山口組がウェブサイトを開設
山口組の関連団体が開設したと報じられている、麻薬追放国土浄化同盟のウェブサイト
Showing how neighbourly its members are
親しみやすい存在であることを示すための試み
「ガーディアン」紙 4月2日
日本最大規模の暴力団である山口組がウェブサイトを立ち上げた。「麻薬追放国土浄化同盟」という格好の悪い響きの名を持つこのサイトは、組員たちが初詣に出掛ける様子を捉えた手振れした動画などを掲載。また任侠の素晴らしさを謳った歌詞付きの音楽をサウンドトラックとして使っている。「任侠」とは、理想的な男らしさのことであり、不正義と戦い、弱き者を助けることを意味する。専門家によると、古びた印象を与えるこのサイトは、組員たちが親しみやすい存在であることを示すためにつくられた。
Like a cancer charity set up by a tobacco company
タバコ企業が立ち上げたがん撲滅チャリティーのよう
「フィナンシャル・タイムズ」紙 4月4日
「麻薬追放国土浄化同盟」のウェブサイトへの訪問者は、麻薬の乱用は良くないといった、健全だがありふれた一連の文言を目にするはずだ。一つ問題がある。このサイトは、日本最大の犯罪組織がイメージを変革するための取り組みなのである。この同盟組織は、タバコ企業ががん撲滅チャリティーを設立するかのごとく、彼らの支持者が大いに関わっている問題を根絶すると称している。だが、簡素な背景の上に写真や文章をやみくもに配置しただけのサイトが、日本のネット市民の心をつかむには至っていない。
ほかにもこんな日本報道が…
不正を容認するつもりはないが……
「ガーディアン」紙 4月1日
STAP細胞に関する騒動について。キングス・カレッジ・ロンドンの幹細胞・再生医療センターのダイレクターを務めるフィオナ・ワット教授による「不正を容認するつもりは毛頭ないが、年輩の科学者たちは若い同僚をケアする義務がある。小保方氏がスケープゴートにならないことを願う」という発言を紹介。
日中間の戦争を回避する方法とは
「フィナンシャル・タイムズ」紙 4月3日
「東シナ海での戦争の回避の仕方」と題した記事を掲載。4月23日にオバマ米大統領の来日を控えていることにも触れた上で、「日中の緊張が高まることで、両国とも損をしている。中国の強気な姿勢は近隣諸国を米国の包囲網へと追いやり、安倍政権の国粋主義によって日本は友人を失う」と述べる。
税抜き表示を許可する法律を成立させた理由
「エコノミスト」誌 4月5日
税抜き表示を許可する法律を成立させたことで、消費税増で値上げとなった料金を隠す仕組みを日本の政府が支援していると指摘する。
捕鯨活動と政治的関与
「エコノミスト」誌 4月5日
国際司法裁判所が日本の調査捕鯨に対して中止命令を下したことを受けて、日本の捕鯨活動に改めて注目。「環境活動家からの攻撃に備えたセキュリティー強化などでコストが増加した」という専門家の見方を紹介し、捕鯨産業は資金難にあえいでいるために政治的関与が多くあると述べる。
がらくたとの戦いに臨むお姫様
「タイムズ」紙 4月7日
「片付けコンサルタント」の近藤麻理恵氏を取材した記事を掲載。「整理整頓における教祖的な存在」「がらくたとの戦いに臨むお姫様」と紹介する。また「枯山水や気品あるお寿司の並べ方を見て、外国人は日本人がミニマリストであると思いがちだが、その認識は間違っている。実は日本は蒐集家の国である」とも。