ニュースダイジェストの制作業務
Thu, 28 March 2024


渋谷区の桑原敏武区長。同性カップルに対して結婚に相当する関係を認める
証明書を発行する条例案について、2月11日に記者会見を開いた

東京都渋谷区の同性パートナー条例

Japan’s brand of homophobia is understated but powerful
日本独特の同性愛嫌悪は控えめだが強力

「エコノミスト」誌 3月21日

3月21日発行の「エコノミスト」誌は、東京都渋谷区が同性カップルに対して結婚に相当する関係と認める証明書を発行する条例案を区議会に提出したことを受けて、日本における同性カップルの社会的地位などについて論ずる記事を掲載した。

同記事は、日本が「同性カップルに法的権利を与えていない数少ない富裕国」であると紹介。日本独特の同性愛嫌悪は「控えめでありながら強力である」ことから、同性愛者の関係を公的に認めるという考えは、保守派にとってショッキングだと伝えた。また日本では宗教や道徳上の理由で同性愛者を敬遠する向きは少なく、むしろ「普通と違う」ことが反対の理由になっていると説明している。

ほかにもこんな日本報道が…

Who will look after Japan’s elderly?
誰が日本人高齢者の面倒を看るのか

BBC Online News 3月16日

BBCの電子版は3月16日、高齢化が進む日本における高齢者介護の実態を紹介する記事を掲載した。

同記事の見出しは「誰が日本人高齢者の面倒を看るのか」。日本国内には、家族の面倒を看ている15歳から29歳までの若者が17万7600人存在するが、そうした現状に満足している者は多くないと伝えている。

さらに同記事では、96歳の祖母の面倒を看る29歳の日本人女性へのインタビュー動画を閲覧できる。

Why the Japanese are no longer on top
日本の力士が活躍できない理由

「エコノミスト」誌 3月17日

「エコノミスト」誌の電子版は3月17日、日本の相撲界において日本人力士が活躍できていない現状を報じる記事を掲載した。

同記事は、日本の相撲ファンが「(横綱の白鵬を始めとする)外国人力士の支配に慣れてしまった」と説明。一つの相撲部屋につき外国人力士を採用できるのは1人までと定めた制限がなければ、日本の相撲界にはさらに多くの外国人力士が入門し、しかもそれら外国人力士は上位で活躍するだろうと述べた。

Not Japanese enough
「十分に日本人ではない」という批判

「インディペンデント」紙 3月25日

「インディペンデント」紙の電子版は3月25日、2015年ミス・ユニバース日本代表に選ばれた宮本エリアナさんが「日本人ではない」との批判を受けている状況を報じた。

長崎で生まれ育ち、日本語を母国語とする宮本さんは、アフリカ系米国人の父と日本人の母の間に生まれた。同記事は、日本では彼女のような出自を持つ者は「ハーフ」と呼ばれると説明。彼女の容貌が日本人らしくないとして日本代表を務めることに異議を唱える声が出ていると伝えた。

Treasure hunt
宝探し

「エコノミスト」誌 3月28日

3月28日発行の「エコノミスト」誌は、買い物を主な目的とした中国人観光客が日本に殺到している現状を伝えた。

「宝探し」と題した同記事では、炊飯器、魔法瓶、セラミック包丁、ハイテク便座の「4種の神器」を日本で購入する中国人観光客が多くいると報道。またかつて欧州の観光地では観光バスで移動する日本人観光客の姿が笑い物にされていたが、今や日本人がアジア諸国の観光客の不作法について不満を漏らすようになったと述べている。

It deserves a place in the hearts of children in the west
西洋の子供たちの心にも残るべき作品

The Guardian Online 3月19日

「ガーディアン」紙の電子版は、3月19日、スタジオ・ジブリ制作のアニメ映画「かぐや姫の物語」についての批評記事を掲載。「波乱万丈の展開」がない同作品に「子供や若者の集中力が持つのか疑問に思う」と吐露しがらも、「日本だけでなく、西洋の子供たちの心にも残るべき作品」であると称えた。

 

東日本大震災4周年と復興・再建

Remembrance services are tinged with frustration
復興・再建の遅れに不満の声

The Guardian

「ガーディアン」紙の電子版は11日、東日本大震災の発生から4周年を迎えたことを受け、被災地では復興・再建の遅れに対する不満の声が出ていると報じた。

同記事は、日本国中の人々が、4年前に地震が発生した午後2時46分に黙祷を捧げたと紹介。被災地となった海岸沿いの地域では、「日本にとって第二次大戦以来の大惨事」が始まった瞬間を思い起こすため、サイレンが鳴らされたと述べた。

また同紙は、今でも多くの人々が仮設住宅で暮らしているにも関わらず、移転先の用意が思うように進んでいないと報告。行政上の問題や建設費の高騰、海岸から離れた高地に再建するに当たっての課題が原因と伝えている。

ほかにもこんな日本報道が…

Japanese island overrun with cats
人間よりも猫が多い島

The Independent

「インディペンデント」紙の電子版は3日、「人口よりも猫の方が多い村」として愛媛県の青島を取り上げた。

同記事は、同島では住民が20人に満たないにも関わらず、120匹以上の野良猫が暮らしていると紹介。元々はネズミを駆逐するために連れてきたものの、島には猫の生命を脅かす生物が生息していないため、繁殖してしまったと説明している。また地元では「猫の島」との別名で知られていることにも言及している。

This genderless pear is set on world domination
ふなっしーが世界支配に乗り出す

The Daily Telegraph

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は5日、千葉県船橋市の非公認マスコットであるふなっしーが「世界支配に乗り出そうとしている」と報じた。

同記事によると、日本では各地域がマスコット・キャラクターを使用しているものの、それらの存在は「西洋ではほとんど知られていない」。しかし、ふなっしーが現状を変えようとしていると紹介。シングル曲を発売し、「米国におけるスターの地位に向かって勇敢に歩んでいる」と伝えた。

Tokyo’s children could find their voice
声を出せない東京の子供たち

Financial Times

「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は6日、東京都が騒音規制の対象から子供の声を外すことを検討していると報じた。

同記事は、東京の住宅街では45デシベルまでという騒音規制が実施されており、この数値は図書館の中で許される程度に相当すると述べている。また高齢化が進む近年は人々が子供向けの施設に理解を示さなくなってきたと説明。公園や幼稚園での子供の騒音に対する苦情が増加していると伝えた。

Asylum seekers can face a grim experience
日本への難民は厳しい経験を経ることになる

The Economist

14日付「エコノミスト」誌は、難民の受け入れに消極的な日本の現状について取り上げた。

同記事によると、日本は世界第3位の経済大国であるにも関わらず、紛争が激化しているシリアからの難民をいまだ1人も受け入れていない。また同記事は、難民申請のため渡日した外国人が「厳しい経験を経ることになる可能性がある」と警告。申請が検討されている間、数年単位で拘留される人々もいると伝えている。

Doraemon as a soft-power diplomat
ドラえもんはソフト・パワーの外交官

The Daily Telegraph

英総合月刊誌「モノクル」3月号の特集テーマは、日本。表紙には、同誌が日本の「ソフト・パワーの外交官」と形容する人気キャラクター、ドラえもんを掲載している

英国における日本報道
日本特集を掲載した「モノクル」誌3月号の表紙

 
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