今年も残すところあと10日。泣いても笑っても2007年も終了です!みなさん、どんな1年でしたか?世界では、戦争、テロ、殺人と相変わらず暗いニュースばかりが続きますが、だからこそニュースダイジェストでは、英国の「ハッピー」なニュースだけをピックアップ!笑顔で1年を締めくくり、まっさらな気持ちで新たな1年を迎えましょう。2008年の幕開けが、みなさんにとって幸せに包まれますように。
ユーロスター、 新ルート・オープン!
英国と欧州大陸を結ぶ高速鉄道「ユーロスター」が11月14日、英国内に新設した専用軌道での運行を開始。時速約300キロでの走行が可能となり、ロンドン―パリ間はこれまでより20分早い2時間15分、ロンドン―ブリュッセル間は1時間53分で結ばれる。ロンドンのターミナルは、ウォータールー駅からセント・パンクラス駅に移った。新ターミナルからは同日午前11時すぎ、ブリュッセル行きの「一番列車」が出発した。
この記念すべき日を盛大に祝うはずだったのだが、当日のフランスは交通ストまっただ中。それどころじゃない。フランス側の電光掲示板も、なぜか終点がウォータールのまま。1等車両の食事は、20分短縮されたせいなのか、なぜか1品少ない。とはいえ総合点では良。ロンドン市内へのアクセスは格段に良くなりました。
ゴードン・ブラウン新内閣誕生
10年間にわたり長期労働党政権を率いてきたトニー・ブレア首相の任期途中での辞任に伴い、6月28日をもって労働党のゴードン・ブラウン新党首が戦後第13代の首相に就任、同日中に新内閣が発足した。ブレア政権下ではナンバー2として財務相を務めながら、国内の好調な経済を長期にわたって維持してきたブラウン氏。ブレア氏よりいずれ首相の座を譲り受けるとの取り決めがあるとの噂が度々流れていたが、政権奪取後10年目にしてようやく首相の座を射止めた。
上品な英語で、目をキラキラと輝かせながら演説するブレア前首相に憧れて渡英したので、なんだか顔に「ザー」って影が走っているようなブラウンが首相になった日には鬱寸前。が、首相就任当初は支持率が非常に高くて、たとえ性格が地味でも、見る人はちゃんと見ているんだなって嬉しくなりました。
英国王室初のダイヤモンド婚
エリザベス女王(81)と夫のフィリップ殿下(86)が11月20日に結婚60年のダイヤモンド婚を迎え、前日の19日には、ロンドンのウェストミンスター寺院で記念式典が行われた。バッキンガム宮殿によると、ダイヤモンド婚を迎えた英君主は史上初めて。夫妻にとって、同寺院は結婚式を挙げた思い出の教会。長男のチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃をはじめ、離婚が続いた英王室で「互いを支え合うエリザベス女王夫妻の仲の良さは際立つ」とは外交筋のコメント。
おっとりとした女王とアグレッシブな殿下。お互いにないものに惹かれたカップルと言われていますが、ある占術から見ると、この2人の性格は見た目とは逆。女王は、行動派。殿下はゆっくり型。「お互いにないもの」とは、実はお互いに「本当の自分」を持っているからなのかもしれません。
史上最高、宝くじで85億円の大当たり!
