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Sat, 23 November 2024
バスカー土門の人生相談

土門秀明(どもんひであき)
山形県酒田市出身。バブルガム・ブラザーズのギタリストとして活躍後、渡英。2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可証(バスキング・ライセンス) を取得。著書に「地下鉄のギタリストBusking in London」(水曜社)がある。入魂のソロアルバム「From the Underground」 、ライブアルバム「Live in Tube」 も絶賛発売中。2012年5月より「地下鉄のギタリスト 第2章 激闘編」として未発表日記、爆笑ボツネタブログを開設!www.domon.co.uk

These Days by Bon Jovi

Dear ドモンさん
ロンドンに来て、ホームレスがお金を請うことに驚きました。そしていつも、彼らにお金を与えるべきか否か、悩んでいます。正直、この人たちが本当にお金に困っているかどうか、疑わしく思ってしまうからです。土門さんは、ホームレスの人にお金を恵んであげますか。

回答

おっ、久しぶりに答えがいのあるお悩みだねえ。

先日、ピカデリー・サーカス駅でのバスキングの帰り、ホームに向かう階段を降りていったら、泣きながら赤ちゃんを抱いて座っている移民風の女性に遭遇した。前に置いてある紙片には「今日のミルク代がありません」と書いてある。一度は通り過ぎたが、どうしても気になってしまい、結局その日の稼ぎを全部あげた。あとでそのことを友人に話したら「あれは赤ちゃんをダシにしてお金をせびっているプロの詐欺だよ」と冷たくあしらわれたが、誰も好きこのんで泣きながらお金を無心したくはあるまい。僕はそれで良かったと思っている。

「ホームレスにお金をあげても、どうせたばこやドラッグに使うんだから、あげないほうがいい、彼らのためにならないよ」という人が多い。でも、僕はホームレスのためにお金をあげるのではない。自分のためにあげるのだ。どういう意味かって? 毎回毎回、神様から自分の度量を試されているような気がしてならないのだ……。

そんなあなたに
These Days
by Bon Jovi

あまりヒットしなかったが、僕の中ではボンジョビで一番好きな曲。歌詞でホームレスのこともちょっと触れていて、その表現のしかたが印象に残っている。たまにはこういうことをみんなで考えるのも良いかも。ちょっとした英国生活の疑問など、また問題提起してくれい!

 

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