サスペンス小説
Dry River A Jackie Shaw Thriller
北アイルランド出身のジョン・スティール氏による犯罪サスペンス、「ジャッキー・ショウ」シリーズの第3弾。元秘密捜査員のジャッキー・ショウは、これまでの任務でたまったストレスを一掃しようと、日本旅行を計画する。だが、札幌に到着したショウとその友人一家は、地元の暴力団が絡む思わぬ事件に巻き込まれていく……。
テンポよく進むストーリーとアクションの描写は、クエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル」を彷彿とさせるという声も。著者のスティール氏は1995年に22歳でベルファストを離れて以来各国を回り、米国を経由して日本に13年滞在。ロック・バンドのドラマー、イラストレーター、トラックの運転手、英語の教師、とさまざまな職に就きながら異なる世界をのぞいてきた。
本作では日本滞在時の経験が随所に散りばめられ、旅人として通り過ぎるだけでは分からない、リアルでダークな日本が描かれている。