17 January 2014 vol.1403
「何かが激しく点滅している」。朝方にパディントン駅を出発し、ロンドン郊外へと向かう電車の中で本を読みながら、まどろみかけていたときのことです。最初は、車内の照明がイカれてしまったのかなと思いました。周囲を見回すとほかの乗客は既に眠りこけていて、あたふたと当惑しているのは僕一人。もしかすると軽い眩暈を起こしていたのかもしれないなと思い、本を鞄の中に閉まって目をつぶると、また激しい点滅――。その正体は、線路脇に立つ木々の間から差し込んでくる太陽の光でした。日中でも顔の横にある太陽と、随分と地上に近くなったように見える夜空に瞬く星。冬の光はどこか神秘的。(籠)
私の2014年は、元日放映のBBCドラマ「シャーロック」とともに始まりました。自室にテレビがないので、日本から来た友人が滞在するホテルへ。食当たりを起こして寝込んでいる友人を横目にワイン片手におつまみをいただきつつ、第1話をとっくり堪能しました。その後、12日には全3話が終了。世界中のファンが2年間待ち望んでいた新シーズンは瞬く間に終焉を迎えました。お預けを食わされるのが嫌で、映画のシリーズものはすべて終わってからDVDで一気に観ている私ですが、うっかりシーズン1ではまってしまったのが運の尽き。ひたすら待った揚げ句、 1月中旬にして既に燃え尽き症候群です……。(月)
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