8月11日、数字選択式宝くじで英国史上最高額となる3540万ポンド(約85億円)の当たりくじが出た。この確率は7600万分の1で、1995年6月に出たこれまでの最高額、2250万ポンドを一挙に抜き去った。当選者は、スコットランドに住む郵便会社勤務のアンジェラ・ケリーさん。夫と別居中で長男ジョンさん(14)と2人暮らし。宝くじは1.5ポンドで購入し、これまでの年収が2万1000ポンドだったことを明かし「当選を知った時は手が震えました。まだ動揺して実感がわきません」と話した。英紙によると、当選は秘密にするつもりだったが、職場内でうわさが広まり、会見することにしたという。
昔、近所のおっちゃんが宝くじで大当たりしました。が、いきなり大金が転がり込んだ彼は、人生を狂わせてしまいました。宝くじ当選と聞くと、いまだにその話を思い出します。アンジェラさんのその後が気になります。
ガザでBBC記者解放 「世界中の人に感謝したい」
パレスチナ自治区ガザで武装集団に拉致、拘束されていたBBC放送のアラン・ジョンストン記者(45)が7月4日未明、事件発生から約3カ月半ぶりに無事解放された。同記者は解放後、ガザ市でイスラム原理主義組織ハマス幹部のハニヤ前自治政府首相らとともに記者会見し、「人生で最悪の16週間だった。携帯していたラジオでわたしの解放を求める世界各地の人々の支援を知っていた。感謝したい」と述べた。ジョンストン記者は主要欧米メディアでガザに常駐する唯一の外国人記者。3月12日、銃を持った集団に拉致された。
今年も、この手の事件が目立ちました。アフガニスタンで韓国人ボランティア23人が拉致され2人が犠牲に、ミャンマーでも日本人の映像ジャーナリストが射殺されました。そんな中で、無事釈放されたのは、本当に良かったです。
ストーン・ヘンジで積年の謎を解く大発見!
世界七不思議の候補ともされる英南西部の巨石遺跡群ストーンヘンジの近くで、同遺跡群を造った人々の集落の一部とみられる新石器時代(紀元前2600年ごろ)の住居跡を発見したと英大学の発掘チームが1月30日、発表した。研究者の1人は「ストーンヘンジは当時としては最大の埋葬地で(住居跡などを含む)巨大な複合施設の一部だったと考えられる」と述べ、諸説あるストーンヘンジの目的を解き明かす貴重な発見だと強調した。確認された住居跡は8棟で、それぞれ広さ約5メートル四方。最大で100棟あった可能性もある。
一口に紀元前2600年と言いますが、よく考えるとすごいですよねー。同じ場所から箱型ベッドや木製の棚があったことを示す跡も見つかったそうですが、今からざっくり4600年前。そんな時代に人がいたのでしょうか。不思議。
英国のスーパースターは、やっぱりベッカム!
英国一のフットボール選手であり、その私生活 の一挙手一投足まで注目される、デービッド・ベッカムが8月、米プロ・リーグ、MLSのロサンゼルス・ギャラクシーに移籍した。その契約金は、なんと、5年で総額2億5000万ドル(約298億円)!スポーツ専門テレビ局のESPNは、ベッカムの「金のために米国に行くと世間は言うだろうが、そうではない。才能ある選手とともにギャラクシーを新しいチームにつくり変えることは、とても楽しみだ」というインタビューを繰り返し放送した。
300億円って、もうなんだかよく分かりひとことませんが、ベッカムにとっては現実的な数字?英国の代表メンバーにも復活できたし、結婚生活も順調だし、彼にとって今年は何だかんだ言いながらハッピーな1年だったと言えるのでは?
