テニスのウィンブルドン選手権でのクルム伊達選手
She handed out a lesson
彼女はテニスのレッスンを提供した
「インディペンデント」紙 6月25日付
今大会の最年長選手である42歳の彼女は、ドイツのカリナ・ビットヘフト選手にショットの打ち方などについてのレッスンを提供した。この試合を「高齢者と若き女性の対決」と呼んでは無礼になるだろうが、わずか45分以内で決着させた彼女の無慈悲なまでの勝利に対しては、あらゆる場所における40代が快哉を叫んだであろう。決して理想的な試合会場とは言えない第14コートに詰め掛けた観客の大多数を占める日本人 ファンも実にうれしそうにしていた。クルム伊達が会場入りした瞬間には、まるでホームのような大声援が起きたのである。
One of the most inspiring stories
今大会における最も感動的な物語の一つ
「インディペンデント」紙 6月27日付
警備員がほぼ連行するような形で退場を促さなければ、彼女は今でも第12コートでサインや写真撮影に応じていたのかもしれない。東京からやって来た輝かしき42歳は、約100人の観客にもみくちゃにされていたからだ。クルム伊達の躍進は、今大会における最も感動的な物語の一つである。彼女はいつも大事な局面でポイントを得る。ルーマニアのアレクサンドラ・カダントゥ選手を下した試合の第2セットでは、ラケットを右手から左手に持ち替えてウィニング・ショットを決める場面も見られた。彼女のネット・プレーは直感的かつ的確だった。