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ニュースダイジェストのグリーティング・カード
Thu, 29 October 2020

Quadrophenia / さらば青春の光

映画の舞台裏を捜査する!特捜シネマ刑事
第12回

Quadrophenia(1979 / 英)
さらば青春の光

英ロックバンド、ザ・フーのロック・オペラ・アルバム「四重人格」を基に60年代モッズ文化を描いた青春映画。

今週のロケ地
監督 Franc Roddam
出演 Phil Daniels, Leslie Ash, Stingほか
ロケ地 Beachy Head, close to Eastbourne in East Sussex
アクセス London・Victoria駅から最寄駅Eastbourne駅まで
列車で約1時間半。その後、バス

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  • 60年代の英国モッズ・カルチャーを語る上では欠かせない名作であり、青春映画の金字塔「さらば青春の光」。日本でもこの映画を観て、モッズのファッションや音楽に影響を受けた人はかなり多いよな。
  • 友達は高校生の時、この映画を観てどっぷりハマり、カーキのミリタリー・パーカ、着てましたね。僕はどっちかというと音楽の趣味的にもロッカーズ寄りで、モッズなんかただのカッコつけた野郎じゃねーかなんて言ってたんですが、それでも三つボタンのスーツとかベスパとか、実は密かに憧れてましたね。ザ・フーの「マイ・ジェネレーション」は大好きな曲でしたし。
  • 本国、英国でもいまだに関連イベントが開催されたりして、人気が衰えていないところもすごいですよね。
  • テーマが普遍的だからなあ。多感な青年期の暴走、葛藤、挫折! 多かれ少なかれ、誰もが共感しちゃう部分があるもんな。
  • 舞台は1964年、モッズ全盛期のロンドン、ブライトンです。
  • なかでも強烈なイメージを残しているのは、やはりラストシーンで登場する白亜の断崖ですよね。ご存知の方も多いかと思いますが、あれはブライトンの南東、Eastbourne近くにあるBeachy Headと呼ばれる海抜約160mの高さを誇る崖です。息を呑むほどの美しい景観で年間、数多くの観光客が訪れている半面、米国サンフランシスコのゴールデン・ブリッジ、日本の青木ヶ原樹海に続く、世界の三大自殺名所の一つとして知られているそうですよ。モッズたちがバイクで疾走するシーンもこの近辺で撮られていますね。
  • ブライトン・ビーチでのモッズとロッカーズの乱闘シーンも圧巻だよな。
  • そう、そしてその乱闘中に、ジミーが憧れの女子ステフと脇道に入り込み、そそくさとセックスするシーンがありますが、あそこはブライトンのLittle East Streetにある中国料理店「Choys」の裏の小道で、現在も欧州各地のモッズ・ファンが週末に足を運んでは壁に落書きをして帰るという、いわばモッズの聖地であります。
  • うーん、いいねえ。個人的にはロンドンのロケ地も興味深いけどな。当時の労働者階級の日常がよく描写されているし。ジミーが公衆浴場に入るシーンとかね。当時は風呂なしの家がけっこうあって、公衆浴場が一般的に利用されていたそうじゃないか。とはいえ日本の銭湯のような風情はないけどな。ああ、銭湯行きたい……。
  • 郷愁にかられちゃいましたね。ところでジミーの自宅はWillesden JunctionとActon Centralの間、Wells House Roadの115番地が使われていますが、その他、多くのシーンがShepherd's Bush近辺で撮影されています。たとえば友達の仇をとるためにバイクでロッカーズを追いかけるシーンは、夜のShepherd's Bush Marketで撮影されていますが、今も当時とほとんど雰囲気が変わっていませんね。
  • また、ジミーが学生時代の友達ケヴィンと入るパイ & マッシュ・カフェは「Cookes」という老舗の店で、今もGoldhowk Roadにあります。注文の際「Pile the licker on(リカーをたっぷり頼むよ)」と言っていますが、このリカーというのはパセリのソースのことで、通常ウナギの煮汁がダシに使われています。ロンドン下町の定番の味として昔から愛されている一品ですね。

デカ長、物申す
最後まで観た後にオープニングを再び観ると本作のテーマがはっきりするね。ちなみにジミー役には当初セックス・ピストルズのジョニー・ロットンが候補に挙がっており、スクリーン・テストまで行ったそうだが、悪名高き人物として知られていたため配給会社がゴー・サインを出さなかったんだとか。最終的にジミー役を勝ち取ったフィル・ダニエルズは、ブラーの3rdアルバムのタイトル曲「パークライフ」でコックニー節を聴かせている人としても有名だね。

 
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