中村俊輔が、栄えある賞をダブル受賞
スコットランド・サッカー記者協会は5月2日、今季の年間最優秀選手にセルティックのMF中村俊輔を選出。中村はプロ選手協会からも年間最優秀選手に選ばれており、ダブル受賞となった。欧州主要リーグで、日本人としての年間最優秀選手は初。同協会のブラック会長は「中村は見ていて楽しい選手。欧州チャンピオンズ・リーグのマンチェスター・ユナイテッド戦での2本のFKと、プレミア・リーグ優勝を決めたキルマーノック戦でのFKは彼を集約している。重圧の中で輝く瞬間を生み出せる」と評した。
スポーツ選手にとって、海外でプレーすることだけでもすごいことなのに、なんと2つの賞まで取ってしまった俊輔くん。「日本人の誇り!」。その一言に尽きますね。これからも、さらなる活躍を見せて欲しいです。
大型新人、ハミルトンが大活躍
今年一番の注目レーサーといえば、ルイス・ハミルトン。カリブの血を引き褐色の肌を持つことから、「F1界のタイガー・ウッズ」「褐色のベッカム」など、一躍時の人となった。実際、今年1年間の記録といえば、「デビュー6戦目で栄冠の初優勝」「米国グランプリで連勝」「ハンガリー・グランプリで優勝」「日本グランプリ優勝」とそうそうたるもの。年間ランキングでは惜しくも2位と敗れたが、今季の主役だったことに間違いはない。デビュー戦から9戦連続で表彰台に上がり、F1記録を大幅に更新。新人では歴代最多に並ぶシーズン4勝をマークした。
今年は本当にハミルトンの名前をよく聞きました。年間王者こそ逃したものの、「頭を高く上げて来季に向かう。そして今季の経験を土台に、もっと強くなってより良い仕事をしたい」 と誓った弱冠22歳。将来が楽しみですね。
ロンドン塔に、史上初の女性衛兵デビュー
「ビーフイーター」(牛肉を食べる人)の通称で知られる英国のロンドン塔の衛兵に、スコットランド出身のモイラ・キャメロンさん(42)が9月3日、女性として初の任務についた。500年以上の歴史の中で、女性の登場は初めて。キャメロンさんはこの日、濃紺地に赤いラインの伝統の制服を着用。メディアの取材に「とても名誉に思う」と笑顔で応じた。
ヘレン・ミレンが主演女優賞を受賞
英国で最も権威ある映画賞、英国アカデミー(BAFTA)賞の授賞式が2月11日開催され、「クイーン」でエリザベス女王役を演じ、下馬評の高かったヘレン・ミレンが主演女優賞を受賞した。一方007シリーズのボンド俳優としては初のノミネートとなった俳優、ダニエル・クレイグは惜しくも受賞を逃したが、ボンド・ガールを演じた仏女優、エヴァ・グリーンが新人賞を獲得した。
スパイス・ガールズ再結成
1990年代に活躍した英国の人気女性歌手グルー プ「スパイス・ガールズ」が、今年6月に再結成を発表。本当に?4人は実は仲が悪いんじゃないの?など世間ではまだまだ疑いの感があったが、表明通り、12月2日カナダでツアー初日を迎えた。約2時間のコンサートでは計22曲を熱唱、ガールパワー健在ぶりを見せつけた。
ロッド・スチュワート3度目の結婚
恋多き男でバツ2の英ロック歌手、ロッド・スチュワート(62)と「長身のブロンドが好き」という彼のタイプにぴったりハマッたモデルのペニー・ランカスター(32)が、6月16日イタリアで結婚式を挙げた。5年にわたる交際を経てのゴールイン。スチュワートの私生活はさておき、世界のロック界で認められている彼の実力は本物。今度こそ、3度目の正直になるよう穏やかな愛を育んで欲しい。
ジョージ・マイケル、ロシア史上最高額のギャラをゲット!
ロシアのウラジミール・プーチン大統領(54)は、新年を祝うべく英国歌手ジョージ・マイケル(43)をモスクワ郊外にある彼の豪邸へと招待したという。昨年15年ぶりにツアーを再開したマイケルには、150万ポンド(約3億4500万円)の報酬が支払われたとされ、ロシアの歴史上、最高額のギャラを受け取った有名人になるとか。
「鉄の女」が ブロンズ像に
英国初の女性首相として1979年から90年まで保守党政権を担い、「鉄の女」と評されたサッチャー元首相(81)のブロンズ像が完成し、議会で2月21日、除幕式が行われた。生存中に元首相の像が作られるのは、長い歴史を誇る英議会でも初めて。政界を事実上退いているサッチャー氏は、久しぶりに元気な姿を見せ「大変な光栄だ」と演説。「鉄で作った方が良かったかもしれないけど、さびないからブロンズがいいわ」とのジョークも交え、参列者の笑いを誘った。