5年前の万引き事件で、ハリウッドのAリストから消えてしまったウィノナ・ライダー。ビバリー・ヒルズの高級デパート、サックス・フィフス・アベニューで、衣類20点、約60万円相当を盗んでご用となったあのスキャンダルだ。試着室で服を紙袋に入れ店から出ていくまでの様子をつぶさに監視カメラで捉えられてしまったから申し開きのしようがない。逮捕時には彼女のハンドバッグからビコディン、ダイアゼパン、モルヒネといった鎮痛剤が見つかったという。

裁判では、「役作りの一環だった」と主張するも、結果はクロ。社会奉仕活動と罰金40万円、ドラッグ治療及び心理カウンセリングを受けるよう言い渡された。その１カ月後には自殺の恐れがあるとして病院の監視下に。女優生命もすわ、これまでかと思われたが、地味に続けて、最近もキアヌ・リーブスとの「スキャナー・ダークリー」が公開されたばかりだ。

本名はウィノナ・ローラ・ホロビッツとユダヤ系。ヒッピー・コミューンで幼少時代を過ごし、15歳でスクリーン・デビュー。「ビートルジュース」や「シザーハンズ」、「ヘザーズ」、「リアリティ・バイツ」など趣味のいい映画に出演し、若手女優の人気トップとなる。きめの細かいポーセリン肌にバラ色の頬と唇、大きな瞳。繊細なイメージは34歳の今も変わらないが、事件以降、痛々しいくらい表情に陰りが出た。

「シザー……」で共演したジョニー・デップをはじめ、マット・デイモン、8歳下のヒース・レジャー、サム・ロックウェル、歌手のピート・ヨーン、コナー・オバーストと、彼氏は俳優・ミュージシャン一筋。人気に比例して男の知名度も下降の一途。

公私ともに冴えない日々が続く……。