、枯死させる被害が広がっていると報じた。

記事によると、中国や東南アジアから来たこの昆虫が2012年に愛知県で発見されて以来、全国で被害が拡大している。また、花見ができる場所が数十年後には消えてしまう可能性を示唆する日本大学の岩田隆太郎教授の見解を紹介。環境省はこの昆虫の輸入や飼育の禁止を急いでいるとした。

Nissan takes us for a ride in the Leaf driverless car
日産「リーフ」の自動運転車に試乗して

「ガーディアン」紙 3月2日

「ガーディアン」紙(電子版)は2日、 日産自動車の自動運転車をロンドン市内で試乗し、その様子をまとめた記事を掲載した。

同記事によると、日産が欧州で初となる自動運転車の走行試験をロンドンの公道上で実施。電気自動車「リーフ」改造版の助手席に座った記者は、ラウンドアバウトなどで運転手がハンドル操作を迫られる場面が数回あったと報告。一方で英国特有の横断歩道は問題なくこなしたと伝えた。

An ultranationalist kindergarten in Japan
日本の「超国家主義」幼稚園

「エコノミスト」誌 3月4日

「エコノミスト」誌(電子版)は4日、学校法人森友学園が運営する塚本幼稚園を「超国家主義」幼稚園として紹介し、安倍首相との繋がりを示唆する記事を掲載した。

同記事は、昨年に森友学園が「瑞穂の國記念小學院」の新設目的で国有地を格安で購入していたと説明。安倍首相は国有地売買への関与を否定しているが、過去には森友学園の籠池理事長は教育に対して「称賛に値する情熱」を持ち、同氏と自分は「似た信条」を掲げていると述べたことがあるとした。

UK social care inquiry looks to Japan and Germany
英国の公的介護委員会が日独を調査

「フィナンシャル・タイムズ」 3月8日

「フィナンシャル・タイムズ」(電子版)紙は8日、高齢者介護費増への対策にある程度成功している国として、日本とドイツの介護制度を紹介する記事を掲載した。

公的介護の専門家による委員会は、世界各国の介護制度を調査。同記事は、日本が2000年に介護保険制度を導入、財源不足に対応するため2011年に改正が行われたと解説し、同制度は国民に対して介護保険の負担増以外に選択肢はないと説得する技をうまく活用していると述べた。

The mesmerising art of living sculpture Mari Katayama
生きた彫刻・片山真里の人を魅了させる芸術

片山真里

「ガーディアン」(電子版)紙は6日、脛骨欠損の病気で9歳のときに両肢を切断し、現在は自身の身体をテーマにしているアーティスト片山真里氏を紹介するインタビュー記事を掲載した。同記事は、活気はあるが閉鎖的な日本の現代アート界にあっては珍しく、まだ20代の同氏が作る作品は既に欧米の美術収集家らから注目を浴びていると伝えた。

 
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