（3月7日 時事）岩屋毅外相は7日、ラミー外相と東京都内の外務省飯倉公館で会談した。トランプ米大統領がウクライナ情勢を巡ってロシア寄りの姿勢を強めるなか、両外相はウクライナの公正かつ永続的な平和の実現に向け、緊密に連携することで一致した。

ラミー氏は会談後の共同記者発表で「（日英）両国ともこの戦争が持続的に終結に向かうことを望んでいる」と強調。日本による一段のウクライナ支援と対ロ制裁に期待を示した。　

両外相は軍事的威圧を強める中国や北朝鮮、緊張が続く中東情勢についても協議し、協力の継続を申し合わせた。日英伊3カ国で共同開発する次期戦闘機の2035年の初号機配備に向け、外交当局として活動を支援していくことも確認した。

英国は20年に欧州連合（EU）を離脱後、環太平洋連携協定（TPP）に加入するなどインド太平洋地域に接近。日英は弾薬や燃料を融通し合う「物品役務相互提供協定」（ACSA）、部隊の相互訪問手続きを簡素化する「円滑化協定」（RAA）を結び、「準同盟」の色彩を強める。