第40回　日記をつけるように
～日常を記録する～

旅行中、あるいは記念日や誕生日などは、カメラが大活躍する機会です。しかし、こうした特別な日に限らず、日記のように何気ない日常を「記録する」役割を果たすという意味でも、カメラは頼もしい存在。例えば、庭の植物の成長記録に、また新しいレシピや街で見かけたおしゃれなお店の覚え書き代わりにと、目に入った新しい情報を書き記すように気軽に撮影できるのが、デジタル・カメラの利点です。

私はコーヒーが好きで、新しいカフェを見付けると試してみたくなります。そしてその機会を利用して、コーヒーのスナップ・ショットも撮っています。不思議なもので、撮影した前後に何をしていたのか思い出せなくても、撮影した瞬間だけは、時間が経過しても鮮明に記憶が残っているものです。

一つのテーマで撮影を続けたら、ある程度時間を経てからすべての写真を並べ、客観的に見てみるのも面白いですね。日々違う「空」を撮りためて制作された写真集なども出版されています。同じように過ぎてゆく毎日でも、空はこんなに違う表情を日々見せているんだと気付かされます。

全体的に統一感を持たせるため、 撮影場所と撮影時間が
それぞれ異なる写真をカラーから白黒に変換した