日本の国家安全保障戦略
Effort to distance Japan from its pacifism
反戦主義からの 脱却を目指す動き
「フィナンシャル・タイムズ」紙 12月11日
安全保障と防衛力に関する懇談会において公開された国家安全保障戦略の概要案について、保守派の安倍首相は「歴史的」であると評価した。この文書は今後、安倍首相が立ち上げた米国式の国家安全保障会議(日本版NSC)での政策作りに利用されることになる。安倍首相は現在、第二次大戦後から続く反戦主義からの脱却を目指す取り組みを行っている最中。同文書は平和国家としての歩みを引き続き堅持しながらも、軍事協力を含むアジアでの積極的な平和維持活動の展開や、海外への武器輸出禁止の解除を視野に入れている。
To take back the Senkaku
侵略された際に尖閣諸島を取り戻すために
「ガーディアン」紙 12月11日
万が一侵略された際に尖閣諸島を取り戻すため、日本は水陸両用団の新設を計画している。だが敵を攻撃するだけの装備を求めるまでには至っていない。そこまで装備を拡張するには、多額の費用がかかる上に、第二次大戦後に制定された平和憲法の下で長年使われてきた「純粋な防衛目的」という概念が問われることになるだろう。また国家安全保障戦略が愛国心の養成と高等教育機関での安全保障教育の推進を求めている点は、タカ派で知られる安倍首相を国粋主義者として批判 する者たちの危機感を刺激することになるはずだ。
ほかにもこんな日本報道が…
日本のタトゥーとは
「ガーディアン」紙 12月2日
江戸時代から昭和にかけて活動した日本人写真家の日下部金兵衛による、体中に刺青を入れた男の写真を掲載。
最も怖いCM映像
「デーリー・メール」紙 12月3日
「最も怖いCM」として、日本のタイヤ・ホイール通販サイト「オートウェイ・ループ」のCM映像を紹介。
漢字学習に代わってできること
「デーリー・テレグラフ」紙 12月3日
経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査の結果が発表されたことを受けて、日本の教育制度について取り上げる。漢字学習に費やす膨大な時間を「もっと創造性のあることに使えるのに残念」と嘆く明治学院大学のトム・ギル教授の発言を引用。
和食は俳句のよう
「デーリー・テレグラフ」紙 12月5日
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決定したと報道。調和と季節の移り変わりを大事にしていることから、和食は俳句のようであるとする見方にも言及している。
原宿はファッションの発信地
「ガーディアン」紙 12月10日
ロリータ、パンク、デコラ系といった様々なファッション・スタイルの発信地とされる原宿の魅力についての動画をウェブサイトに掲載。