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ロンドンのゲストハウス
Tue, 16 July 2019

5 April 2007 vol.1090

濃黄に塗られた壁、闘牛士などをモデルにした情熱的な絵、睨みを利かせる牛の置物……。いかにもスペインらしいこれらのインテリアとは対照的に、テーブルに並べられる料理は盛り付けも味も繊細で上品。伝統的なスペイン料理に一捻りを利かせたモダン・スパニッシュを世に送り出し、数々の賞を獲得している本格的なレストラン。

「日本人なら絶対これが好きなはず」と言って前菜に勧められたのは、ツナのタルタル「Atun con Mostaza de Pistacio(£9.50)」。これは、細かく刻んだマグロの刺身をお団子状にしたもので、ピスタチオ風味のマスタードがなければ「和食」と言っても通用しそう。不思議に思って尋ねてみると、マグロの産地であるスペイン南部の伝統食をアレンジしたものだそう。また、現在はその地域から日本へ大量のマグロが輸出されているとか。遠く離れた2つの国の食文化の意外な共通点に思いを馳せながらも、思わずしょうゆが欲しくなってしまう一皿だった。

メインに勧められたのは、スズキのグリル「Luvina Salvaje con Aire de Queso Manchego(小£9.00/大£17.00)」 とじっくり煮込んだオックス・テール「Rabo de Toro Guisado en Vino Tinto(小£9.00/大£16.75)」。前者は、旨味がたっぷり含まれた薫り高いスズキに、羊乳から作られたスペイン特産のマンチェゴ・チーズのコクがマッチした一皿。チーズは、空気をたっぷり含んだなめらかな泡状にされているため、しつこさもなく後味はすっきり。オックス・テールの方は、赤ワインでじっくり煮込んだというだけあって、柔らかく食べやすい。ゼラチン質をたっぷり含んだオックス・テールには濃厚なコクがあり、オーナーの一押しの品だ。

忘れてはならないのが、スペイン直輸入のイベリコ・ハム。ドングリのみで育てられたというイベリコ黒豚のハムは、甘味があり塩分控えめ。口に入れた瞬間にとろけ出すようなまろやかな口当たりはヤミツキになるはず。

パエリヤなどの伝統的なスペイン料理を食べたい人は、向かいにある姉妹店「Tenido Cero」を訪れてみて。

Text: Kazumi Tsutsui、 Photo: Hiroko Ohara

レストラン・データ
店名 Cambio de Tercio
住所 161 Old Brompton Road, London SW5 0LJ map
TEL 020 7244 8970
営業時間 毎日 12:00-15:00、19:00-翌0:30(日は23:00まで)
Budget £35~
最寄り駅 Gloucester Road 駅、South Kensington駅
WEB www.cambiodetercio.co.uk
 
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*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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