英国ゆるニュース

　バスの1階にある車いす用のスペースをめぐり、車いすユーザーが利用優先を訴えていた件で18日、最高裁は、車いすユーザーの言い分を一部認める判決を下した。「メトロ」紙が伝えた。

　今回の裁判の発端となったのは、イングランド北部ウェスト・ヨークシャーのダグ・ポーリーさんによる訴え。ポーリーさんが車いすでバスに乗車しようとしたところ、車いす利用者が来たら場所を空けることを推奨されている位置に、赤ん坊を寝かせたベビーカーを置いている女性がいた。バスの運転手に注意されたその女性は、ベビーカーが畳めないことを理由に移動を拒否。ポーリーさんは乗車できず、バスはそのまま発車した。

　バス会社「ファーストグループ」は「（他の乗客に）依頼はできても、要求まではできない」という方針だが、この出来事を不服とするポーリーさんがバス会社を相手に訴訟を起こしていた。最高裁は、ポーリーさんの訴えを限定的に認めると説明。状況に応じて、バスの運転手が更に一歩踏み込んで車いすユーザーの便宜を図るべきだ、とした。

15日に放送された人気テレビ・ドラマ・シリーズ「シャーロック」シーズン4の最終回に、「モッズ・ファーザー」などとも呼ばれる、ベテラン・ミュージシャンのポール・ウェラーがカメオ出演していたことが、ファンの間で話題になっている。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

　ウェラーは番組の最後の方で、バイキングの扮装でシャーロックの自宅の床で倒れている死体役として、ほんのわずかな時間出演。

　ウェラーはこのドラマでジョン役を演じるマーティン・フリーマンとは長年の友人で、実はフリーマンが彼に出演を依頼したのだそう。ウェラーの「ピック・イット・アップ」（Pick it Up）のミュージック・ビデオにもフリーマンが出演している。

現在も着々と建設が続く、ロンドンの東部と西部をつなぐ新たな鉄道クロスレール。その停車駅の一つとなるトッテナム・コート・ロードの建設現場で、ビクトリア朝の食品製造会社のものとされる多数の保存食品が出土した。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

この地は元々、クロス & ブラックウェル社の工場の商品廃棄場として利用されていたようで、1万3000個あまりのピクルス、ジャム、マーマレードの瓶が見つかった。出土したのは、現在のケチャップの原型と考えられるマッシュルーム・ケチャップのガラス瓶や、陶器製の入れ物に入ったマーマレードやプラム・ジャムなど。そのいくつかにはまだ当時のラベルが貼られたままだそう。これらの出土品は、クロスレールの建設にともない、他のクロスレール建設地からの出土品とともに、来月からロンドン博物館（ドックランズ）で展示される。

• クロスレール（エリザベスライン）建設現場からの奇妙な出土品

日本でもファンの多い英連続ドラマ・シリーズ「ダウントン・アビー  華麗なる英国貴族の館」が、映画化される可能性が高いことを出演者の一人が示唆した。「デーリー・メール」紙が伝えた。

昨年2016年は、常にも増して英国の著名人の訃報が目立った。音楽や映画の世界で活躍をしながらも惜しまれつつ逝った彼らを、改めて振り返る。

　ソーセージ・ロールやミート・パイなどを販売する、パンの全国チェーン店「グレッグス」が、クリスマスに向けて、チキンやミンス・パイの香りの付いたリップ・バームを用意したという。「メトロ」紙が伝えた。

　ピカデリー・サーカスでまぶしく輝く巨大な電光掲示板のネオン・サインが、来年1月から半年以上にわたり改装工事のため消されることになった。「デーリー・テレグラフ」紙が伝えた。

デービッド & ビクトリア・ベッカムの息子、ブルックリン（17）が、自身で撮影した写真をまとめた写真集を来年発表するらしい。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

ロンドン中心部の大英博物館近くに、ロンドン最初の地下ホテルを建設する許可が与えられた。ホテルは地下約15メートルにできる予定で、自然光が入らないため部屋は窓のないデザインになるという。「メトロ」紙が伝えた。

　ベッド数166のこのホテルは、グレート・ラッセル・ストリートのNCP駐車場跡地に建設にされるとのこと。当初、地元カムデン・カウンシルは、窓がなく空気の悪い地下で眠ることに対し健康上の懸念を示し、地元の市民団体も、第二次大戦中に地下の防空壕で寝たのと似たようなものだとコメントしていた。

 

行き場のない犬や猫を保護している動物シェルター、バタシー・ドッグズ & キャッツ・ホームが、毛布の寄付を募っている。「メトロ」紙が伝えた。

　12月を目前に、寒さの厳しくなってきた英国。そんな中、「動物シェルターに暮らす犬たちに毛布を」、とロンドン南部の保護施設バタシー・ドッグズ& キャッツ・ホームが訴えている。現在シェルターでは、すべての犬や子犬たちにきちんと寝具類が行き渡っているわけではないそう。つまり新しい引き取り手が見つかるまで、固い床の上か、すり切れた固いベッドで寝なければならない。特にグレイハウンドのような痩せて短毛の犬種は寒さに弱いので、犬用のセーターを着せて寒さをしのいでいる状態だという。

　こうした犬たちに毛布をあげることができる方は、Battersea Dog & Cats Home’s  London centre,  4 Battersea Park Road, London SW8 4AA へ持っていこう。ちなみにDuvetと呼ばれるような羽毛布団、シーツ、タオルは薄くて適さないとのことなので、注意が必要。