The Times
汚されたのはスアレスの名誉
He sought to dishonour Evra, but dishonoured himself
スアレスは確かに謝罪した。しかし、そもそも謝罪せねばならない事態を引き起こしたこと自体が問題だ。スアレスを支援するリバプールのファンが存在することが、問題の本質を表している。人種差別の問題に取り組むことができないならば、せめてスポーツの精神に則ることが彼らスポーツ選手の義務であるはずだ。自分だけは他者に敬意など払わなくて良いと勘違いをしたスアレスはいかにも醜悪である。彼は、エブラの名誉を汚そうとした結果、結局は自身の顔に泥を塗った。(2月13日)
The guardian
対抗心よりも優先すべきものがある
Sometimes football is much more than just a game
対戦するクラブ同士が対抗心をむき出しにすればするほど、サッカーの試合は盛り上がる。ライバル意識に欠けた対戦なんて、何の面白みもない。サッカーが清く正しく美しいスポーツとなってしまったらその魅力が消えてしまうであろうことは、我々は既に十分過ぎるくらいに知っている。しかし、より広範な影響を与え得る社会問題が発生している最中は別の話だ。そのときは、個々のクラブの対抗心を奨励するよりも、国家としての価値観を守ることの方が優先されるべきである。(2月13日)
The Independent
「たかが握手」が意味するものとは
What’s in a handshake? A lot
たかが握手に何の意味がある、と訝る声があるかも知れない。だが、因縁の相手同士である名門クラブの所属選手が交わす握手が拒否されたのであれば、意味するものは大きい。しかもスアレスに握手を拒否されたエブラは、そのスアレスから人種差別的な発言を受けた被害者なのだから尚更だ。たかが小競り合いをここまで詳しく報じる必要はない、との見方もあるだろう。だが、サッカーが英国の国民的スポーツであり、選手の行動が社会的意義を持ち続ける限り、その必要はある。(2月13日)
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