エミリー・メイトリス(34)と聞いても知らない人がほとんどだろう。ついこの間まで、午後6時半のBBC「ロンドン・ニュース」を担当していた、美人ニュースキャスターといえばピンとくるだろうが。
このローカル局の人気キャスターが、今月からBBC2の看板番組である「ニューズナイト」と、BBC衛星放送「ニュース24」のキャスターに抜擢された。
確かに、「ロンドン」時代は、番組の仕切り方や立ち居振る舞いを含め、断トツに目立っていた。大きく表情豊かな瞳からは、知性がビシバシ飛んでいたし。
英、仏、西、伊語を自由に操り、中国語も少々話すメイトリスは、シェフィールドの公立高校からケンブリッジに入り、92年、ラジオからキャリアをスタート。
Skyのニュースレポーターやドキュメンタリーの制作などを経て、01年からBBCロンドンへ。
政治家や企業のトップたちに鋭く果敢に挑むインタビューもどこかエレガントだ。
それに、ナターシャ・カプリンスキーやソフィー・ロワースといったBBC女性キャスターの中でも一番声がいい。
そんなこんなでメイトリスの「ニューズナイト」入りは、高級紙はもとよりタブロイド紙までもが歓迎し、扱いも芸能人並。彼らに言わせると、「才色兼備」で「アカ抜けたファッション」のエミリーこそが、「ニューズナイト」をもっと魅力的な報道番組に変えるということだ。
ジェレミー・パックスマン、ギャビン・エズラー、カースティー・ウォークの強者ニューズナイターズのメンバーに加わったメイトリス。 ここはパックスマン顔負けの、キレのあるしつこいインタビューで、ゲストをどんどんえぐって頂きたい。